読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
ピース*2 鳴海けい
2017年09月21日 (木) | 編集 |


潔癖な優等生タイプの男子は、おとなしい可憐系女子の呼び出しを受け期待しつつ会ってみると、彼女の目的は自作の官能小説のモデルになって欲しいという頼み事だった。脳内エロな女子と潔癖男子と周辺の愉快な(笑)仲間達による学園下ネタドタバタコメディ4コマ。
エロや下ネタや他の堕落を毛嫌いする主人公男子と、見た目は清楚可憐だが頭の中はおっさん並の官能まみれなヒロインの話。まあヒロインがエロまみれなのは職業柄致し方なしなのだが。
ヒロインは、スランプによるネタ探しで、生真面目で汚点一つない主人公で妄想すると捗るため、モデルになって欲しいという・・。そこはかとなくヒロインに好意を抱きかけていたのに嫌悪対象の属性を持つことがわかっててんやわんやの大騒ぎというかんじか。
下ネタが主軸のコメディだが、4コマ形式なので突っ込んだキャラ設定や展開はない分、ある種のほほえましさを持って読むことができる。絵もかわいいし。残念なヒロインに、嫌悪しつつも関わってしまう主人公の構図が萌える(笑)ヒロインも基本良い子なんだよね。下ネタ妄想すごいけど。つかエロをさっ引いても作家だとこれくらい妄想力がないと務まらないか~。
二人だけでは話が回りにくいのか、ヒロインのエロ脳の遠因であり自由奔放なヒロインの兄、ガチオタ、少女漫画系妄想女子などの漫研の面々などが登場し、彼らのボケツッコミ会話劇が主体となってくる。時にはオタ系の時には学園ものらしいイベントをベースにほんわかと楽しめる。この著者の作風は好きだなあ。

鳴海けい
ガンガンコミックス全3巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★
シークレット5 真枝アキ
2017年08月28日 (月) | 編集 |


実は癖が強い4人組女性アイドルの芸能活動を描いた4コマ芸能コメディ。

デビューが決まった女性ユニット「シークレット5」は、所属芸能事務所所長の娘で音痴だけど口パクは上手い子、奇跡の童顔だが実は三十路の子持ちの子、実母と共に芸能ミーハーで男性並みの長身の子、デビューという蜜に誘われ女装してユニットに入った実は男子の子・・という個性というか癖の強い4人のメンバーで構成されている。ちなみに4人なのにシークレット5なのは、残り一人はデビュー前に不祥事を起こして参加できずという。
そんなグダグダなスタートで始まる彼女らの芸能活動4コマコメディ。キャラが割と多いがメインは増えも減りもせず1人1人に焦点を当てたネタがバランス良く展開されていく。キャラ設定もキャラデザも見事に描き分けられているし、4コマ目できっちり落とす構成が良い。各々の方向性が定まっていてキャラ描写が活き活きしてる。どのエピソードも大笑い、じゃないけどクスッと笑ってしまう。絵もはっきりと下線画と絵柄で4コマに向いている。
エピソードとしては、女装の男子が一番光っているかなあ。デビューの経緯とそれによる弊害は涙が出るし実はメンバーの中で一番「女性アイドル」っぽいというあたりがかなりツボった。個人的に一番好きなのは三十路の人妻かな。一番年が近いからか・・も・・(笑)
芸能モノはあまり・・・って人にもかなり楽しめると思う。

真枝アキ
バンブーコミックス全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★
ポイズンガール 瀬野反人
2017年08月21日 (月) | 編集 |


毒蜘蛛に噛まれたことから毒属性・・もとい毒舌になってしまったという設定の女子とクラスメイトたちのハイスクールライフコメディ。
主人公は毒蜘蛛に噛まれてから毒舌になってしまったという体の女子。見た目は可愛く本当は心優しい優等生なのだが、気遣いや励ましなども含め語る言葉はすべて毒舌に変換される、というキャラ。
そんな主人公に加え、天真爛漫というか脳筋というかな女子、理屈系で委員長気質はキャラだけのぼっち体質眼鏡女子、名は体を表すM気質男子、コミュニケーションは接待と同義の不器用な隠れマッスル女子が周囲を固める。主人公の毒舌を浴びつつも毒舌を受けるだけに終わらず各々の個性を発揮する構成。ともすれば嫌悪を感じる設定にも関わらず、嫌味なくうまいこと中和され面白さを醸し出す作風はさすが。なんのかのと仲のよさげなノリが好き。毒舌と罵倒は違うわけで、的を射ているだけに刺さる言葉の羅列も見所かと。

瀬野反人
バンブーコミックス 4コマセレクション全3巻 /竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★
ハコニワ喜劇 睦月むつき
2017年08月15日 (火) | 編集 |


1巻目は柴立くんと志堅原さん/M441☆/怪人No.505 強襲ウサギ怪人!/世界制服征服/メランコリック卑弥呼様/インターバルノエル/100年目のイケニエ/片恋迷子/0-女/ミカガミサマ/トラウムメディカル8.5/ハコニワを収録した残念系ヒロインコメディ。
生まれつき羽が生え周囲を魅惑していた女子高生に告白されて断ったら異世界迷子の超展開が待っていたバカラブコメや二人で一人前(ひとりだと半人前)の夢で人間を癒やす夢羊コンビの話、人から忌まれる口避け女が男子高校生に惚れられ戸惑う話とか。
どの話も残念だったり、思考ベクトルがズレまくり脊髄反射のように行動に移すタイプだったりと、残念というか予測不可能な展開を見せるヒロインの話が多い。著者のカラーなんか、これ。こういうキャラが作れるってすごいなあと思う。人物のやりとりや会話劇のボケツッコミのノリも絶妙。台詞回しもセンスがあってツボる。台詞回しで一番好きなのは100年目のイケニエかな。
わりと定番の題材を使って独特のひねりかたをする構成が特徴。読んでいてそこかい!と心のツッコミがついつい入ってしまう。どの話も軽快なテンポにわりとハッピーなオチ。明るくて楽しい気持ちにさせる。ちょっとしんみりした話もあるがじんわりとした感動がくる。
1話ごとの頁数以上に楽しめる作品集だった。2巻目は1巻目と内容が異なり変わり成人系青年雑誌に掲載された作品を集めているのかはじめから終わりまでピンク色。ちょっと注意されたし。

睦月むつき
ビームコミックスハルタ / エンターブレイン
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★
好き もよい 双見酔
2017年08月07日 (月) | 編集 |


同人誌を作ってみた。・ふたつねがい。・好きといえないこと・ちくたく・好き もよいを収録した著者の初期短編集。
同人誌を作ってみた。は同人誌初出。絵、今とあんまりかわんない?と思ったら今回でほぼすべて描き直ししているみたい。題名通り漫画描きで同人活動をしている友人に触発されて自分もやってみようとなった主人公女子。母親が活動経験があり、絵と漫画の質向上のスパルタ(笑)と、昔取った杵柄であれよという間にイベント参加を決めたりコスプレ服を作ったりして、ぐいぐいと同人活動の世界へ誘っていく(笑)。気がつけば本を作り母と共にイベントに参加し・・というかんじ。今だとこういうご家庭もけっこうあるんじゃないでしょうか。
ふたつねがい。は神社にお参りに行く初々しい男子と女子の話。こちらはああ、昔の絵なんだなと思う絵柄だった。ほんわかするなあ。
好きといえないことは、つきあい始めて5回目のデートで彼女に好きと言ってとねだられる男子の話。悩みの元と悩んでる描写が初々しいのう。かわいい。好きだから言葉が欲しい、好きだから言葉に出来ない。
ちくたくは、つきあい始めたカップルの話。よく知らない男子に告白されつきあうことになった後、相手をよく見るようになった女子の変化。幕間の後日談コマにちょっとによによしてしまった。
好き もよいは、ネットゲームから始まる人間関係と恋の話。ネトゲあるあるなエピソードがけっこうある。オンとオフのギャップにメッセでのやりとりでも性格とか癖が出るとか。相手の行動や言動に対して、ヒロインがいろいろ考えるモノローグがなんか良い。著者の他作品でもよく見られるけどゆっくりじっくりなるべく客観的に考察して簡素な言葉で表現するっぽい印象を受けるんですよね・。
最初の話と最後の話が頁数が長いだけあってやっぱり読み応えがあって好きな話かな。

CR COMICS DX全1巻 / ジャイブ
ジャンル:青年・恋愛 / 好み度:★★★★★
アキタランド・ゴシック 器械
2017年08月06日 (日) | 編集 |


そこは日照時間の少なさと対照的に変わった県民が生活する北国のとある県。角の生えた女子アキタとその友人2人を中心に可愛くもかしましく、すこしふしぎな日常を描くゴシックコメディ4コマ。
とある北国の県が舞台、とあるがその風景は魔境に近い。確かに日照時間が少ないし(冬は)寒いけども。
そして主人公の一人の女子は悪魔のような角を持つ。全体的なデザインはゴシックホラーっぽいのだがその作風はほのぼのほんわか。最初の話はその角が虫食い・・虫歯の角版のような病気になり苦しむ主人公の話から始まるほどで。
屈託なく無邪気、子供の理屈っぽさと思いついたら行動・・というアクティブな少女らしいやりとりが展開される。たまに読み手からするとちょっとブラックなオチもあったりするけども(笑)
ファンタジーな設定だがあまりそれに触れず少女特有の愛らしさと活気を前面に出した出来事描きつづけたまにダークを匂わせることもあるオチもあるという絶妙さ。著者は業界ではわりと有名っぽい。確かに世界観のさりげないオリジナリティはすごいし、読ませる構成は見事。あとちょこちょこと退屈させない仕掛けがあるのも良い。なんか地味に推したい漫画というかんじだった。

器械
まんがタイムKRコミックス全2巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ・ファンタジー / 好み度:★★★★★
きみの家族 サメマチオ
2017年08月06日 (日) | 編集 |


どこにでも在る両親と姉と弟の4人家族と周辺の歳時記を綴るオムニバス。
父・母・姉・弟で構成されるごく普通の4人家族の、各々の行事や出来事や思い出のエピソードを1編ずつ語る形式。
物語の現在は、姉の結婚が決まりその準備がそれなりに進んでいる模様。題名はおそらく姉の婚約者の視点なのだろう。
結婚して相手の家に入ったときのカルチャーショック?事項の1つ、お雑煮の具の話からはじまる。地域の違いはいうに及ばず同地域でも出身が違うと変わるんだよなあ・・あるあるある。
娘の婚約に際し、両親夫婦の思い出というかエピソードがあったり、弟の受験と進路の話だったり、旦那になる人の家庭のファーストコンタクトの出来事だったりと、人生の節目のイベントがほんわかとゆっくりと描かれていく。
結婚という目出度いイベントを控えた幸せな雰囲気が微笑ましい。しかし姉は美人だけどちょっとおばちゃん入ってません?そこが愛おしいんだけど。あと旦那側の遺伝子ネタはとっても笑えました。話としてはお母さんの回想話が好き。

サメマチオ
芳文社コミックス全1巻 / 芳文社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★★
よこしまゼミナール 松田円
2017年08月06日 (日) | 編集 |


いろんな意味で個性的な講師たちがいる予備校を舞台にした4コマコメディ。
名前が下ネタっぽいが単なる名前をひらがなにしただけ。経営側、というか講師たちと事務担当側が主体。
白衣がトレードマークのお色気担当(?)の女性講師、成人だが童顔の制服マニアの男性講師、未成年だが飛び級で講師が出来る実力があるボディガード付のお嬢様講師。あとツッコミ役の事務女性と受難タイプのバイト男子と、本店(本社)から来る非常勤の生真面目だがめんどくさい男性講師もいるか。
著者の作るキャラクター設定はあいかわらず上手い。特にメインたる女性講師と男性講師の作り込みが特に。良くも悪くもエゴが強く己の利益のために狡猾に立ち回るタイプだが、わりとWINWINでオチるってとこがミソ。童顔の男性講師は、童顔をコンプレックスにせず趣味と実益を兼ねて利用する、女性講師もわりとしかり。一見ゲスいようでなんか憎めないキャラの動かし方が絶妙。
他のキャラも設定した要素を余すところなく4コマエピソードの軸にしている。
またネタが尽きてメインの舞台設定から逸脱することなく、コンスタントに予備校ならではのエピソードが続いていくところも良い。

<まつだまどか>松田円
バンブーコミックス4コマセレクション全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★