読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
喰う寝るふたり 住むふたり 日暮キノコ
2017年11月19日 (日) | 編集 |


高校時代からの付き合いで同棲8年目のカップルの日常を描いた物語。
生活を共にする恋人以上夫婦未満のふたりの、あるあるなエピソードを、彼女側の視点と彼氏側の視点両方の側面から描いた構成が興味深い。
諍いも憤慨も双方の視点を描くことで片方が一方的に悪いってかんじじゃないのが面白い。些細な言動で相手を傷つけていて傷つけたことに気が付かないちょっとした価値観の違いは別の人間である以上当然あるわけだもんなあと感じる。穏やかな時もあればぶつかるときもあるふたりだが、なんのかのと幸せカップルな雰囲気があるので安定して読める。
何年も同棲してて結婚は?という話が出てくるのも鉄板かね。

日暮キノコ
ゼノンコミックス / 徳間書店
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★★
湯淺くんは友達がいない他短文感想
2017年11月19日 (日) | 編集 |
2012-11
湯神くんには友達がいない(1) (少年サンデーコミックス)
佐倉準
題名から、周囲に疎まれ系ぼっちの話かと思ったけど違う方向性だった。野球部エースでモテる要素満載だが、周囲のことを汲まず我が道を行くタイプなのが災いして、周囲が積極的に主人公に接触しないパターンみたい。そんな中、転勤族だった転校生の女子が絡み、話が展開していく。意識せず状況が転がる構成、主人公の変な人観察にシフトしていく・・のかな。学園コメディとしてはちょっと珍しい作風かなと思ったがキャラ描写は王道でなじみやすい。 複数巻。★★★☆☆


赤パン先生! 1 (ビームコミックス)
安永知澄
題名から教師視点の学校ものかと思ったら違ってた。主人公は小学4年の少女で、この時期あたりから芽生える様々な感情と成長を描いたお話。叙情的というか日常を切り取った感があるというかな内容。で、題名の赤パン先生とは赤い水着を着た水泳の臨時教諭?のことで、主人公は彼に淡い気持ちを持っているというわけだが、先生を含めた主人公の家族や周辺とのかかわりを描く内容になっている。題名と内容が乖離している印象を受けるが巻が進めば寄っていくのかな。とはいえさりげなくもリアリティのある描写はこのレーベルらしいクオリティ。複数巻。★★★☆☆



2012-10
青春ぼっこ (角川コミックス・エース・エクストラ)
シロ太
着ぐるみで育った女子や武術マニア女子、斜めベクトルな女性教諭など、ナンセンスま設定をくっつけたキャラたちによるシュール学園コメディ4コマ。意外性に特化した設定とネタの力技で繰り出すコメディ。ついてこれる人だけついてこい的ナンセンス系コント、もしくは深く考えなくていいスイーツ系ギャグというかんじ。絵が可愛く無駄な線がないので4コマとして読みやすく暇つぶしにもってこいのタイトル(ほめてますよ)。一応ボケツッコミ構成だがツッコミ役も読み手から見るとボケという・・。良い(笑)


ヴァーミリオン(1) (角川コミックス・エース)
佐藤 敦紀
ある手順を踏んで門を作るとそこから鬼ないし妖が湧き出る術があるという設定のオカルトファンタジーバトルもの。鬼狩りの組織に属する主人公の男子は、鬼の娘とバディを組み、鬼の力を借りて鬼を殺す話でいいのかな。正直、話もキャラ設定も定番すぎるほど定番。なのだが、漫画を描きなれているのか物語にするっと入れるし人間描写はけっこううまいと思うし絵も好み。複数巻。★★★☆☆


悪の教典(1) (アフタヌーンコミックス)
貴志祐介 烏山英司
学校内人間ミステリサスペンス小説原作。
問題児が多く集められたクラスの担任である男性教諭が主人公。学校内の生徒同士の問題もあるが教師や親も癖が強い人間が多い状況。主人公は人当たりがよく学校内のトラブルを潤滑に解決する。が、決して聖人君子ではなく、手段を択ばない狡猾なサイコパス気質の人間。デスノとかアニメのサイコパスみたいな、頭脳明晰な闇を持つ人間が自分の理想を求め計算高く立ち回るかんじ。ある面から見れば正しいとも言えなくもないが手段が完全に犯罪だし、目指すところも結局己の欲だしで、後味が悪い展開なのだが、目が離せない。サスペンスなのだがなんかホラーに近い。サイコものといっていいのか。 複数巻。


原始バカ一族 他短文感想
2017年11月15日 (水) | 編集 |
2012-10
口寄せ蓮治捕物帖 (バンブーコミックス)
黄島点心
父を捜して放浪する少年とオウム。少年がウクレレを弾けばオウムから死者の言葉が紡がれる。いわゆる口寄せ能力を持つ少年の話。少年とオウムが行く先々で遭遇する受難や事件を描くホラーミステリドラマ。ざっくりした絵柄は主題にあっており、著者らしい世知辛さというかやるせない展開も多いがミステリ要素も含まれており物語としては秀逸な内容。ちょっと中途半端に終わってる印象を受けるが続きはないのかな?★★☆☆☆



おれのキングダム(1) (ビッグコミックス)
楠桂
人並みに可愛い彼女が欲しいと望む、ごく普通の冴えない声が小さい男子専門学生は、ひょんなことから自分の声が女性を良いなりにできる能力があることを知る。この声は、会ったことのない石油王の父親ゆずりらしい。周囲の女性たちのみならず父親に縁のある女性も登場するハーレムコメディ系。女性作家が描いているのもあるだろうが、H系でも男子主人公はどこまでも女性にとっていい意味でヘタレであり、展開も女子キャラに優しいと感じる。まあ思い込みが激しい女子が多いのも特徴なのだが。絵は変わらず達者で絵面的にはえろいが寸止め展開が多い。いろいろ設定を盛り込んでコメディとして楽しめる構成。複数巻。★★☆☆☆



後遺症ラジオ(1) (シリウスコミックス)
中山昌亮
表紙の絵からして恐怖というより不気味なタイプのがっつりホラー。基本ショートショート系な内容。エピソードが繋がっているものもランダムに散らしているタイプ。不条理で不可解で不気味で不明瞭。恐怖を魅せるためのきっちりした構成じゃないあたりが不安をより煽るというか、生理的な分野での不快感がすごいというか。この構成はやっぱすごい。題名にあるようにラジオの周波数が各エピソードについているので、無作為にピースを並べて読み手側が繋げていく妙もあるのかもしれない。複数巻。



旭お嬢様と嘉島くん : 1 (アクションコミックス)
琴慈
進級が危うい貧乏男子学生は、お金持ちのお嬢様に男性恐怖症の克服を頼まれる、というラブコメ。特化した要素としてお嬢様は容姿も気質も可憐だが超怪力を持っており、一方主人公の男子は大抵の事故でも大丈夫な超絶な防御力を持つという設定がある。要はとっさにお嬢様が主人公をたたいたりしても主人公のダメージが少ないから選ばれた、ということで。脇には主人公を敵視するお嬢様のメイドなどお約束の美少女を配置したりと無難な仕上がり。美少女系絵師の人らしく絵はとても美麗。ストーリーは可もなく不可もなくだが個人的にはキャラ描写は好みな方だった。複数巻。



原始バカ一族 : 1 (アクションコミックス)
蓮古田二郎
原始時代を舞台に、一族というか集落?の生活を描く日常?コメディ。脳天気というかシンプルというか大らかな内容。まあ原始時代を舞台にしているが現代ネタといっても問題ないエピソードが多いかな。人間はいつの時代も(平和なら)かわんないということか。素で面白いがおっさんネタも多いかなあ。レーベルとしては順当だが。続刊として「原始バカ一族人間っていいな」も刊行。★★☆☆☆

デストロ246
2017年11月13日 (月) | 編集 |


ある実業家に雇われた外国人女性の殺し屋二人、横浜の女子高生ヤクザと懐刀の二人の女子、冷静沈着なある組織の殺し屋・・と、様々な壊れたアンダーグラウンドの女子たちの戦いの物語。
どこか壊れてたり突き抜けてたりする危ない女子高生たちの刺激の強いクライムアクションストーリーといったところか。
超人的な身体能力をもって繰り出されるアクション、女子らしい危うさと無邪気さと狡猾さが十二分に描写された内容。容赦のない対応、マフィアものらしい会話ややりとりを女子高生たちの絵面で堪能出来る。
メインキャラたちはいうに及ばず脇女性キャラもなかなかに曲者ぞろいかもしれない。
刺激的でシビアな展開が連綿と続くがメインキャラたちの死亡とか辛い展開ってのはあまりないようで、その点では個人的に好みなんだな。

高橋慶太郎
サンデーGXコミックス / 小学館
ジャンル:青年・アクション・クライムサスペンス / 好み度:★★★★☆
トウキョウ・D 祀木円
2017年11月12日 (日) | 編集 |


過去の内戦下で製造され、終結後も未だ都内に潜伏する戦闘用ロボットの回収を任務とする警視庁内の極秘チームが存在する。その部署に配属された刑事は、自分を護る人間型警備ロボットの青年とリスの着ぐるみを着たマスコットのような小ぶりなロボットSHIMAと出会う。
内戦終結後にロボットのマスターが都内に潜伏せよという命令を未だ守るロボットたちが回収されていない現状。見目が麗しいなどの理由から金持ちの好事家などに匿われている場合がほとんどということでなかなか居場所が特定できないのが理由のよう。
表紙にいるリス着ぐるみを着たロボットSHIMAを見るに、「しゅんにゃん」のスピンオフ作品といっていいのかな?ロボット製作会社も同じ企業みたいだし。先にしゅんにゃんを見るとちょっとギャップに驚くとともにマスコットみたいなロボットがハードボイルドなキャラにしっくりきているのも驚く。
設定だけ見るとハードボイルドだけど絵柄と作風とロボットはみな美形とかマスコット的なキャラもいたりで若干ゆるめなノリ。アクションや陰謀とかというよりロボットたちの存在意義とか、それを見るちょっと間の抜けたというか裏表のない感のあるキャラの主人公との関わりなどを含めたドラマのほうが肝だからか。
思ったより構成とか設定はよく出来ていると思う。主人公の捜査における役どころとか当人がそれをよくわかってなかったところとか。まあSHIMAが可愛いの一言に尽きる話でもあるかもしれない(笑)

祀木円
KCITAN(KCx)全2巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ・ハードボイルド / 好み度:★★★★☆