読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
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恋と呼ぶには気持ち悪い もぐす
2018年02月14日 (水) | 編集 |


モテ男リーマンがひょんなことから女子高生に恋に落ちるが、相手は恋に落ちる前のリーマンの言動に引いたこともあり、積極的なリーマンのアプローチをひたすら気持ち悪がるのだった。
容姿・能力とも高スペックゆえ黙っていても女性が寄ってくるタイプのモテ男リーマン。それゆえに女性を軽んじているところがあり、見ず知らずのヒロインの女子高生に助けられ親切にされた返礼も高飛車な見返りを押し付けようとする。そしてそれまで女性に言われたことのない言葉で一刀両断され、そこから女子高生に対し、本物の恋心を開花し、以後どんなに鬱陶しがられようとヒロインに対するアプローチが続く・・という恋愛コメディ。
ちなみにリーマンの妹はヒロインと親友、という繋がりで二人が交流しやすい設定を作っている。
見方によってはストーカーといっても遜色がないのだが、デキる大人ゆえにその匙加減は絶妙。メアドゲットとか外堀を埋めてく過程とかロマンチックなアプローチとかほんとスペック高いよなと感心することしばし(笑)
スペック高い男性が釣れない女性にアタックする展開は大好物ゆえ読みごたえがある。あとヒロインの親友であり男性の妹たる女子のキャラもいい。女子にとっての二人を見るエピソードも地味に好きだったりする。
ヒロインはオタクという設定だがあまり前面に出てない気がする。リーマンの個性のほうが強いからかも・・。

もぐす / 一迅社1~
ジャンル:女性・ラブコメ / 好み度:★★★★☆
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百貨店ワルツ マツオ・ヒロミ
2018年02月14日 (水) | 編集 |


大正~昭和初期?あたりの百貨店を舞台にしたショート漫画や疑似広告やファッションを描いた煌びやかなレトロイラスト&漫画。
おおむねイラストばかりの画集のような内容。漫画もあるがレトロな日常の1場面を切り取ったような雰囲気重視の話。
表紙の絵に一目ぼれしたのと話題になっているということで買ってみたが予想通り当たりだった。
舞台となる百貨店は架空だと思うが、たぶん文化というかトレンドは当時あったんだろうなあと思わせるデザインというか構成というか。
女性のファッションの主流が和装から洋装に変わりつつあった、もしくはまだまだ和装の人が多かったというべきかな時代。モダンガールの絵や美しい着物の柄が眼福。
和装の柄に言及した話とかはじめて洋装を買う女性の話とか
漫画も短いながら雰囲気がよく読み応えがあった。
構成も色使いも卓越した著者のセンスが光る。いいなあ。

マツオ ヒロミ
リュエルコミックス全1巻 / 実業之日本社
ジャンル:女性・画集 / 好み度:★★★★★
まりあ17 むんこ
2018年02月01日 (木) | 編集 |


通りすがりの人間が見惚れるほどの美少女だが、中身はおっさんの女子高生の日常4コマ漫画。
誰が見ても可憐で清楚な美少女の外見を持つ女子高生が主人公。だが当人はAMラジオを聴き通学途中の立ち食い蕎麦屋で朝食を摂り母を迎えに雀荘に行くとたまに代打ち、趣味はプロ野球に競馬に競艇という、中身はおっさんそのものという。ついでに力仕事は長けているが料理も勉強も今一つ。だが嫌みのないお嬢様口調なのでその点は見た目に沿っている。
このギャップが作品の肝の1つ。母は土木現場で働き女手一つで主人公を養っている漢前というか肝っ玉母ちゃんというかんじ。細身で美人なので主人公も母譲りなのだろう。ちなみに競馬好きも母の影響だろう。
見方によっては後ろ向きになりそうな家庭環境なのだが、親子は仲が良く、サバサバしていて親子というより相棒みたいなかんじっぽくて楽しそう、というところが良い。
まああれだ、ダメ人間なのは確かだが(笑)人間関係はおおむね円満だしほっこりするエピソードが多い。
女子高生モノをという担当のオーダーからできた話だが、担当はコレジャナイと一刀両断。そらそうだ(笑)のツッコミはみな思うところ。良い。おすすめ。

むんこ
まんがタイムコミックス / 芳文社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★
やわらかい。課長 起田総司 カレー沢薫
2018年01月20日 (土) | 編集 |


容姿端麗で出世頭だが恋人に振られED気味になったリーマンの奮戦記・・でいいのか?
主人公は10年付き合った彼女の浮気が原因で別れることに。プライベートは今一つだが主人公は課長に昇進し、容姿・気質も相まって正直女性にモテるのだが、元カノの別れ際のディスっぷりが原因かED気味になってしまう。
そんな中、姉からしゃべる猫を引き取り、猫の的確なダメ出し・・もといアドバイスのもと、女性に対する接し方とED治療に赴くのだが、という下ネタコメディ。人語を解する動物が登場し客観的な発言を担う役割を充てられるのは著者の作品の共通点。
EDが主題なのでまあ下ネタや男女間の下世話なネタもあるけど男女間の性差というか、良かれと思ったことは実は逆効果なパターンをはじめとする男女関係の在り方の含蓄もけっこうある。
猫の的確すぎる発言には相変わらず目から鱗。女性にモテてアプローチをかけられるもおっきしない苦悩のコメディがなんともいえない。主人公に近しいヒロインたちのキャラもうまくつくられており、それに対するツッコミの演出と台詞もインパクトがある。
ナンセンスな設定をちりばめてもなおナンセンスだけによらない作り方は秀逸。枠外の著者のコメントとかそのまま掲載されていてこれも面白い。

カレー沢薫
モーニングコミックス全3巻 / 講談社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★
いぬにほん印刷製版部 瀬野反人
2018年01月20日 (土) | 編集 |


小さな印刷会社に就職した女性を主人公にしたお仕事4コマ漫画。
印刷会社に就職した主人公の女性は入社早々、希望したDTP部署ではなく製版部に配属になる。体を壊して退社した人の代わり、ということだが早速初日から会社に泊まり込むことに。
いわゆるブラック企業並の職場環境だが、当人はのほほんというかあっけらかんとしているというか前向きというかなキャラで仕事自体は楽しんでやっているというかんじなのと、仕事は多忙だが人間関係がせちがらくなくて、シビアな状況にも関わらずなんとなくまったりと読める内容。
部署内に同僚がほぼいなくて人間関係のめんどくささがないからか。まあそれだとネタ切れなのか他部署の人との絡みも出てくるけど。
主人公を平凡に、周囲の個性を強めに、というのはいい塩梅。印刷業独自の様々なネタも面白い。
それにしても営業が無茶な契約とってきて総スカンってのはやっぱあるあるなんだね・・。
読んだ当時は電子書籍に寄り気味だったけどこのタイトルだけは敬意をこめて(?)紙本で購入しました。

瀬野反人
まんがタイムコミックス全2巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ・お仕事 / 好み度:★★★★★
ナギと嵐 もんでんあきこ
2018年01月20日 (土) | 編集 |


祖母を火事で亡くし彷徨っていた少女は、ヤクザの兄貴分とその舎弟と出会う。兄貴分はその少女に目をつけ舎弟が止めようとしたところ、兄貴分の青年は別人となる。
少女は霊関係の筋というか家系で、力が薄まった血筋の人間に霊を憑依させ力を復活させる試みがあり、少女はそういう状態。一方兄貴分の豹変は天使の人格が憑依というか乗っ取った形。これらを設定からいわゆるオカルト系要素を含んだハードボイルド人間ドラマといった内容のよう。
少女の守護を祖母から受けた天使が兄貴分に憑依しているため、人格は天使の兄貴分と少女と舎弟が行動を共にしていく展開。舎弟は愚直でヤクザの舎弟をやっているが心根の優しい人物のよう。地味にこの舎弟が物語のカギも担っているのかも。
少女の取り巻く状況も展開も不穏な要素が多分にあるものの穏やかな要素もきちんと入れていて、ハラハラする展開も読みごたえのある内容になっている。
著者の話は手放しのハッピーエンドは少ないと思うがそれなりに救いがあり読後感がいい話が多いと思う。

もんでんあきこ
マーガレットコミックス全3巻 / 集英社
ジャンル:少女・ドラマ / 好み度:★★★★★
あげくの果てのカノン 米代恭
2017年12月31日 (日) | 編集 |


高校時代から偏執的に思いを寄せる先輩とバイト先の喫茶店で再会を果たす女性・カノン。世界の英雄で既婚者の先輩との交流に、背徳を感じつつも感極まるカノンは・・。
ヒロインは高校時代からストーカー的に片想いを続けている先輩がいる。相手のすべての情報を記録蒐集し相手の写真や姿を見ては感極まるタイプのストーカー気質というかメンヘラが入っているというか。とはいえ昔ならちょい行き過ぎた建物の影でじっと見つめる内気な少女、もしくは熱狂的な追っかけ的なイメージ。
そんな彼女も卒業後は先輩と会うこともなく、といいつつ先輩がよく通る場所の近くの喫茶店にバイトで入っている。そんな中、ヒロインのバイト先の店にひょっこりと件の先輩がやってくる、というはじまり。
片想いの先輩が実は既婚者であったり、ヒロイン達の暮らす世界は実は異形の生命体に脅かされている状況で先輩はそれを退治する英雄という設定が徐々に明らかになっていく。ト書きの説明でなく、状況描写で読み手に知らしめる構成は実に巧い。
ディストピア?的世界設定なのでSF、相手が既婚者なので不倫ものということだが、不倫ものっぽくは見えない。状況的にはそうなんだけども、一線越えてるわけじゃないからかなあ。
先輩(その同僚もだが)は戦うたびに身体の損傷を受けるが修繕という名の治療で身体は再生するのだがあらゆる嗜好性格が変貌するという弊害があり、どうも先輩がヒロインに接してくる理由は自分の以前と違うか変わらないかの確認みたいなものなのかな?と感じ取れる。一方ヒロインはだめだと思いつつ先輩の思いが止まらない。このヒロインの心情描写がリアルつーか1つ1つ噛みしめるような描写が印象深い。つかヒロインを含め人間描写がいちいち印象に残る描き方なんだよなあ。秀逸。
不協和音というかちぐはぐな印象を受ける展開は興味深く、どう話が続いていくのか気になって仕方がないという。あといい意味で衝撃を受けたり予想を裏切るような展開も多い。そしてじわじわと浸食してくるような印象を受ける話だった。
人間模様も中々にねっとりとして展開もダークでヘビー。だが目が離せない。

<よねしろきょう>米代恭
ビッグコミックス / 小学館
ジャンル:青年・SF・ドラマ / 好み度:★★★★☆
謎解きドリル 河添太一
2017年10月25日 (水) | 編集 |


ベクトル斜めな設定と切り口で描く素っ頓狂で正統な女子高生探偵コメディ。
主人公は女子高生、なのだが女子高生探偵という肩書きに固執するあまり3度目の高校三年生を迎える19歳。唐突に遭遇する事件に首を突っ込む様式美はよしとして、当人はかなりのおっちょこちょいで自己顕示欲が高く精神年齢が子供というかおつむがちょいゆるめ。実際の推理は助手の役どころの別の女子高生が的確に進めるというグダグダな展開。
ヒロインと助手の関係も微妙なところが印象深い。助手のヒロインに対する扱いはぞんざいというか、言葉は丁寧だけどけっこうディスっているというか。かといってヒロインを毛嫌いしているわけでもない・・この関係をどういうんだっけか。ブラックジョークのような人物同士のやりとりに推理・探偵もののいい意味でふざけたパロディを加えた内容。ヒロインの自由な発言ぷりも特徴か。個人的にはイラっとくることもあるけど味もあるのも確かで(笑)個性が強いキャラに目がいくが推理要素は、突っ込みを入れたくなるようなザルな事件のようでミステリとしてはわりと巧く作られている印象。

河添太一
ガンガンコミックスONLINE全3巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ミステリコメディ / 好み度:★★★★☆
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