読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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タデカレ 深瀬アカネ
2017年05月14日 (日) | 編集 |


表題作ほか身勝手なカラダ・ヒミツのリーマンくん・暗闇でキッス・君が恋人ほかを収録したボーイズラブ作品集。
タデカレ!は、題名からわかるとおり、容姿が今ひとつの主人公と主人公にベタぼれイケメンの話。冒頭から恋人同士なのだが自分に自信がない?主人公が疑心暗鬼ぽくなってすれ違いみたいな展開。短編なのですぐ問題解決するのでストレスもなくエピソードの手数も多いように思う。
身勝手なカラダは教師同士のBL。こちらも冒頭から恋人同士。浮気体質のゲスタイプの主人公センセイと昔の乙女タイプの受センセイという組み合わせ。浮気がばれても相手の態度が変わらなくてもやもやという、現実だとうわあとなる展開だがBLだとほのぼのになるなあ。受センセイの気質もアレだしいいカップルかもしれない。
ヒミツのリーマンくんはリーマンBL。同僚のオナニーを目撃してしまって・・というはじまり。絵に描いたようなハッピーエンド。
暗闇でキッスは暗闇でのキスからはじまる話。そのまんまですな。君が恋人ともども、かわいい話だった。
話の最後のまとめにBL描写が出る、BL描写とドラマのバランスがいいタイプ。細くラフな線が好みの絵柄。キャラつくりも好みなので十二分に楽しめた。

深瀬アカネ
ガッシュコミックス全1巻 / 海王社
ジャンル:ボーイズラブ・ラブコメ / 好み度:★★★★☆
嵐の檻 松本蜜柑
2017年05月14日 (日) | 編集 |
嵐の檻
松本蜜柑
2012-12-27



小学校教諭の前に現れた青年。名門の家を舞台にした過去の人間模様、その決着をつけるべく現れた彼は、10年前の兄の死にまつわる事実と教諭の行動を問いに来たのだが・・。レトロな時代を舞台にした本格的なメロドラマBL。

物語はある精悍な青年が、おっとりした体の小学校教諭を訪ねてくる。彼らは既知の間柄であり、教諭は青年の家の住み込み書生だったがある出来事から出奔し行方が知れていなかった模様。そして青年は実兄の死に関して教諭を問い詰めるところから物語は始まり、一旦彼らの過去の話に移行する。
青年は、少年期に母が死亡し母の実家に引き取られる。駆け落ちした母の子ということで名家で君主の祖父をはじめとした敵ばかりの屋敷内で、味方なのは、病弱な実兄と兄の世話役の書生=現在の教諭だけだった。そんな中、青年は兄と教諭の仲を知り、その後兄の縁談が決まったあたりで兄はあることから死亡する経緯が語られる。
兄の死の真相、主人公と教諭が各々隠していたこと、彼らの思いなど、読み手に知らされる事柄がぐるぐると変わり、メロドラマでありちょっとミステリっぽい要素もあるように感じた。BLとしての艶もあるが物語として読み応えがあった。
時代設定は大正~昭和初期あたり。メロドラマを作りやすい時代背景だし蓋を開けてみればドラマとしては設定も展開も王道中の王道。このジャンルにありがちなドロドロな救いようのない要素はそぎ落とされているが、現代においてはこのほうが入りやすいと思う。丁寧な人物描写とわかりやすい話運びで良い内容だった。

<まつもとみかん>松本蜜柑
花恋コミックス全1巻 / 日本文芸社
ジャンル:ボーイズラブ・ドラマ / 好み度:★★★★☆
短文感想
2017年05月01日 (月) | 編集 |
2012-05
赫焉のヒナギク : 1 (アクションコミックス)
砂原真琴
主人公の女子の薙刀による退魔系アクションもの、かな。祖母に習った型が一般的ではないと言われ続け憤りを感じる主人公。その型は人間相手のものではなく、敵の天狗を屠るためのもので、狐、過去の僧の魂の出会いからそれが明らかになっていく。退魔ものだが複雑な人間模様というかドラマもあるよう。手数を増やして魅力を上げようとしているがどうもちぐはぐ感が否めなかった。個人的にめんどくさい人間関係とか策謀とかが好みではないのもあるのだが。アクション描写は美しい。複数巻。



黒猫DANCE(1) (月刊少年マガジンコミックス)
安田剛士
若き時代の沖田総司を主人公にした新撰組もの・・なのだが、黒猫が物語の主視点のよう。幼少時の沖田に未来の記憶がある?どうも繰り返しの物語っぽい?話の流れは史実に沿ったかんじでSF要素が入った話なのかな~。どう続きが転ぶのかは気になるところだが・・。にしても沖田の幼名の漢字ってわりといろんなパターンがあるんですな。知らなかったよ。複数巻。



ヤング ブラック・ジャック 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)
大熊ゆうご 田畑由秋 手塚治虫
題名通り若き日のブラックジャックを描いた物語。1960年代、当時の世相を絡め、医大生時代の彼を描く。医大生だが神の手はすでに在り、しかし立場・状況的に周囲に翻弄されていくかんじ。無免許医の礎を築く展開は胸熱。そして作画が超美麗で黒男さん無駄に色気満載。えー・・(笑)ただ、当時の風潮というか空気というかをよく知らない読み手には少々難解でとっつきにくいかもしれない。複数巻。



2013-9
鎮守の森のユニコーン (ヴァルキリーコミックス)
武礼堂
神獣が多く存在する鎮守の森。その真ん中にある高校の生物教師と都会から越してきたばかりの女子生徒と森に住む神獣たちのドタバタハートフルコメディ。神獣といっても可愛らしい風貌。彼女たちは駄菓子が大好きで生物教師の生態調査目的の餌にかかったり、おやつですったもんだあったり、神獣同士のドタバタがあったり、高校のイベントに神獣が参戦したり・・。テンション高めのファンタジックな現代日常もの、といったところか。ほのぼのと可愛いさのなかにドタバタ演出が迫力と躍動感があって良い。話のまとめには身も蓋もない背景やしんみりするシリアスでまとめられている。余談だが神獣たちのデザインは大昔の美少女オカルトバトルアクションを思い出すわあ。あれはもっとエグかったが。続編は電子書籍のみで発表されている。著者名は、はまむらとしきり&村正みかどの共著の名前のよう。



2014/5
暁の明星 1 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!)
きづきあきら サトウナンキ
革命前のフランス。優しい婚約者もいる貴族の令嬢は、兄の放蕩が原因で一旦修道院に入ることになる。実は令嬢はその実兄に秘かに恋慕しておりその罪から逃げるためでもあった。しかしその修道院の実体は貴族の娘をある過酷な状況に置かせる場所だった。神への信仰でもって自身を貫こうとする主人公、主人公に恋慕しつつ歪んだ行動にでる貴族の男性、主人公を奪還しようとする実兄と婚約者。著者らしい生々しくも眼が離せない展開が続く。信仰心の深い女性の描写は久々に見たので新鮮だったかも。主題以外では当時のドレス姿の絵面が見応えがあった。



2015-01
18歳にできること (あすかコミックスCL-DX)
さがのひを
17歳は夢見がち・18歳にできること・金曜日のhみつ・おまたせしました・19歳のないしょごとを収録したBL短編集。表題作シリーズは、関西が舞台のクラスメイト同士の高校生恋愛もの。夢の中では仲が良い、でも現実にはそうでもない男子同士。なんで地方舞台なのかなと思ったら主人公が地元が好きで進学も地元、という設定を活かすためのよう。クール系攻とごくごく普通系受。ふたりのやりとりとぎこちなくも互いの気持ち、自分の気持ちを自覚していく様が良い。二人の関係のあり方とか選択とか、定番ながらドラマとしての枠組みはしっかりしている。読み心地のよい作風。シリーズ以外では先輩と眼鏡リーマンの、主人公片想いから始まる話もよかった。



2015-10
アイツが王子で、俺が姫!? (アイズコミックス)
くろやまてる
表題作シリーズほか僕の嫁は上司です・恋愛オフサイド・お願い、おさわりは我慢してを収録したBL短編集。家庭の事情で幼馴染みの家に居候することになった主人公。主人公は幼馴染みは美少女姉妹だと思っていたらイケメン兄弟で、しかも彼らは主人公にベタぼれでなりふり構わないアプローチを受ける。主人公愛され3Pもの。話のパターンとしては王道で特筆すべきものはないがラブコメの質は高い。絵も線の処理が丁寧で読みやすく好み。攻が受にベタぼれで押せ押せ展開や描写多めの話などわりと多彩だったかな。



2011-8
らくせん 1―わが日本に王子系 (電撃コミックス)
蕗野 冬 芝村 裕吏
大陸で武仙の修業を終え世界征服も難なくできるようなイケメン青年が恋をしてみたいと日本にやってきて、後ろ向きな志向?の女子に一目惚れをして、あるトラブルを退けたことから女子の家に居候することになるというはじまりの話。現代日本を舞台に中華系ファンタジー活劇とラブコメを足したような話。公道を馬で移動とか突拍子もない絵面があったりするが武仙の純粋な気質というか人徳というかでその場違いな行動が帳消しになっているかんじ。ヒロインのキャラ設定とか正直微妙というか違和感を覚える部分もあるにはあるが総じて読後感は良し。複数巻。



2011-8
ベン・トー zero Road to witch (ジャンプコミックスDIGITAL)
柴乃櫂人 アサウラ
たぶんラノベコミカライズ。題名からわかるとおり本編より前の時系列の話。本編では二つ名を持つ狼だがこちらはごく普通の生活に若干の物足りなさを感じる一人暮らしの普通の女子。知らず弁当半額タイムのスーパーに入り、狼たちの戦いと遭遇、魔道士の男子と出会う。つまるところヒロインが狼になる経緯を描いた話。半額弁当争奪の中二的テンションとアクション、スーパーの弁当グルメっぽいネタが見所。作画の表現力が高めなので思ったより面白かった。

怪談イズデッド 飯島しんごう
2017年04月26日 (水) | 編集 |


時代の流れと共に「学校の七不思議」が語られなくなり、その存在の維持が危うくなってきた七不思議の妖怪達の生存戦略を描いたコメディ。

深夜のとある市立小学校の会議室では学校の七不思議に登場する妖怪達による話し合いが続けられていた。テケテケ、トイレの花子さん、人体模型、二宮金次郎像、プールの幽霊、骸骨模型、ヒキコさん。現代の子供達の間では七不思議は語られることが少なくなり、語られなくなった怪談の妖怪は存在が維持できず消えてしまう。自身の存在を護るためいろいろと画策するのだが・・というはじまり。
昭和の頃と違う世知辛い世相、こどもたちの七不思議に対する興味の薄さとこどもの日常にあるあるな残酷さと世間の世知辛さがの描写がいろんな意味でリアルで風刺が効いている。また妖怪達の生存戦略もてんでバラバラ、エロスの欲求に邁進してコントのようなオチをつける妖怪、幼女設定なのにスレた女性な妖怪、純真で妙に艶っぽいのが仇になる妖怪、己の置かれた状況に嗜好のベクトルが迷走する妖怪、性善説を説いたのに早々にリタイヤを余儀なくされた妖怪・・・。
生存戦略の案を出し行動するも失敗する結末しかないグダグダっぷりとやりとりが主軸に描かれる。妖怪って集団が似合わない個性の塊みたいなもんだからこの設定は絶妙だなと感心するし、キャラの作り方が秀逸。

飯島しんごう
アフタヌーンコミックス / 講談社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆
スイようび 汐村友
2017年04月23日 (日) | 編集 |


外国からやってきたお嫁ちゃんのスイちゃんと日本人の太田さんの新しい生活からはじまる新婚夫婦とご近所さんたちが織りなす異文化交流的日常コメディ。
旦那と一緒に新しい住処に、というわけでなくひとりで飛行機で異国から日本にやってきた嫁ちゃん・スイが主人公。里は南アメリカとか熱帯のジャングルっぽいかんじ。日本語がまだしゃべれないので主人公のフォーカスすると無音漫画になる。旦那さんとかご近所さんとかとのコミュニケーションがゆっくりゆっくり培われていく過程や、主人公の仕草や行動の描写が見所。なんか良い、と思わずつぶやいてしまう作風。主人公もご近所の女子もとても可愛い。旦那さんのおっとりめの気質もいいな。
婚姻に至った経緯とか主人公、ちと幼すぎないかとか、主人公の私物はよく税関通ったなとか細かいとこは突っ込んではならない(笑)後々明かされる事柄もあるかもしれないが。よつばと!とか好きな人にはツボだと思う。

<しおむらゆう>汐村友
MFコミックスフラッパーシリーズ / メディアファクトリー
ジャンル:青年・日常・ラブコメ / 好み度:★★★★★