読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
原始バカ一族 他短文感想
2017年11月15日 (水) | 編集 |
2012-10
口寄せ蓮治捕物帖 (バンブーコミックス)
黄島点心
父を捜して放浪する少年とオウム。少年がウクレレを弾けばオウムから死者の言葉が紡がれる。いわゆる口寄せ能力を持つ少年の話。少年とオウムが行く先々で遭遇する受難や事件を描くホラーミステリドラマ。ざっくりした絵柄は主題にあっており、著者らしい世知辛さというかやるせない展開も多いがミステリ要素も含まれており物語としては秀逸な内容。ちょっと中途半端に終わってる印象を受けるが続きはないのかな?★★☆☆☆



おれのキングダム(1) (ビッグコミックス)
楠桂
人並みに可愛い彼女が欲しいと望む、ごく普通の冴えない声が小さい男子専門学生は、ひょんなことから自分の声が女性を良いなりにできる能力があることを知る。この声は、会ったことのない石油王の父親ゆずりらしい。周囲の女性たちのみならず父親に縁のある女性も登場するハーレムコメディ系。女性作家が描いているのもあるだろうが、H系でも男子主人公はどこまでも女性にとっていい意味でヘタレであり、展開も女子キャラに優しいと感じる。まあ思い込みが激しい女子が多いのも特徴なのだが。絵は変わらず達者で絵面的にはえろいが寸止め展開が多い。いろいろ設定を盛り込んでコメディとして楽しめる構成。複数巻。★★☆☆☆



後遺症ラジオ(1) (シリウスコミックス)
中山昌亮
表紙の絵からして恐怖というより不気味なタイプのがっつりホラー。基本ショートショート系な内容。エピソードが繋がっているものもランダムに散らしているタイプ。不条理で不可解で不気味で不明瞭。恐怖を魅せるためのきっちりした構成じゃないあたりが不安をより煽るというか、生理的な分野での不快感がすごいというか。この構成はやっぱすごい。題名にあるようにラジオの周波数が各エピソードについているので、無作為にピースを並べて読み手側が繋げていく妙もあるのかもしれない。複数巻。



旭お嬢様と嘉島くん : 1 (アクションコミックス)
琴慈
進級が危うい貧乏男子学生は、お金持ちのお嬢様に男性恐怖症の克服を頼まれる、というラブコメ。特化した要素としてお嬢様は容姿も気質も可憐だが超怪力を持っており、一方主人公の男子は大抵の事故でも大丈夫な超絶な防御力を持つという設定がある。要はとっさにお嬢様が主人公をたたいたりしても主人公のダメージが少ないから選ばれた、ということで。脇には主人公を敵視するお嬢様のメイドなどお約束の美少女を配置したりと無難な仕上がり。美少女系絵師の人らしく絵はとても美麗。ストーリーは可もなく不可もなくだが個人的にはキャラ描写は好みな方だった。複数巻。



原始バカ一族 : 1 (アクションコミックス)
蓮古田二郎
原始時代を舞台に、一族というか集落?の生活を描く日常?コメディ。脳天気というかシンプルというか大らかな内容。まあ原始時代を舞台にしているが現代ネタといっても問題ないエピソードが多いかな。人間はいつの時代も(平和なら)かわんないということか。素で面白いがおっさんネタも多いかなあ。レーベルとしては順当だが。続刊として「原始バカ一族人間っていいな」も刊行。★★☆☆☆

短文感想
2017年11月04日 (土) | 編集 |
2013-12
放課後〇〇倶楽部 1巻 (ガムコミックスプラス)
みなづき ふたご
引っ越ししてきたスケボー好きの瑠衣は自分に一目惚れした舞に強引に迫られる。舞は瑠衣が好きなスケボーにも興味を示す、という流れでスケボー部が発足する流れ・・なのだが主題はスケボーだったんかいと思うほどにまだるっこしい構成。冒頭のブラフ?はちょっと面白かったが。百合に学園ラブコメに美少女萌えに本題のスケボー・・とラノベや漫画の萌えどころを欲張った結果主題がぼやけてしまっている。話が進めば整頓されていくかもしれないが初巻ではとっちらかった印象しかうけない。絵は巧いしキャラ描写も魅力なのに残念。複数巻。



2011-11
マロマロ(1) (RYU COMICS)
楽楽
大事な柄杓をうっかり落とした日本神話系の女神様は、外面は良いが腹黒な男子小学生に柄杓を拾われ、神の力を失ってしまうというドタバタコメディ。男子小学生のSというよりハラスメントな気質、女神がコスプレなどいろいろ大変な目にばかりあう受難系展開。作品の方向性として在るのは認めるが好みと真逆で読み進め辛かった・・。複数巻。



2012-04
ヒキツイッター
日涌 祐
ひきこもり対策企業の営業の女性と癖のありすぎる引きこもり男性たちとの対峙を描くブラックコメディ。営業の女性はあくまで営業で、依頼された家庭の実情をまとめ専門のカウンセラーにつなぐ役割なのだが、引きこもりの親たちに強引に促され、業務外ながら引きこもりたちと対話する羽目になる。当人は仕事と割り切り勤めている引きこもりの家すらマイナスオーラが漂っているようで近づきたくないくらいなのだ。嫌々やっているのにそれがかえって良き方向に進み引きこもりが改善(ある意味改悪)されていくというユーモアを楽しむ話。ヒロインの渋々な対応が思わぬ展開という構成は面白い。引きこもりたちの言動は捜索とはいえ正直、ドンびくけども;;複数巻。



2012-10
ガン×クローバー GUN×CLOVER(1) (ドラゴンコミックスエイジ)
D.P 山口 ミコト
警護が必要な要人の子供が大半、残りはランク分けされた傭兵が生徒という特殊な学校が舞台。そこに転校してきた特殊能力を持つという要警護の少女の護衛はランクなしの傭兵男子だった。学園傭兵アクションものといったところか。エンタメらしいキャラ設定とどんでん返しの設定の見せ方は興味深い。警護対象の女子が多重人格ゆえ一度に出てくるキャラが多すぎてちょっと戸惑うが長編仕様ならまあわかる。勢いはあるので細かいところは気になるが読み応えはある。アニメ化向きな話。複数巻。


うしろのカノジョほか短文感想
2017年10月22日 (日) | 編集 |
2014-6
うしろのカノジョ (1) (ぶんか社コミックス)
佐野妙
社会人となったヒロインのもとに、大学三年の時に自分探しの旅に出たルームメイトの女性が幽霊?になって帰ってきた、という変形ルームシェア4コマ漫画。まじめであたふたする主人公と幽霊?になっても能天気で好き放題の親友の女子同士の友情コメディ・・かと思ったら幽霊女子のほうは友情以上がある?若干百合要素も入ってるっぽい。離れていた間に変わったこと変わっていないこと、いろいろ含めて基本ふたりの掛け合い会話劇がメインかな。著者の作品なので好感が持てるキャラだしネタも良い。ドタバタコメディに見せてちょろっとしんみりする要素も混ぜてるとこも同じく。巻末には森田さんは無口コラボ漫画あり。 複数巻。★★★☆☆



2014-10
五時間目の戦争 (1) (カドカワコミックス・エース)

瀬戸内の離島の中学生たちを描いた青春物語。なのだが、週一回の割合で選ばれた学生が、正体不明の敵を迎え撃つ戦地に赴かねばならないという世界設定。金曜日の5時間目の時間割の戦の文字、疎開してきて早々に出兵される者、なぜか出兵不適格の幼馴染の男子と女子。1つ1つの場面と描写が印象的。素朴な絵柄。田舎の中学校のごく普通の風景と、登場人物たちの置かれた状況のシビアさと緊迫感と心情描写が刺さる秀作。 複数巻。



2014-11
天使の3P!(1) (電撃コミックスNEXT)
蒼山 サグ てぃんくる
引きこもり気味で自分の作った曲を配信している男子は、自分の曲が好きだという人物と待ち合わせをすることに。相手は音楽活動をする3人の少女だった。ロウきゅーぶと同じ著者のラノベ原作らしい。主人公以外のヒロインは幼女がほとんど。作画はキラキラとしたかわいい絵柄で申し分ない。音楽関係に興味はないが物語は追っていきやすくキャラにはまれば楽しめる。複数巻。



2015ー12
夢喰い探偵―宇都宮アイリの帰還―(1) (月刊少年マガジンコミックス)
義元ゆういち
幼少期病院で出会った病弱な少女と高校で再会する男子高校生。当時自身が少女を元気づけるため自分とともに名探偵になろうと言った言葉を少女は覚えていて、学内で起こる事件を解決する探偵となる展開。ヒロインが周辺で起こる不思議な事件に首を突っ込み男子を引っ張りまわす構図の学園青春ミステリもの。推理ものというか探偵ものとしてはお約束かつ王道な構成でミステリの質も良い印象。ヒロインの推理のひらめきが体調とリンクしている設定なのかな?事件解決エピソードを重ねつつ、女子の体調の動向が。というか高校生が探偵役の青春ミステリというのもあってか殺人など不穏な謎はないみたい。 複数巻。★★★☆☆



2015-3
IT’S MY LIFE(1) (裏少年サンデーコミックス)
成田芋虫
早期退職した元騎士隊長の三十路男性は、郊外にマイホームを構えカントリーライフを満喫しようとしたところ、彼の家に迷い込んだ魔法少女と遭遇する。剣と魔法のファンタジー世界観なのだが妙に所帯じみた話という印象・・。ほのぼのというよりドタバタ感が強い。とにかくエピソードの手数が多いというか一時たりとも落ち着かないというか。目まぐるしい展開が見ごたえがある。朴念仁のおっさんと可愛い幼女の疑似家族ものは最強(笑) 複数巻。



2013-3
ANDOL(1) (バンブーコミックス WINセレクション)
八色
歌うことが大好きな天使のヒロインはたびたび人間界に降りてカラオケで歌を満喫していた。そんなところに、自分が育てたアイドルに逃げられ崖っぷちの芸能マネージャーの女性がヒロインを見初めヒロインは芸能界入りする、という4コマ漫画。天使が芸能活動という内容なのだが芸能活動ネタよりもこの話の天使の輪っかの多機能ぶりが印象に残る話だった(笑)設定からしていろいろとゆるめなので気負いせずに楽しめる内容かと。 複数巻。



2013-11
高橋さんが聞いている。 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
北欧ゆう
現役女子高生アイドルのひそかな趣味は、クラスの委員長男子と地味男子の二人の会話を盗み聞きすること、というコンセプトの学園コメディ。ストレス解消のための秘密の趣味なのだが、アイドルたる自分が盗み聞きをしていることがばれないようにする緊張感と二人の頓珍漢な会話に突っ込みたいけど突っ込めないジレンマを経て、盗み聞きの成果によりヒロインのアイドル活動に何かしらのプラスになるというオチで終わるパターン。1エピソードが比較的短くくどく感じる前にオチる絶妙さ。読み手側の肝はヒロインが盗み聞く会話の内容なのだが、ワンパターンンにならず手数も多いあたりはけっこうがんばっていると思う。キャラはわりと立っていて画面構成もうまく漫画を描きなれている感はある。面白いか否かは感性が合うかどうかなんだろうけど。 複数巻。



2013-12
俺が妹と結婚しているのはないしょだ
綾乃れな
実家が神社の男子高校生は祈願の神事のため旧家の令嬢と結婚することになるが、というファンタジー設定込みの定番のハーレムH系コメディ。積極的な可憐なお嬢様・主人公を敵視するメイド・神の化身の幼女など一通りそろっている。ラッキースケベ系でこれといった特徴は見られなかった。絵が少々不安定なのか表紙と本文の絵柄の印象が違いすぎる。妹婚と書いてシスコンと読むのはちょっと座布団をあげたい(笑) 複数巻。



2016-11
かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。(1) (B's-LOG COMICS)
友麻碧 Laruha
生前奔放な祖父の借金の肩代わりに、妖怪による妖怪のための宿の当主の嫁として浚われた女子の話。妖怪ファンタジーと宿屋とおいしいごはんが主題のよう。嫁、といっても宿のほとんどの妖怪たちからは歓迎されず借金を嫁入り以外で返すため、宿の離れの食事処が勤め処になりそうな展開。主人公は幼少期から妖怪が見え、知覚された妖怪と穏便にすますため彼らの好む料理を与えるのが常だったという設定で料理要素を絡めているみたい。この手の話ではよくあるが、主人公の立ち位置が理不尽すぎるな;それでも自分の場所を確立するための奮戦が見どころなのだろうが。絵は美麗で女子も男子もキレイどころで花盛り。 複数巻。



2016-11
誰が賢者を殺したか? 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
奈々本篠介 三雲ネリ
過去に世界規模のサイバーテロを起こした集団のハッカーの一人が殺された。自然主義の清教徒(アーミッシュ)の村に住んでいた少女の父だったのだが、父を殺した犯人を捜すためFBIと行動を共にすることになる。過去のサイバーテロ事件とハッカーの死をめぐる近未来サスペンス活劇。攻殻みたいに生体と仮想空間が直でつながる技術が一般化した時代でサイバーネットワークが主題となっている一方で文明と乖離した生活を営んでいたヒロインがカギとなっているかんじ。絵はメリハリのある線画なので読みやすくはあるがアクション方面の魅力は薄い。謎解きのほうに重きを置いて読むには向いているかんじ。1巻の引きはなかなかにインパクトがある。 複数巻。



2012-10
でじまんっ! (1) (カドカワコミックス・エースエクストラ)
久遠 まこと
デジタル漫画研究部を舞台にした4コマ青春部活コメディ。同人誌制作・イベント参加・締め切り地獄などオタ系部活コメディの定番ネタに加え、デジタルで漫画を描くときの小ネタや方法などもけっこうあった。アナログ作画の部の人間も登場し、デジタルとアナログの比較も楽しめる。正直キャラの記号っぷりはすごいが4コマなのでちょうどいい塩梅だし、各々描く漫画ジャンルの分散も良い。当初はなじめなかったが読み終わるころには愛着も出てきた。個人的にはレクチャーネタ(?)で読み応えがあったタイトル。 複数巻。

短文感想
2017年10月13日 (金) | 編集 |
2015-9
U12(1) (アフタヌーンコミックス)
闇川コウ
12人の幼女たちが集められたのは隔離された刑務所の一角。彼女らは同じ刑務所に収監されている囚人たちとの定期的な会合を義務付けられる。囚人たちは少女たちをどのように扱ってもよい。つまるところ少女たちは金で親に売られた彼らの生贄ということ。理不尽で異常な状況からの脱出を主軸とするサバイバルデスゲームもの。少女たちの置かれた状況はブラッドハーレーの馬車を思いだす。馬車では蹂躙されるがままの悲劇だがこちらは少女たちに反撃・生存戦略の余地があり、彼女らが生き残るための行動と生き残るか否かが主題になっている。馬車も大概だが現代設定なだけに洒落にならない気がするんだが。 複数巻。



2014-9
火ノ丸相撲 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
川田
背丈が低いがそれを補って有り余る才を持つ少年を主人公にした高校生相撲物語。主人公が弱小高校の相撲部に入部したことから始まる。直球で熱いスポーツ青春もの。読んでみると存外面白かった、というのが正直な感想。漫画にありがちな突き抜けたキャラとか設定が少ない真向勝負な構成だからだろうか。あとたぶん主人公のワイルドなキャラが妙にツボに入ったのもあるのだろう。キャラの作り方と役割と配置がうまくストーリーがなじみやすい。展開はスポ根そのものとかなと思うが古臭ささがない。相撲というと筋肉の下の脂肪たっぷりの体型が思い浮かぶのだが高校相撲というのもあってか主人公を含め筋肉質っぽいフォルムのキャラが多いのが意外だった。相撲分野は素人なので;; 複数巻。



2013-6
シャウト~新選組(1) (カドカワデジタルコミックス)
デビッド・宮原 下元智絵
原作付。将軍の上洛警護と京の治安維持のための組織に試衛館の面々が組まれたころ、旗本を切ったことで京にやってきた斉藤一を主人公にした新選組物語。明朗な作風というか新選組のまっすぐなやんちゃが堪能できる話かな。斉藤一がクール系じゃなくてわりと血気盛んぽい印象のキャラなのが珍しいかも?清川さんはやっぱり腹黒イメージだよな。絵は達者で描きなれているようで見ごたえがある。 複数巻。


生徒会長が百合好きでも問題ナシ!? (角川コミックス・エース・エクストラ)
うおなてれぴん
生徒会長でもある才色兼備なお嬢様はある百合雑誌を読んだことから百合ジャンルに魅了され残念なキャラに、という百合ネタ4コマ漫画。・・でいいのか?百合好きで初心者のお嬢様ヒロインを中心とした百合属性あるあるや百合もの定番のシチュエーションなどをネタに、ヒロインと彼女の専属メイドと生徒会面々による学園ライフが描かれている。百合とメイドとお嬢様の要素を活かしつつも突き抜けた展開は少ない。萌え系4コマ漫画として可もなく不可もなく百合を知らずともそれなりに読める万人向けに近い印象。★★★☆☆



2014-10
ほむんの錬金術部(1) (角川コミックス・エース)
長谷川 真也
周囲に流されてきた男子高校生は、廃部になった錬金術部の部室でホムンクルスの少女と出会う。存在意義が見いだせない少女は主人公を頼るが・・。錬金術が主題だけに少女の特技は、対象を食べて別の何かに変化させる。少女を巡るトラブルと解決を描くファンタジー学園もの、でいいのかな。自我が定まらない少女と没頭するものがない主人公。ある意味似た者同士のふたりの話でもあるのか。絵柄は可愛く、人造人間のヒロインは愛らしい。アクション描写など絵面は見ごたえがある。ただ物語としては決して悪くはないのに恐ろしく印象が残らない話だった。キャラに傾倒できれば良作の類かと。複数巻。



2015-3
切子
本田真吾
中学時代アイドル的存在だった亡き少女を偲ぶという名目の招待状を受け取った男女6人は廃校となった母校に集まるが・・というパニック系ホラーサスペンス。集まった面々はもれなく社会で居心地が悪かったりクズだったりという;切子に関する真実のネタ晴らしとかクライマックスは王道っぽいがところどころ行き当たりばったりな印象も無きにしも非ず。ホラー的な意味以外でも怖いというか薄ら寒い話。一番のクズは主人公だが、切子にとって主人公が特別というあたりがちょっとわかる気がするだけにせつねえ。



2015-10
ワンダーランド(1) (ビッグコミックス)
石川優吾
ヒロインは朝目覚めると豆粒サイズに体が小さくなっていた、というところから始まるディストピアサバイバルもの。不思議の国のアリスのように体が小さくなった人間の視界、日常あたりまえにある物が巨大、小動物すら脅威という描写は圧巻。展開はシビアで容赦ない。飼い犬は変化した飼い主でも従順で飼い猫は容赦なく攻撃(虫をいじって遊ぶような)ってところはリアリティあるなあ。ヒロイン以外にも小さくなった人間は多数、縮んだ当人たちは状況が見えず国家側はおそらく状況を把握している感じなのがシビアすぎ。個人的には読み進め辛いタイプなのだが作品としては秀逸だと思う。複数巻。


機動戦士ガンダムTHE ORIGIN シャアとキャスバル(11才) (角川コミックス・エース)
矢立 肇 富野 由悠季
ガンダム ジ・オリジンのパロディコメディ。オリジンの時代のキャスバル少年のもとに突如現れたのは少年の将来の姿(のはず)の10年後からやってきた青年・シャア。聡明で的確な突っ込みをいれるキャスバル少年とクールにすっとんきょうなことをのべくさるシャアの掛け合いをはじめとした、わけのわからんノリのギャグの応酬。絵もキャラ描写も質はかなり高いのでガンダムマニアなら楽しめると思う。パロディでも元ネタ既知前提のエピソードが多いのがネックといえばネックか。にしてもシャアってその姿からかパロディだとただの変な人キャラにしかならんな・・。



2012-12
奴隷区 僕と23人の奴隷 : 1 (アクションコミックス)
オオイシヒロト 岡田伸一
装具した者同士での勝負に勝つと敗者を奴隷にできる器具を入手した24人の人物が各々の理由で器具を使うサバイバルゲームが展開されるサスペンス。ある者は欲望、ある者は復讐、ある者は器具自体の興味のために勝負を展開させる。この話の肝は勝負事は何でもいい、ということ。極端な話双方合意ならじゃんけんでもいいってことか。あと裏ルールもあっていろいろ複雑な構成になっている。勝負の様式と展開に加え、器具保有者各々のドラマもあり濃密な内容となっている。エグい展開が苦手でなければ読み応えがある。複数巻。



2012-10
新世界より(1) (講談社コミックス)
貴志 祐介 及川徹
小説原作・アニメ化もした近未来ディストピアSFファンタジーのコミカライズ。原作未読でアニメ視聴済で読了したが、話の流れがアニメと結構違う。どちらが原作準拠なのか不明だが、設定をよくわからずアニメを観たので復習的に読み応えがあった。若干不安定な気がしないでもないが読みやすい絵柄。結構エロい描写があるのは原作からなのかオリジナルなのか。残酷で切ない世界観と展開は引き込まれる。やっぱ原作読もうかな~。複数巻。



2016-12
足の裏のイーリス1(ヒーローズコミックス)
栗元健太郎 咲
同名小説コミカライズ、でいいのかな。小学時代は記録を出すが中学から身長のハンデで今一つ、記録会を最後に陸上をやめるつもりだった少年は、その記録会で運命の出会いをする。一度陸上を断念しようとした主人公が出会いにより駅伝という舞台で再び走ることに情熱を傾ける青春群像劇。小説原作ゆえかスポーツものなのだが青春要素の傾向が強くメンタル方面からのアプローチが強いように感じた。変なひねりのないスポーツ青春ものとして堪能できる。作画は物語の肝の場面を的確に魅せる技量がある。複数巻。

恋情デスペラードほか短文感想
2017年10月05日 (木) | 編集 |
2016/3
グレンデル 1巻 ゼノンコミックス
オイカワマコ
王族を守護するという責務を全うしなかった咎で死罪を宣告された女性役人は、罪を免れる交換条件に絶滅したと言われる竜の仔の護衛を引き受けることになる。中華系王道ファンタジー活劇なのだがシビアというか容赦ない状況設定かつ人物設定もいろいろと凝っている。生き汚いというのとは違う生の執着みたいなものがあるヒロインは、戦闘で相手を負傷させると涙が出てくる。女性と子供の旅という精霊の守人みたいな構図だが子供のほうは上の思惑を知っているし、ヒロインは選択肢がなく了承するという世知辛さがある。絵は迫力のある筆致で世界観によく合っている。竜の仔のデザインが独特だなあ。複数巻。★★★☆☆



2012-12
この部室は帰宅しない部が占拠しました。 1 (コミックアライブ)
rin おかざき 登
ラノベ原作っぽい変則部活動青春ラブコメ。人畜無害な男子高校生は、転校生で動物じみた言動の狼少女(獣に育てられた少女のほう)、実は魔法使いの家系だった幼馴染みの少女とともに、「帰宅しない部」を設立し、部室利用許可を求めて生徒会の武闘派の面々と戦うというのが1巻の内容かな。ちなみに高慢タイプの生徒会長の女子もヒロインのひとり。3人のヒロインの背景設定もキャラもファンタジー(浮き世離れのほうの)色が強く、初読時は現代社会の普通の高校という舞台との違和感がすごかったが慣れとは恐ろしいもので・・(笑)多分作画担当が他の人だったら途中で投げてたかも。(私の感性において)違和感しかない話をちゃんと読み切れたし読後感も良かった。複数巻。



2013-4
純愛教祖みかなさま : 1 (アクションコミックス)
寿孝太
一人暮らしのごく普通の女子大生のアパートの隣に住む女子は、純愛性交教という怪しい新興宗教の教祖様でした、という下ネタ主体の女子たちの会話劇4コマ。教祖の女子が勧誘をする中で繰り広げられる直球すぎるエロ・下ネタ会話。ちなみに教義は純愛を貫きつつ性交渉を行うを旨とするらしい。客観的に破綻してるけどそれなりに説得力と理詰めと力押しの勧誘に、なし崩しに信者と言うことになってしまう。話が進むにつれ処女を拗らせたアラサー女性とか生真面目美少女とかも登場し、基本、やや議論系ボケツッコミな会話で構成されている。内容はHを含めた異性への興味や百合要素もあり中々にカオス。会話劇が大半というのもあるが絵面は単調。個人的にはどこまでも会話のみを楽しむ作品だった。複数巻。


デビルサバイバー(1) (シリウスコミックス)
ATLUS 松葉サトル ヤスダスズヒト
同名ゲームコミカライズ。ゲームは未プレイ。2はアニメで内容を知っていたけど1なのでまっさら状態で読む。突如街に悪魔があふれ出し主人公男子とその友人たちは封鎖された区画に閉じ込められ、悪魔召喚プログラムにより悪魔を得て戦う展開。7日間というタイムリミットも同じなのね。作中のアイテムがスマホでなくDSっぽいギミックなのは時代なのか。シリウスレーベルだからかコミカライズといっても原作を知らずとも楽しめる高いクオリティ。オリジナル要素もあるのかな?絵は達者で悪魔召喚の描写は見応えがある。複数巻。今更だけどアトラスは悪魔召喚ものばかりなんだなあ。



2016-1
性反対の彼女(1) (ビッグコミックス)
ひな姫
清楚なお嬢様を彼女に持つ青年が主人公。相思相愛なのだがその清楚さゆえに肉体交渉が中々進まないのが悩みの種。そんな中、彼女の「性欲に忠実な」人格がスマホに現れ、仮想の彼女が現実の彼女攻略のレクチャーをするという展開に。本当の清楚な女性だとあっさり事が進まないというHものとしては致命的な状況に、Hに積極的な別人格を持ってきてH要素を満たすという。どちらも性格は違うが彼女自身なのでよくある複数の女性と関係をって不義理な展開もない(かどうかは続き次第だが)。設定はうまいなと思ったしエピソードの手数も多く退屈しない。複数巻。



2014-9
GROUNDLESS : 1-隻眼の狙撃兵- (アクションコミックス)
影待蛍太
疫病の流行により諸外国から封鎖された島国が舞台。情勢によりちあんが悪化、解放軍という名の暴徒が住民を蹂躙し主人公の女性は夫と子を殺され自身も片目を失う。復讐のため夫の形見でもある狙撃銃を持ち自警団に入る。狙撃の腕が神がかっている隻眼の未亡人。政治背景や対立の状況もきちんと設定され、かつ主題であるミリタリー描写が綿密。遊びのない直球でシビアな軍事もの。ミリタリーものが好みの人には読ませる内容。こちらも表紙の絵と本文の絵の印象が違うなあ。しっかりした筆致で寓話ものでも合いそうな絵柄ゆえか写実系絵柄とも違うメッセージ性が感じられるように思う。(説明ヘタですみません)複数巻。★★☆☆☆


フェチクラス : 1 (アクションコミックス)
夏也園子 黒沢治美
怪奇小説が原作のよう。肉体の一部が持ち去られる殺人事件が続く。被害者はほぼ同じ学校の同じクラスの学生。身体の一部を偏執し好みの部位を持つ人間を殺しその部位を持ち帰る犯人の視点から描くタイプの猟奇ミステリかと思ったら、冒頭の事件を起こした犯人が別の部位を好む別の人物に殺されるという展開になる。順繰りに犯人側の視点で描かれる一方で、事件を追う3人の男女の視点からも描いていく。小説ならではの構成が興味深い。1クラス内で犯人と被害者が続く異様な状況の理由設定もあるので突拍子がないというわけではないさじ加減が印象的だった。複数巻。


子宝の神様は巫女の処女に興味がある様子です? (バンブーコミックス)
いちこ
ヒロインは心にエロ親父もしくはスケベ男子マインドを持つ処女で、実家の神社の巫女。ご神体の岩を壊したことから、18歳までに運命の男子と童貞・処女同士で結ばれなければ神と結ばれ人間とは結ばれないという子宝の神様の呪いを受ける。で、その運命の相手は男の娘系美少年の幼馴染みなのだがこちらも神の呪いでやたら女性に迫られて童貞の危機という状況に。そんなエロラブコメ。絵面的にお色気ショットは多々あれど、設定上、当人たちのHシチュエーションは少なめかなあ。その分ストーリーやエピソードの手数は多いがラストのまとめ方は若干強引だったように思う。絵柄は可愛いしデッサンも達者で描き慣れている感はある。ヒロインのようなタイプの残念女子は受けるのか・・?と思わなくもない。個人的には好きだけど。


ロボ子ちゃんオーバーケア (アクションコミックス)
あらい・まりこ
専業主婦の主人公は、舅の介護の補助として、介護用女性型ロボットを導入する。介護ロボットを通しての家族ドラマもの、かな。主婦である主人公は家事全般はもちろん舅の介護もこなすし決して怠けず一生懸命なんだけど一人では追いつかない、夫は仕事人間で不在が多く、娘は居るが実は主婦は後妻で、思春期の継子は打ち解けてくれず不登校状態という家庭状況。そこにやってきたロボットはけっこう毒舌で融通が利かなかった。家族間の問題をドライというか客観的に見るロボットを置くことで、橋田ドラマみたいな状況をシリアスに寄らず若干コメディタッチでさらっと描いている。1つ1つ丁寧にエピソードを描いているかんじ。主人公の「家族」のこだわりが主題なのかな。この手の家族ドラマ展開が苦手な人にも楽しめると思う。レーベル的は青年系のようだけど作風はミセス系女性誌に近いような気がする。余談だがロボットの首がもげたらバネが出てくるって・・昭和か!と突っ込んでしまった。初出が結構昔だったらごめんなさい。★★★☆☆


呪詛蛇-jyusohebi- : 1 (アクションコミックス)
MEIMU
行方不明の姉を捜すため彼女が通っていた山奥の全寮制の学院に入学したヒロインの話。蛇の呪いが絡むホラーオカルトアクション。夜毎見る不可思議な夢、死んだ姉からの写メール、学院の地下の秘密の部屋。よくあるホラー要素を適当に繋げているだけ。たとえ定番でも構成が普通ならいいんだけど行き当たりばったりな印象しかなかった。どんでん返しで話を盛り上げたいのかなと思うところも行き当たりばったりという印象しかなかった。ラストもホラーらしいバッドエンドの演出みたいだけど破綻しているように思う。絵はさすがに上手い。電子版は1巻表記だけど続きあるの・・?



2015-11
恋情デスペラード(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
アントンシク
世界一の夫を探す旅ガラスの女性剣士の旅を描いた時代劇+西部劇+SF活劇。日本刀に三度笠の腕は立つがイケメンには弱いヒロインを主人公にした時代劇なのだが、SF世界観をベースに、効果音やアクションの描写など西部劇の手法を多分に取り入れたエンタメ作品。仇討ち・人捜し・・など義理人情と裏切り・駆け引きと恋愛模様と殺陣と活劇。どの要素も痛快で王道で楽しめる内容。物語の構成も見事。複数巻。★★★☆☆



2016-07
男子バド部に女子が紛れてる シークレットバドミントンクラブ(1) (講談社コミックス)
にい さとる
団体戦出場には人数が足りない男子バトミントン部は、新入部員を探していたところ、才能アリの部員が入ることになる。待望の新人に沸き立つが、実はその新入部員は実は女子ということが判明する。一方既存部員たちは人数不足で背に腹は変えられず、そのまま男装の女子込みで団体戦に出場することに。むろん性別を偽って男バト部に入ったヒロインにはそうしなければならない理由がある。男子の中に性別を偽って女子が入るってのは定番の設定の1つだが、ヒロインだけが秘密を持つのではなく、また物語がヒロインの視点でないのも特徴か。そんなスパイスをのせてのスポーツ主体で行くのか人間模様を重視していくのか。まあ前述のほうなんだろうけど。とっかかりは興味を引く構成。どう展開していくのかで印象も変わりそう。複数巻。★★☆☆☆



2015-5
ゼロから始める魔法の書 (1) (電撃コミックスNEXT)
虎走かける しずまよしのり
同名ラノベコミカライズ。魔術はあるが魔法はまだない世界。ある世界を破滅させるほどの力がある魔法書を巡り、ゼロという名の魔女とその護衛となる獣落ちと呼ばれる獣人の青年によるバトルファンタジー・・でいいのかな。協会は粛正しなくてもいい魔女を狩り、獣人は魔女に追われる相関のよう。初見でも世界観は把握しやすい構成かな。シビアなタイプの話のようで好みではないが魅力はある。複数巻。



2015-2
ガールズ&パンツァー リボンの武者 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
野上 武志 鈴木 貴昭 ガールズ&パンツァー製作委員会
ガルパンスピンオフ作品。本物の戦を渇望するヒロインがパートナーの女子とともに愛車を繰って戦車道の野仕合・タンカスロンに挑む話。設定も登場人物も本編よりハードというかいくさっていうかな作品。本編とは違う別の魅力がある。絵は癖を感じるが技術は高く、主題に合っている。素直に面白いと感じる。複数巻。


子猫拾いましたほか短文感想
2017年10月05日 (木) | 編集 |
2016-1
子猫拾いました (ZERO-SUMコミックス)
よはち
一人暮らしの男子大学生が突然姪ッ子を一定期間預かることになるという話。子育て?に慣れていない学生と無愛想な少女のぎこちなくもゆっくりと交流を深めていく疑似家族もの。まあ親族なので疑似でもないか。正直なところ、数多ある疑似家族ものにない特徴が薄いというか印象に残らない話だった。絵は可愛いしエピソード構成も悪くはないしキャラも立っているんだけどね。登場人物に感情移入できるか否かが肝なのかなあ。続編「子猫また拾いました」もあり。



SSG~名門男子校血風録~(1) (ARIAコミックス)
櫻井しゅしゅしゅ
1年間の入院を余儀なくされた兄の代わりに妹が男装して名門男子校に入学するヒロイン。初登校早々、学内でも特別とされる5人の面々が属する社交クラブに招喚される。入学前に出会った美形だが癖の強い彼らは、実は土方や沖田など新撰組隊員の前世の記憶を持っており、ヒロインもその前世の記憶が思い出されるはずだと言われるが・・。新撰組×前世×学園バトルもの+恋愛要素といったところか。前世の人物の印象と現代のキャラのギャップが面白い。ヒロインは近藤さんってのにちょっと吹いた。維新志士などの前世持ちもいるようで何かしらの団体戦が始まる前フリがある。この手の話は食傷してしまうが、キャラの組み合わせの妙と話運びにストレスがなく予想より良かったというのが正直な感想。複数巻。余談だが、冒頭のシーンでの、女子生徒?それも他校の・・の台詞は、そりゃ他校生だよ、男子校なんだから、と突っ込んでしまった。

短文感想
2017年09月19日 (火) | 編集 |
2012-9
市場クロガネは稼ぎたい(1) (裏少年サンデーコミックス)
梧桐柾木
自分の力で稼ぐ人物を尊敬する財閥の御曹司は、彼自身は自分で稼いだことがあるのかという問いをきっかけに、稼いだ金の総額で成績や進路が決まる学園に入学する。学園ものとマネーゲームを融合させた話。主人公は他者の才能を見抜くという超常能力設定があり奇策と人使いが卓越しているが学園内ルールを把握していなかったため借金からの学園生活がスタートする。マイナスからの成長譚のお手本的展開。理論と情熱のバランスがいい案配。複数巻。



光圀伝(一) (カドカワデジタルコミックス)
冲方 丁 三宅乱丈
水戸光圀の半生を描いた歴史小説コミカライズ。時代劇ドラマの黄門さまか歴史書の著者くらいしか知識がなかった人物。これを読む少し前にドラマのような公正な人物ではないっぽい?ってのが頭の隅にあったので意外とは感じず興味深く読めた。小難しくなく、でもドラマ性を感じる演出と構成。作画は迫力があり題材と合っている。予備知識亡く時代ドラマとして読んでも問題ないと思う。複数巻。



びーとれすっ (角川コミックス・エース・エクストラ)
長谷 敏司 redjuice
SF小説BEATLESSコミカライズ・・というかパロディ。主人公の青年とと主人公と契約した謎の少女と妹たちとの同居生活を描く話。正直コミカライズのほうより面白かったかも。パロディだとキャラがミニマム化すると同時にキャラも状況設定も冒頭からコメディに合うよう突き抜けるパターンが多いが、こちらは若干原作に寄せているように思う。登場人物のノリは可愛い。が、まあやっぱり原作読むなりして予備知識があったほうがいいかな・・?



2013/9
フイチン再見!(1) (ビッグコミックス)
村上もとか
昭和30年代小学生の「僕」が少女雑誌で「フイチンさん」という漫画と出会う語りから始まり、その漫画の著者である女性漫画家を主人公にした物語が展開される。売れっ子作家のころから話がはじまり、当時の世相や初の女性漫画家であることの様々な思うことや目標などが綴られていく。伝記ものでいいのかな。綿密な作画と確かな描写は見応えがある。複数巻。



ハル姉が僕に××する理由(1) (ドラゴンコミックスエイジ お 2-2-1)
大見 武士
女性が苦手な男子は突如現れた謎の美女にヌイてあげると迫られ逃げ出す途中で化け物と遭遇する。主人公の男子は桁違いの霊力の保持者で、それに惹かれて化け物が寄ってくるという背景があり、謎の美女は主人公の霊力を吸い取る能力を持っているという設定。つまりヌくというのは霊力を抜くということ。退魔とラブコメと暗躍ものに、エロと勘違いする絡みを入れる構成。ヒロインは茫洋として浮き世離れしており、その言動は周囲をぎょっとさせるが当人にその自覚なしというキャラはけっこう好き。ヒロインのキャラにはそれなりの理由も定義づけられている。レーベル的にお色気系直球だし退魔ものとしても定番だが個人的には楽しめる内容だった。複数巻。★★★☆☆


SOUL CATCHER(S) 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
神海英雄
他者の心の状態が視覚できるため周囲と一線を引いていた少年は、人の心を揺り動かす天才サックス奏者の少年と出会う。端的に言うと熱血吹奏楽バトルもの。吹奏楽にバトルと超常能力をぶっこんだ設定にも驚くが、なにより久々に見るジャンプ系超熱血展開と構成に圧倒される。終始テンションの高さが落ちない。すごい。なんとなくブリーチの著者の絵を思い出す絵柄なんだけど身内か元アシなのだろうか。複数巻。



ぼくの妹さん! (アクションコミックス)
春日旬
妹を溺愛する極度のシスコン兄と、彼のの常軌を逸した愛情変態行動に翻弄される妹を描いたハイテンションドタバタコメディ。妹は可愛いのはいうに及ばず変態兄も超美形。変態らしく愛情表現に酔うタイプ。兄と妹の攻防のほかに、妹の友人は兄に惚れており、妹の片思いの相手は兄の友人というラブコメ構図もあり、そちらはわりと面白かった。着替えの手伝いや添い寝はまあよく見られるけど・・下着の捕食はドン引く。払っても払ってもアレのようにわき出る兄の生態は怖い。美形の顔立ちゆえ別ベクトルの寒さを感じる。そこがミソのコメディではあるのだが。ほんといろいろとひどい漫画だった(一応褒め言葉)。



BL漫画の短文感想
2017年09月08日 (金) | 編集 |
2013-02
甘くないのがかわいくて (あすかコミックスCL-DX)
志々藤からり
表題作他、こんなに近くで・いまさらだけど言わせてよ・君の花が咲くまでを収録した短編集。表題作は父親がオーナーの喫茶店で働く青年と、超無愛想な雇われ店長の話。店長の愛想のない接客にハラハラするが実は不器用で照れ屋なだけとわかりそのギャップに惹かれる、というはじまり。積んで崩して離れて近づいてな王道BL展開。考えるより動くタイプの年下攻と普段無表情だけど相手と対峙するときは表情が顕著な受というシチュが萌え所か。メリハリがないともとれるけど安心感があるというかほんわかとした気持ちで読める。他作品は、酔った勢いで致した後から始まる恋の話、淡い相思相愛だったの幼馴染みと再会する話、初恋の家庭教師と再会する話など。同時収録作も王道で読みやすかった。やっぱ変に凝らない設定の話のほうが好みなのかな~。



2013-01
恋は育って愛になる (あすかコミックスCL-DX)
木下けい子
何年かぶりに田舎の故郷で肥料の営業活動をすることになったリーマンは、立派な農家になった幼馴染みと再会する話。東京から2時間通っての営業、久方ぶりの田舎のノリについて行けないものの、農家青年と交流しながら徐々に馴染んでいく。元ヤンキーの農業青年と、かつて美少年今は凡人の営業マン。設定も展開も物語として読みやすかった。農業ネタや嫁取りなどリアルな設定の元、BL世界ならではの展開も多くいろんな意味で楽しめた。著者のキャラ描写はなんか柔らかくて好き。悪役な立ち位置のキャラもなんか憎めないところが良い。