読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
感想はブログにある記事以外にも、タイトル・作者順の目次のある本舎の漫画感想にも多数あります
アンゴルモア 元寇合戦記 たかぎ七彦
2017年02月19日 (日) | 編集 |


罪人として対馬に流刑された元御家人は、その地で元寇と対峙することになる。
時は1274年。元御家人の青年は小舟で流刑地の島に運ばれる罪人の中にいた。元鎌倉武士の彼がその状況に置かれたのは負けた側についていて謀反人として殺されるところを島流しになったということのよう。で、悪天候がきっかけでその舟の中で罪人による反乱が起き、主人公がそれを収め、対馬にたどりつく、というはじまり。
島に着いてみれば手厚い歓迎、その後元(モンゴル軍)が攻めてくるので島の守りを固めるための兵力として囚人が連れてこられたということがわかる。いわゆる巻き込まれ型の戦争参加だが、当人は元々武士ゆえか、なんのかのと参加していくながれ。
舟の中で出会った因縁の人間とも出会っており、彼らから伝わる主人公の姿や成り立ちの描写の手法が巧い。歴史をただなぞらえず、エンタメとしての仕掛けもいろいろとあるようで興味深い作品。
題名のアンゴルモア は、モンゴルの語源が恐怖の大王の意味のアンゴルモアからきている、という俗説からのよう。元が中世欧州にも手を広げたところからきたのかな。

たかぎ七彦
角川コミックスエース / 角川書店
ジャンル:青年・歴史・活劇 / 好み度:★★★☆☆
ざんねん!番長ちゃん 林雄一
2017年02月17日 (金) | 編集 |


中身はただのオタク少女だが名前と間の悪さで不良の怖い人だと思い込まれている女子高生の学園生活を描いた4コマコメディ。
「番長」という名字と、高い身長、間の悪い言動が重なり、周囲から不良の怖い人だと誤解され続けている女子高生が主人公。本来の気質と周囲の評価の乖離の激しさをネタにした4コマもの。登場人物は可愛い女子がほとんどだが絵柄のせいか萌え系というよりそのまま女子高生たちの学園生活ものという印象を受ける。
ギャップネタや誤解されやすいこと自体がオチになっている場合が多いが全体のノリはゆるっとしているし、ヒロインはオタクで若干の中二病要素ありの設定なのでオタクネタもけっこう挟まれている。オタク仲間の女子など理解者もそれなりにおり、さほど厳しい環境ではない模様。キャラ設定は良い意味で凡庸、ひまつぶし・箸休め的に読むには最適の作品かと。

林雄一
MFコミックスアライブシリーズ全2巻 / メディアファクトリー
ジャンル:4コマ・学園・コメディ / 好み度:★★★☆☆
双星の陰陽師 助野嘉昭
2017年02月17日 (金) | 編集 |


人に仇なす異世界の化け物とそれらを狩る陰陽師が存在する世界。幼少時に体験した事件から少年ろくろは陰陽師になることを拒んでいたが、陰陽師の姫たる少女との出会いから運命が動き始める。
異空間より現世に現れ人に仇なす化け物が存在し、それを屠るのが陰陽師という背景がある話。主人公の中学生男子は、陰陽師の血筋であり幼少時は強い陰陽師になると血気盛んだったが、ある事件により陰陽師にならないとかたくなに拒否している。そんな中、化け物に遭遇し、業界でサラブレット的立ち位置にある少女との出会う。そして、陰陽師の長の啓示により件の少女と結婚し二人が成した子が最強の陰陽師になると啓示を受けたことにより、紆余曲折の末陰陽師の道に戻るってな展開に。
主人公が一度拒否した道に戻る、ヒロインとの許嫁的な立場となり戦闘においての相棒的立場にもなる、敵側の力であり味方側には忌むべき力を主人公が持っている、おそらくは敵の大物がかつて味方側だった・・などなどこのレーベルにおけるオカルト系熱血バトルアクションものの王道の要素がてんこ盛り。だが、王道たればこそきっちり描けば間違いなく面白いものになる、と感じざるを得ない作品。個人的には絵が好みだし、コメディ要素が、シリアスな本筋から浮かない程度にコミカルで、シリアスに疲れてきたところで絶妙にはさんでくるところが良い。陰陽師の長のキャラは砕けすぎな感がなきにしもあらずだが(笑)

助野嘉昭
ジャンプコミックスSQ / 集英社
ジャンル:少年・アクション / 好み度:★★★★☆
しっぽ!エンハンスメント 大野ツトム
2017年02月17日 (金) | 編集 |


とある島に住む長い「しっぽ」を持つ少女は、海で外国人の男子を助ける。その男子は、少女の亡き祖父が自分を迎えにくると行っていたある国の王子だったのだが・・。少女の「しっぽ」を巡り国家間の陰謀も絡んだ冒険が始まる。
ヒロインの持つ「しっぽ」を巡るサイエンスバトルアクションといったところか。おおらかな土地柄の島に住むヒロインには背中から伸びる人工的な「しっぽ」があり、それは病弱だったヒロインのために亡き祖父が自分につけたものであり、けっこう万能で仕事などに役立っていた。将来ある国の王子がそのしっぽを取りに来る、そのときは王子を守ると祖父と約束していたという経緯があった。
そんな彼女が、ひょんなことから何者か追われていた眼鏡男子を助けたのだが、その男子はヒロインのしっぽが何であるかを知っており、しっぽに異様な執着を見せる。そんな男子に変人と殴り飛ばすが、実はその男子が件の王子だったわけで、「しっぽ」もプログラムにより、ヒロインの意思と関係なく男子を守る行動をおこす。
いずれ自分を迎えに来る、守るべき王子というシチュエーションに夢を見ていたヒロインは、現実との乖離に反発するが、祖父の言い付けもあり、結局ヒロインは彼女の「しっぽ」の技術を解明したい王子とともに島を出るというはじまり。
構図や迫力など、すべてにおいて魅せる秀逸なアクション画面構成、メインキャラも敵側のキャラも活き活きとしたキャラつくりが好ましい。特殊な科学技術を巡る国家間の陰謀も含めた争いを主軸に、ドタバタラブコメの要素も加味しつつのバディ要素を前面に出したストーリー構成も魅力。けっこう壮大な背景なのだがシリアスに傾倒しておらず、快活というかまっすぐというか陽気というか脳天気というかなあっけらかんとしたノリも印象的。青年向けにはもはや必須のパンチラなどのお色気要素も、しっぽの設定を活かしアクションの中で自然に多用しているところもいい(笑)高い質の作画能力なので見ていて違和感がないしね。パンチラつーかモロパンといったのうがいいのか、この話の場合(てかモロパンて古語か・・;)。読んでいて素で楽しめる、エンタメバトルアクション漫画のお手本のような作品だと感じた。

大野ツトム
アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★★☆
短文感想
2017年02月15日 (水) | 編集 |
2015-02
サムライエッジ (1) (カドカワコミックス・エース)
三途河 ワタル
武芸の鍛錬に励む少年は怪異に襲われたことにより鬼の力を覚醒させる。オカルトバトルアクションの王道設定を詰めるだけ詰めたかんじだし手数も多いのだが、正直なところンパクトが薄いというか途中で退屈してしまうというか。絵は雑味が多い。設定上獣人タイプのキャラも登場するがそちらのほうが人間キャラよりデザイン的に魅力を感じる。王道すぎるほど王道ゆえに、過去このテの話を読んだ量により印象が変わる作品のような気がする。



2015-7
おふたりさま (フラワーコミックスα)
室たた
おふたりさま・唇に火をつけて・店長おすすめ!・唇から甘い毒を収録した短編集。表題作は、飲食店で偶然相席になった男女の恋愛物語。他は家庭科女性教諭と養護教諭の男性の話、求職中に面接した執事喫茶のバイトをすることになった女性の話、バーテンダーと客の話。短編ながらきちんと話がまとまっており万人向けというか読みやすいというか。穏やかな作風と微笑ましいヒロインの設定が印象的。結婚や就職が主題となっているが世知辛さは少なく恋愛展開を楽しめる。学校にぬか漬けを持ってくる設定にはちと驚いたが。★★★☆☆



2016ー7
邪神の花嫁(1) (フラワーコミックス)
冬織透真
孤児院育ちの勇者の女性と邪神の青年の話。勇者とされるヒロインは邪神を倒す旅に出るが邪神に出会うことなく生計をたてるために何でも屋をやっている状況。そんな中、身寄りのない少年と出会い行動をともにすることになったのだが、その少年が実は邪神で、という展開。花ゆめレーベルでよく見かける、このレーベルでは珍しいような気がするRPGファンタジー設定。とはいえ、ヒロインは神を倒したい一方で邪神はヒロインに何らかの思い入れがあり、かといって鬼畜モードというわけでなく・・というシチュエーションは少女漫画の恋愛展開はこのレーベルカラーだなと納得する。安定した作画と読みやすい画面構成・恋愛以外のエピソードも含めソツのない内容で面白いと思う。複数巻。★★★☆☆



2016-11
執事たちの沈黙 1 (フラワーコミックス)
桜田 雛
ワガママお嬢様の専属執事である従順な青年はプライベートでは女と博打(パチンコ)が好きなゲス青年。ある日プライベートで勤め先のお嬢様がひったくり被害に遭ったところに遭遇、成り行きで助けたところ、風貌が違いすぎるゆえか自分の執事だと気づかぬお嬢様に気に入られてしまい、という話ドタバタラブコメ。お嬢様の心を奪った(笑)となれば高給職の解雇どころか雇用主に殺されかねずお嬢様の興味を自分から逸らそう悪戦苦闘するが、お嬢様は、執事の時の自分への態度と違い、律儀で一途で可愛いばかりで・・つい手を出してみては我に返ってと、執事青年のぐるぐる迷いに迷う言動が滑稽で面白い。恋は盲目、勘違い、視野が狭まりとらわれる、そんな言葉が駆け巡る。著者の作品の男性はシリアスでもコメディでもベクトルは違えど個性が強烈だよなあ。いろんな意味で印象的を通り越して衝撃的という言葉が似合う。ほんと好き(笑)★★★★☆