読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
感想はブログにある記事以外にも、タイトル・作者順の目次のある本舎の漫画感想にも多数あります
短文感想
2017年07月19日 (水) | 編集 |
2013-7
タナトスの使者(1) (アフタヌーンコミックス)
吉田穰 赤名修
自らの死を望む人間の希望を叶える協会に属する青年の物語。主人公が依頼人に死を希望する理由を聞き周囲にその死を望まない者が全く居ないか、本人の希望を叶えるべきか否か綿密な調査をした上で決定する、を軸とした人間ドラマのよう。死が主題だがいい意味で淡々としている。劇画的なアップダウンのある展開や演出はあるけど肝のところで変な方にドラマチックにしないというか。1案件に1冊分のページを割く構成なのかな。だとしたら読み応えがあるし途中で読まなくなることもない絶妙な量なんだけど。複数巻。



姑獲鳥の夏(1) (カドカワデジタルコミックス)
京極 夏彦
京極堂シリーズ1作目コミカライズ。十月十日以上腹の中に胎児を抱えた妊婦を巡るレトロサスペンス。凡人の関の視点、不可思議な感覚描写、京極堂のクールなキャラ、探偵の突飛な発言の真実の読み解きと興味深い演出と展開。物語の魅力を十二分に伝える変わらぬ作画の質の高さが良い。量子論と妖怪の言われの元が同じ会話で出てくる。あの猫の説明はこの作品のが一番わかりやすいと思う。複数巻。★★★★★



頂! 1 (ジェッツコミックス)
文月晃
お嬢様学校の登山部4人による女子高生登山漫画。素人の天真爛漫な主人公ともう一人の新人、先輩二人の少数精鋭の登山もの。ガチの登山活動を旨としているので事故を起こさないために誰も彼も入れないという理由付けはあるが、女子の登山ものや自転車ものには定番の人数とキャラ配置ではある。お嬢様学校が舞台なのでなにげに百合要素とほんのりお色気を加味している。手堅いつくりだが既存作品に比べて地味な印象も。複数巻。



2014-7
新宿D×D (1)
安童 夕馬 彭傑
新宿を舞台に小さな診療所を営む医者の青年。アンダーグラウンドな行為もする飄々とした不良医師だが腕も見立ても一流。ある自殺とおぼしき事件で殺人だと断言したことから事件を担当する勝ち気な女性刑事と出会う。以後医者と刑事がバディ的な立ち位置で街の闇の事件を解決していくサイコサスペンス、なのかな。事件の見立てに関しては主人公でなくても検死でわかるだろうと思うところばかりだし二人のファーストコンタクトもなんか違和感を覚える。物語自体というかサスペンス構成は王道でそれなりに楽しめるのでまあ作風が合わないだけなのだろう。絵は綺麗だしキャラの見せ方も巧いと思う。絵柄は今風だが劇画系の大仰なかっこよさとお色気を加えたハードボイルドというかんじ。複数巻。



Sunny Sunny Ann!ほか短文感想
2017年07月13日 (木) | 編集 |
2012-7
さろめりっく (ひらり、コミックス)
袴田 めら
魔法少女の家系の少女さろめは、奔放な母が原因で住まいを転々とした生活を送り、転校を繰り返していた。その結果結果周囲の人間との関係を遮断するようになったさろめと、彼女が初めて執着した少女ひかりの百合恋愛物語。思春期の百合ピュアラブものなんだけど、可愛くてふわっとした作風に見せるけど、けっこうこの年代の女子のリアルな心情も描かれている内容。女子はねなんのかんのと強かなんよ、と思わせる。そこが愛おしいのだ。ちなみに魔法というファンタジー要素があるが物語においてはちょっとした特殊技能程度の役割だった。



Sunny Sunny Ann! (モーニングコミックス)
山本美希
住処は野原に停めた車、金がなくなれば手近な男と寝て稼ぐ、奔放な女性を描いた物語。愛車で大陸を横断するロードムービーというやつか。文学系というかアート系というかな作風。婦人誌とか週刊誌の挿絵に合いそうなざっくりした絵柄だが漫画として決して読みにくくないのは空間描写が卓越しているからか。主人公を中心に様々な女性の生を垣間見せる内容。クールでダークでニヒルな展開の中に描かれる人間のドラマ。読み手を選ぶだろうが鮮烈な印象が残る話。新生賞を受賞した作品というのはなんとなくうなずける。★★★☆☆



極東プリズン(1) (あすかコミックスDX)
野奇夜
主人公の女子高生は拉致され体育館のような場所で目覚め、主人公と同じように拉致されたらしい男女がいた。そして何者かにより持ち点数を定められ「大人になる資格」を巡り規律を守った共同生活を強いられるのだが・・。集められた学生達は品行不良だったり過去に犯罪を犯している?だったりと何らかの不穏因子があると見なされているよう。主人公は拉致される直前にいじめ行動をしたからか、と思ったがそれだと整合性がとれないこともある謎。点数が0になると「大人になれない」、点数の加算減算の基準が不明瞭、といわゆるデスゲームタイプの話。ゲーム展開自体の特徴は薄いが、人物の本当の顔や謎が気になる人物描写が秀逸。複数巻。



きらりアラカルト 1 (マーガレットコミックス)
桜乃 みか
ごくごく普通の女子、勝ち気な美人、クールビューティーでちょっと変人。各々性格が全く違う3人の親友の各々の恋愛模様と友情を描いた青春ラブコメ。作画は繊細な筆致としっかりした画力で絵柄も好み。話運びが巧くほっこりとした気持ちで読める。台詞廻しもちょっと独特で印象的なのも特徴かな。濃い恋愛ものを見たい人にはちょっと物足りないかもだが幸せな話が読みたい人にはお勧め。物語のメリハリはちゃんとあるよ。複数巻。★★★☆☆



いろは坂、上がってすぐ。他短文感想
2017年07月12日 (水) | 編集 |
2012-7

オレが悪魔で、アイツが嫁で。(1) (ガンガンコミックスONLINE)
あるま るみ
人間との契約を取るため地上に蹴落とされた残念系悪魔の青年は、女子小学生にせがまれ契約したのだが、その望みは少女との結婚、当然悪魔青年は拒否するが契約は絶対で、不本意ながら少女の住まいの教会に居候することになるというはじまり。少女の親代わりの神父はドS,主人公悪魔はヘタレというかイジラレキャラ。そんな力関係の疑似家族コメディ。悪魔をも魅了させる可憐さと達観ぶりを見せる少女のキャラも見逃せない。定番だが安定して楽しめる。複数巻。★★★★☆


B.A.D.(1) (角川コミックス・エース)
綾里 けいし kona 榊原宗々
同名ラノベコミカライズ。ゴシックオカルトファンタジー系の話のよう。怪奇系の探偵業を営むゴスロリ少女と所員のリーマン系青年の話。青年は死にかけを助けられた代償に少女の仕事を手伝っていてその関係はなんか微妙。青年はある理由で腹にナニモノかを孕んでなにかの折りにそれが腹をやぶって出てくる。少女はある特殊な家系の頭首で、頭首選出もオカルト系の血なまぐささがある。少女の兄と青年と青年のかつての恋人?は因縁がある模様。・・と1巻ではそういう設定が見えてくる。話運びの切り口が独特、唐突で一人歩きのようなつかみ所がない印象を受ける構成で、初見ではちと難解。読だがみ込めば興味がわいてくる話だった。文章(原作)ならまた印象がまた違うのかもしれない。作画は巧く読みやすく、場面場面での演出や構図、話の間(ま)の取り方も秀逸。絵柄も好み。複数巻。★★★☆☆



いろは坂、上がってすぐ。 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
勇人
坂の上にある古い質屋を営む女子高生は、物の思い出が見える能力がある。人と物と心をつなぐちょっと泣けるハートフルストーリーといったところか。ご近所との交流が厚いタイプの土地柄、主人公の環境、店を介して出会う人のドラマ。奇を衒わず茶化さずまっすぐな、でも大仰じゃない自然に心に染みる人間模様の描写が、著者の元々の明るい作風と絶妙に絡まっていい物語に仕上がっている。思春期らしい甘酸っぱい話もあり読み応えがある。複数巻。★★★☆☆



トランス・ナイツ(1) (角川コミックス・エース)
九我山 レキ
ある科学者が開発した軍事衛星が暴走・主要都市が破壊尽くされる。科学者は行方不明・それに伴い特殊能力を駆使して戦う彼の私兵団も解散する。その後、ある一人の少女がある青年に助けられる。少女は件の科学者の娘であり、青年はかつての私兵団の一人だった。少女は衛星の鍵であるゆえに追われていた。少女を助ける青年を含む元私兵団のメンバーは各々の目的や信念のために戦う。世界の命運を決める鍵を巡るファンタジーSFバトルアクションといったところか。このレーベルにありがちな人間関係が込み入っているパターンだが物語自体はシンプル、というか可もなく不可もなく。絵は美麗で眼福。複数巻。



サイ:テイカー -二人のアルテミス- 1 (コミックアライブ)
李 秀顯 林 達永
リバース続シリーズ。魔道器を身に宿し特殊能力と不死身の人間・オリジナルテイカーが衆知された時代。テロ事件により瀕死状態の青年は、オリジナルから実験的に作られた量産型魔道器を用いられ一命は取り留めたものの副作用で女体化してしまう。身の安全のためテイカー養成学校に入学するが・・。TSものだがラブコメよりも学園内ガチバトルがやっぱりメインか。力を持つ生徒会、主人公の秘密を巡るやっかい事とハラハラと狂気のバトル展開はかわらず。バトルでも秩序整備されているため前シリーズよりは切羽詰まっていないようなのでドタバタコメディ風になるのかなあ・・。冒頭から身バレ展開なのね・・。複数巻。


断罪のユディト 他短文感想
2017年07月08日 (土) | 編集 |
2014-6
断罪のユディト 1 (コミックフラッパー)
うがつまつき
男女バディを組み復讐の依頼をこなす現代版仕事人のような話。なのだがオカルトファンタジーな要素が盛りだくさん。主人公はショタ男子と、相棒で男子に付き従う感じな女子。女子はオカルト的な異質な目?のようなものがあり、男子の親もそれで殺している過去があるようで主人公たちの関係はいろんな意味で微妙。あと仕事の仲買人の女性も他の登場人物も猟奇的というか壊れた思考展開というかな癖の強いキャラ。ゴシック中二病的なシリアス設定やそれに基づく微エロ絵面に少々驚くが読み進めづらいことはない。女子と男子は絵柄自体は等身が低く萌え可愛い系なので題材とのギャップも興味深かった。オカルトアクションシーンも構図が巧くなかなかに魅せる。複数巻。★★★☆☆


神様、キサマを殺したい。 1 (ヤングジャンプコミックス)
松橋 犬輔
自殺しようとした女子が廃ビルの下から見えたのは人を殺す少年。少年は女子に気づき殺そうとするが・・。女子が自殺しようとしたのは両親が他人にだまされ自殺し妹は暴行の末殺害されたから。主人公の家族を死に追いやった人間たちを少年が殺した後に主人公を殺すという少年の提案に主人公は乗る。少年はシリアルキラーというかサイコパスというか・・殺人の手際は恐ろしく良く知能も高そうだが、思いつきで行動したり気分で目的を変えたりと未成熟のこどもの行動原理っぽい。なので契約が完了するまでは絶対に女子の味方というわけではなく、ちょっとしたきっかけでくるりと女子の敵になってしまいそうな危うさがあるところがミソ。少年の「こどもの残酷さ」の描写が秀逸。どう話が転ぶのかはらはらして見てしまう。この手のジャンルではよく出来ていると思う。複数巻。★★★☆☆


生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと : 1 (アクションコミックス)
永瀬ようすけ
幼馴染みを始めとしかつての同級生たちの順風満帆な現状に比べ崖っぷちの青年は、酩酊果て小学校に侵入し警備員に追われ屋上から飛び降りる。が、目覚めると20年前にタイムスリップし姿も小学生に戻っていた。いわゆるタイムスリップで人生やり直して初恋を成就させる・・の話のようだが、いやそうではあるのだが予想斜め下の展開にあっけにとられる。こういう展開の場合たいてい主人公はなんのかんのと清廉だったり不器用だけど真面目ってパターンだがこの主人公はどこまでもゲスという。えええ・・となんど呟いたことか(笑)バッドエンドにしてもこの話の着地点がわからず読み進めてしまう。1巻ではいろんな意味で謎だらけだが最後まで読めばわりと納得できる。特に題名が誰の言葉なのか、というのがミソ。後で読み返すと1巻できっちり伏線といか答えがあるんだけど、いろんな面で構成が秀逸。好き嫌いはともかく物語としては好く出来ていると思う。複数巻。★★★★☆


わが闘争 妹のためなら世界を粛正してもいいよね! : 1 (アクションコミックス)
堀博昭
頭脳明晰で人望もある眼鏡男子は超シスコン。そしてその男子の前に謎の美女が現れ唐突に直球のエロ漫画的アピールをしはじめる。どうも男子はシスコンをこじらせすぎて将来アカン独裁者になるらしく、その回避策として男子をまともな性癖に矯正するために美女が未来から送り込まれてきた模様。だが妹至高で恋愛的な意味合いの愛情も持っている男子には通用せず・・。男子はいろんな意味で手遅れだが妹愛への口上に一貫した思考とやられたときの鬱屈した言動は一周回って面白い。兄だけが妹好きかと思ったら妹も同類っぽく、さすが兄妹といったかんじだし、地味美人の委員長系女子が未来で男子と敵対する組織の頭領でこれまたベクトルが斜めな気質というところも良い。ハイテンションで最高にあたまわるい展開に脱帽しかない(褒めてます)。ノリはバカだがいちおう頭脳戦の型をっているので読み応えはあったし登場人物の配置が絶妙だった。派遣美女の間抜けな行動には申し訳ないが萌えなかった;1巻目の引きは興味深い。複数巻。★★★★☆


HOLY HOLY(1) (アース・スターコミックス)
菅原キク
豪華客船が難破、乗っていたお嬢様学校の生徒の一部が無人島に漂着するのだが、その島には謎の何かがいるようで・・という女子だけのサバイバルホラー。非常事態においての少女たちの個性やら人間関係やらが描かれ、サバイバルと島の探索が展開する一方、少女たちが漂着したあたりから別枠でその島の先住の存在と過去にあった出来事が寓話のような体裁で語られ、少女たちに何かあるごとに寓話の話も進むという構成。頭脳明晰で聡明な眼鏡女子とその友人の天真爛漫な女子、眼鏡女子を一方的に慕うヤンデレ系女子、自由人なハーフ?女子、腹黒系女子などメンツの個性は結構バラエティで。百合やら友情やらそのへんの人間模様も盛りだくさん。そしてスプラッタ描写も盛りだくさん。なまじ絵が綺麗で巧いだけに迫力がありすぎる。ホラーサバイバルものとしてはちょっと変則的な構成で冒頭から絶望感も半端ないが思ったより読み応えはあった。複数巻。


セーラー服、ときどきエプロン(1) (講談社コミックス)
小林俊彦
住宅地からもちょっと離れた立地にある祖父の建てた古アパートの管理人としてやってきた女子高生と、店子の個性豊かな女性達の生活を描いたお話。学生の身で祖父のアパートの管理人となった主人公。学生と店子の賄いを含めた管理の二足わらじの現状が題名になっている。祖父の好みで店子を決めたので年上の美人ばかり。で女性ばかりなのであけっぴろげだし初心な主人公はお姉様たちの戯れに巻き込まれる。主人公の女性が相手なので反発が緩くて・・というシチュエーションを楽しむ話であり、主人公の作るちょっとした料理も主題なのだろう。同じ女性同士の戯れを描くにも表現手法に性差があるのかなあ・・とちょっと感じた一作。柔らかな筆致で描かれる女性たちは眼福。複数巻。



はんだくん 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
ヨシノサツキ
著者の作品「ばらかもん」のスピンオフ。ばからもんの主人公の書道家の青年・半田の高校時代を描いた学園コメディ。 主人公の消極的な行動と親友の嘘から、あらぬ噂が一人歩き。周囲の好意的な目を嫌悪と勘違いしネガティブな思考を展開させてこじらせる。また主人公を神聖視する4人組(一人は巻き込まれだが)のベクトルのズレた情熱あふれる行動も加わり、不協和音というかかみ合ってない感満載のドタバタコメディ。要素のかみ合わせ、誤解曲解はき違えのコンボ構成が素晴らしい。主人公には申し訳ないがコメディとしては良作。複数巻。★★★☆☆


Yの楽園(1) (ヤンマガKCスペシャル)
筒井 康介
非処女は化け物となり彼女らと性交した男性は肉体が破壊される人為的ウィルスを巡るパニックエロスホラー。大学の卒業旅行でやってきた島で興が乗り乱交状態になるが童貞の主人公は参加できず悶々としたところいきなり男性達の首が飛んでしまい、女性達は化け物に変貌する。島の名前や化け物の名前などが下ネタ直球だったり非モテ系男性のゲスっぷりとか主人公の童貞ドリームとか昭和のギャグを彷彿とさせる口調のキャラとか・・化け物に追いかけられるサバイバルホラーでシリアスなんだけど苦笑してしまう。怖い系なのに笑っちゃうB級ホラーと、しょうもないシナリオドラマがついたAVを足したような内容。くだらなさも徹底すれば読ませるものになるんだなと感じた一作。複数巻。



隊務スリップ 1 (ビッグコミックス)
新田 たつお
核テロにより熱海を首都にした近未来の日本。和菓子屋の社員たちが日本国軍に出向させられ、軍人の厳しい訓練に参加させられる。その中の心身ともに脆弱な青年が主人公。昭和初~中期くらいの劇画系漫画の雰囲気が、「らしい」絵柄もあいまって良く出ている。あと昭和初期の軍国な雰囲気ってこんなかんじだったのかなあという妙なリアリティがあった。いろいろ漫画的に突き抜けた設定はあるけれど、政治的、軍事的な面でのドラマや話運びはなかなか綿密に組まれているように思う。1巻ラストのどんでん返し?はこれから物語が盛り上がるよという引きとして素晴らしい。物語としては秀逸。複数巻。



短文感想
2017年07月05日 (水) | 編集 |
2015-2
魔法少女ここねはかく語りき (1) (ドラゴンコミックスエイジ)
七六
関東地区消滅の要因にもなった魔法使いが危険視・災害指定にされ日本は他国から孤立した世界。魔法少女アニメが好きなヒロインは、ひょんなことから対策機関に追われた本物の魔法少女と遭遇するも機関に捕縛される。魔法少女の実情を知ったヒロインは、自分に魔法少女の素養があることを知り彼女の意思を継いで魔法少女となるが・・。国は魔法少女の対策機関を設置、魔法少女アニメなども規制、定番の魔法少女への変身描写、無機物に命を吹き込む魔法、その魔法でしゃべる意思を持った戦闘ガジェットとバディで戦闘、だが人間と戦わない縛り・・と設定はなかなかに凝っていて興味深い。絵も可愛くて戦闘描写も秀逸。設定も展開もけっこう重いがヒロイン当人が天真爛漫だし可憐な絵柄のためか全体的な雰囲気は明るめ。そんなアンバランスさも特徴か。複数巻。★★★☆☆



ゾンビが出たので学校休み。 1 (バンブーコミックス WINセレクション)
むうりあん
ゾンビまみれの秋葉原に閉じ込められてしまった女子たちの四コマ漫画。修学旅行で秋葉原に行ったときパンデミック?が起きてゾンビまみれの場所に取り残されてしまった女子達。とはいってもゾンビは女子達のいる隔離された場所のみで他の場所では平穏、女子達は救助を待つ状態、ネットなども繋がっている。ゾンビは危険ちゃ危険だが動きは鈍く生前の行動を繰り返すかんじのようでコツをつかめば危険値も下がるというかんじで危機的状況ではあるけれどわりとゆるめ。なのでほんわかというかゆるめの萌えものにある女子集団行動みたいな展開が続く。オタと萌えと若干ホラーの記号をふんだんに使ったコメディ。非日常な状況下で女子(オタ含)らしい日常を続ける女子たちを楽しむ作品のよう。良くも悪くも女子の生態が好く出ているような気がするよ。複数巻。★★☆☆☆



小あくま日和 (芳文社コミックス)
片桐兼春
三十路男性の主人公は、恩人の社長の娘に猛アタックされるも、手をつけるわけにはいかず難儀していたところに社長から見合いを斡旋され、その相手で大和撫子系も主人公が好きになる。で、見合い相手と社長の娘と主人公の三角関係ならぬ三つ巴?な展開に。えろ系なので女性側が肉体関係を迫るもH寸止め展開が多いかな。メインヒロインの巨乳描写は柔らかそう。ジャンル的にはありなんだろうけど個人的には公衆の場で胸を見せたりきわどい行動を・・というのはいまひとつ;まあほのぼのできれいにまとまった話かと。



2015-3
デュラララ!! Relay1 (シルフコミックス)
藤屋いずこ 成田 良悟 ヤスダ スズヒト
ラノベ原作の同名ゲームコミカライズ。3way standoff -alley-の続編みたい。今回は静男の兄弟の俳優が主演した映画からブームが起こったアタッシュケースにまつわる事件を描いたものみたい。今回もゲームオリジナルの主人公が再登場する。正直、絵は今ひとつ好みではないが読みやすく、ゲーム未プレイだけどストーリーは知りたい人には良いコミカライズ。複数巻。



2014-11
たまみくす-tamamix- (バンブーコミックス)
とんぷう
天界では龍が引退を表明し十二支の空いた枠をめぐりバトルが始まる。その対戦方法は特異体質を持つ人間に憑依し戦うというもの。主人公の女子は、なじみの猫(神)タマと同化し戦うことになる。主人公の女子は快活で健康的で脳天気なところが魅力のキャラ。絵はアニメ画系、かっちりとした線画で読みやすくアクション描写もサービスショットのアングルもいいかんじ。絵面はとても好みなのだが、話のほうは・・似たような話を何作か見た後というのもあり可もなく不可もなくだった。総体的に明るいノリでキャラ設定や構成など変にひねっていないところはいいと思う。★★★☆☆



2014-08
母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (バンチコミックス)
宮川 さとし
不穏な題名だが、実母の病が発覚し亡くなるまで、亡くなった後の著者自身の様々な感情を描いたエッセイ。母の告知・闘病・葬儀、父や兄の関係ややりとり、生前の母との思い出、泣くなられた後の母への思い、などが綴られている。大好きな家族の死を向き合うが主題、かなあ。エッセイというのもあるがデフォルメされたなじみやすい絵柄で本当に淡々と描かれている。モノローグの文言もすとんと心に入ってくる。凪のような作風。★★★☆☆



2014-3
デッドワードパズル 1巻 (バンチコミックス)
田近康平
クロスワードパズルを解くことを主題にした不条理サバイバルもの。大学の講義室に閉じ込められた大学生たちがゲームプレイヤー。教室から外に出ようとしたら死亡、パズルを解けなければ死亡、プレイヤーに知らされていないルールに抵触すれば死亡・・とまあ序盤から人死にすぎ。パズルを解き続けつつ知らされない独自ルールを読み解くという要素を組み込みたかったのだろうが構成がいまひとつ。デスゲームというよりえげつない人間描写がメインの単なるスプラッタホラー、もしくはジェノサイドものといっていい。凡庸な話よりはインパクトがある・・のだろうか。複数巻。



2013-11
ファンタジスタドールMix (角川コミックス・エース)
ファンタジスタドールプロジェクト/FD製作委員会 Anmi
同名アニメ(ゲーム?)のコミカライズ。キャラ原案の人の作画らしい。ふわふわと可愛らしい造形にペンタッチ。とりあえずアニメの流れは汲んでいるのかな・・?斜め観だったのでちとあやふや;アニメにあったシリアスな部分は大半削られていてほぼほんわかとした雰囲気のエピソードばかり。ドールのコスや細かな設定などこだわりも感じたり。個人的にはストーリーよりも愛らしい女子達の砂糖菓子のような交流の絵面を楽しむ作品だった。ほんと女の子が可愛い。可愛いは正義(笑)★★★☆☆




2012-10
サドカレ 旦那サマはプチ・サディスト (カドカワデジタルコミックス)
瀬戸口みづき
恋愛遍歴がダメンズばかりだった著者は現在爽やかなイケメンの夫がいる。ただし旦那様はプチサド夫でした、という夫婦コミックエッセイ。サドカレさんの所行はいろんな意味ですさまじい。饒舌なのはナルが入っているから、行動自体はこどもの悪戯の延長っぽくはあるけど・・。友人知人に話すとDVとしか見られないが違うと著者は断言。本気で反撃もするみたいだしこれも夫婦交流の1つの形か。と読み進めていっても著者の思考もDV被害者に近くて心配になったり、エピソードによってはモラハラでギリギリアウトにしか見えないが、とハラハラした気持ちで読んでしまう。でも最終話でのサドカレの対応はちょっと泣けた(感動の意味で)。著者が本気で落ち込んでいるときゲスの一線を越えず茶化さずきちんと真面目に自分の思いを伝える人だから著者はいっしょにやってけるんだなあと。この最終話がなかったらげんなりしておわりだったかも。そういや著者の作品では旦那さんと似たタイプのキャラがけっこう出てくるけどやっぱモデルになっているのかなあ。★★☆☆☆



2012-03
NightWalker ―ナイトウォーカー― 1 (コミックジーン)
カラス
ガンガンから出たアルバローズの猫の続編ぽい話。人間と猫(猫耳を持つ人)が共存するが猫が人に差別を受けている世界。かつてシリアルキラーの猫だったが現在は猫であることを隠し、少女と共に穏やかに暮らす猫の青年。だが猫殺しのナイトウォーカーが現れ主人公の友人もその犠牲になり平穏は崩れていく、いう展開に。冒頭から死亡フラグが見事にたってた。前作よりは客観的な描写や構成が増え読みやすくなっている。とはいえ作風である独特の心情描写も健在。白と黒に縁取られた少女向けのゴシックドラマが好きな人向け。主人公と少女のやりとりは微笑ましい。複数巻。


アポカリプスの砦(1) (月刊少年ライバルコミックス)
蔵石ユウ イナベカズ
冤罪で少年院に送られた気弱な少年。不良の集まるこの場での生活に不安になる中、常軌を逸した出来事が待っていた。警官が何者かに噛まれ死亡、後に噛まれた人間が周囲の人間を噛み・・といういわゆるゾンビパンデミックが起き、主人公のいる少年院にも・・というゾンビサバイバルもの。主人公の周囲には腕力や頭脳に長けた囚人もおりゾンビをかいくぐっていく。悪夢の始まりの演出、その後のテンポの良い構成でゾンビものとしては秀逸。それにしてもこの話のゾンビはめっちゃ頑丈な気がする。冒頭は王道中の王道な展開だがどう話を開いていくのか気になるヒキも良。複数巻。




2012-4
prism (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
東山 翔
小学生時代に恋した少年を忘れられなかった女子は、高校に入ったのをきっかけに心機一転するつもりだった。のだがクラスメイトの美女に話しかけられ、その美人がかつての初恋の少年だったことがわかる。綺麗な絵面で雰囲気のある演出とリアルさを感じる恋愛描写が惹かれる百合漫画。好き同士だけど女子同士という百合の醍醐味を自然に描いている。1つ1つの所作ややりとりなど邦画のたるっとした雰囲気を彷彿とさせる。あとなんとなく石黒某と雰囲気がかぶる。複数巻。


S×Mスイッチ(1) (フラワーコミックス)
車谷晴子
クール男子と幼馴染み女子のカップルがデートの帰りにSMバーに行ったらなんか新たな道が開けた話・・でいいのか?SMを軸にしたラブコメ。このレーベルでいいのかと思うけどまあリアルじゃないし・・たぶん。著者の作風は設定とか少女漫画の定番に一捻り加えたコメディでキャラの動きが軽快なので好きだなあ。複数巻。

短文感想
2017年07月04日 (火) | 編集 |
2015-02
ガンダム系の人々(1) (カドカワデジタルコミックス)
よしたに
ぼく、オタリーマン。で有名なエッセイ漫画家によるガンダム語り漫画・・でいいのかな。ガンダムに対する様々な思い入れや思い出話、特定のキャラに対するいじりがメインかな。ブライトさんのいじりはなんか印象的だった。ガンダムにしても著者のエッセイにしてもさほど思い入れがなくするっと読んだが、ガンダムファンならクスッと笑える話が多いのではなかろうか。個人的には著者の出す小ネタに反応してしまうのだった。複数巻。

短文感想
2017年06月28日 (水) | 編集 |
2014-6
邪風のストラ (1)
岩田ナヲヤ
かぜのストラと読む。魔人に支配され虐げられた人類。幼少時兄に助けられ生き延びた弟は、かつての幼いままの姿の兄と再会するが、兄は記憶を失っていた。魔人を倒せるのは魔法使いのみ。兄は対魔人攻略の研究機関により唯一魔人に対抗しうる魔法使いとなっている。一方弟は魔法使いの家系なのに魔法は使えないが兄の記憶を取り戻すため弟の魔人を倒す旅に同行する、というはじまり。ハードな設定と矢継ぎ早に展開されるバトルアクション。物語自体に特徴は少ないが細々とした設定や仕掛けは凝っている。愚直なくらい熱い少年活劇といった風情。迫力がある筆致となじみ深い絵柄。映像のほうが映える題材な印象。★★★☆☆



ドラゴンズクラウン(1) (角川コミックス・エース)
アトラス
同名ゲームのコミカライズ・・なのかな。剣士・闘士・魔法使い・・様々なジョブの男女が各々の理由や目的をもって冒険者が集う酒場で集まり、パーティというかギルド?を結成しクエストをこなすという王道すぎるRPG展開。クエストをこなす組と酒場で待機組がクエストによって違うみたい。リアル系3Dゲームを彷彿とさせる海外漫画風な絵柄。描き込みが半端なく圧倒されるが読みにくくはない。ストーリーが単純な分元ゲームを知らずとも読めるが王道すぎてつまらないと感じる場合もあるかも。この手のゲームをやったことない人ならどうだろう・・。複数巻。


盾の勇者の成り上がり 1 (コミックフラッパー)
アネコ ユサギ 弥南 せいら
ファンタジー世界に召喚されたはいいが盾、防御のみに特化したジョブに転生したゆえに単独では経験値が得られず使えないと嘲られたり詐欺にあったりと世知辛い世間の洗礼を受ける主人公の青年。冒頭からきつい展開だが、不遇の女子と出会い彼女とパーティを組むことにより経験値が得られることがわかる。なろう系変型転生もの。詰んでる状態から起死回生という展開のよう。シビア系は苦手だが原作が良いのか構成の緻密さが印象的で読ませる内容だと感じた。個人的には絵がちょい好みでないんだなあ。原作の作風にはあっていると思う。複数巻。★★★☆☆

短文感想
2017年06月24日 (土) | 編集 |
2013-6
遣唐使として大陸にやってきた、後の真言宗の祖となる空海と儒学生・橘逸勢の友情と彼らが関わる様々な怪異の物語。役人の家に取り憑いた化け猫、路上で術を見せる術士、呪いを受けた遊妓・・そして皇帝に関わる事件にも、というかんじかな。原作が夢枕獏なので奇々怪々な要素も多分に含まれていますがぐいぐい引き込まれる。作画担当の絵が物語のイメージによく合っていて、緻密で質が高い描写に加え、墨絵のような線画だけど漫画として読みやすいよう処理された筆致が見事。主人公たちの魅力的なキャラ描写や双方の自由なやりとりが実に興味深い。特に空海の僧としての面と砕けた飄々としたキャラがツボだった。複数巻。★★★★★


モンクロチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)
日暮キノコ
他校女子にモテるブランドを持つ高校に所属し、実際つるんでいる男子たちも遊び相手に事欠かない。そんな環境ながら、幼馴染み女子とのある記憶から女子とのつきあいに臆してしまう主人公男子。劣等感と異性への欲と様々な葛藤で、もがく主人公の心情描写、彼に関わる他者の心情や主人公とのグダグダな関係、どのエピソードも苦々しいというか痛々しいというか生々しいというか。正直読後感は決していいとはいえないのだが妙な現実味を感じると共にどう話が転ぶのか気になるし、妙な吸引力を感じた。既作品と方向性は違えどやはり著者の人間描写は秀逸。複数巻。



おきつね日和(1) (ドラゴンコミックスエイジ)
澤野 明
スケベ男子の前に現れたのは狐の女の子。願いを叶えるというので女子にモテたいと望んだがそれは望む形ではなく取り消すも代価は狐の女の子のものになるということで・・。紆余曲折の末狐の女の子と主人公の縁は結ばれドタバタラブコメになるかと思いきやかなりシリアスな背景がありシリアスな展開へ。可愛い絵柄の萌え+ファンタジーアクションものといったところか。幼馴染み、妹、けもみみ神様と幼女から熟女(笑)とその手の要素はきっちり押さえてあるのはいいのだが話の要の経緯がちとわかりづらく話に入りにくい。絵面は愛らしいのでその辺を堪能出来るなら良。複数巻。



ひびちかタイム (カドカワデジタルコミックス)
TYPE-MOON 大森林
タイプムーン作品のスピンオフ的4コマコメディのよう。とある喫茶店(パブ?)のウェイトレスのバイトをする女子二人としゃべるケータイを中心とした日常コメディ・・でいいのか?タイプムーンキャラ総出演のお遊びコメディアニメに出ていたのを見たことがあるのでちんぷんかんぷんというわけではなかったがやはり元作品を見てからのほうが楽しめるかなあ。キャラの動かし方や読みやすさは巧いし漫画自体の質は良いと思う。



花のみやこ!(1) (角川コミックス・エース)
TYPE-MOON 桐嶋たける
メルティブラッドなどで登場した有間都古が主人公(といっても物語の語りは別キャラという形式かな?)。内容は純粋な力で学内ランキングが決まる学校を舞台にしたガチの格闘学園もの。格闘系実力を持つ主人公は平穏に過ごしたいけど状況が許さず・・という王道展開のよう。タイプムーン作品に登場するキャラも出るがファンタジー要素抜きなので主役級はあまり出ないみたい。アニメにあいそうな絵柄で好みだし読みやすい。話の内容も設定もジャンル的に王道というほかなく特筆すべきことはなし。快活ないまどきの格闘描写を楽しむ人向けかな。複数巻。



凛々と咲く 八重の桜 壱 (カドカワデジタルコミックス)
山本 むつみ 久木 ゆづる
NHK大河ドラマ八重の桜のコミカライズ・・でいいのかな。就職活動がままならない女子大生は地元ののみの市で手に取った古い手鏡を得たことから鏡の持ち主であったであろう会津女・新島八重に興味を持ち会津へ赴く。その後女子大生の八重に対するモノローグと同時に、おそらくはNHK大河で展開されたであろう新島八重の半生の物語が綴られていく構成。学習漫画ほどガチガチではなく八重の視点一本に絞った物語の作り方は巧い。作画担当の人物描写は自然で様々な描写もソツがなく主題によく合った作風。万人向けというかいい意味で癖がなく読みやすい。八重の桜を見た人でも楽しめるのではなかろうか。複数巻。



ソードガイ(1) (ヒーローズコミックス)
雨宮 慶太 木根 ヲサム 井上 敏樹
牙狼などで著名な人たちの原作。森で首つり自殺をした女性から生まれ落ち、刀鍛冶の元で成長し弟子となった男子。主人公が事故で右腕を失い師匠は魔刀から義手を作るが・・。日本刀を軸としたダークヒーローもの。性根は正義だけどその生い立ちやら運命やらでいろいろ葛藤する系の特撮変身ヒーローを彷彿とさせる。硬派で芝居がかった演出、クリーチャーな敵、といった直球な展開が続く。作画者の描画技術が卓越しているので迫力がありかつ読みやすい。雨宮作品が好きな人には楽しめる内容。★★★★★



コウノドリ(1) (モーニング KC)
鈴ノ木 ユウ
産婦人科の現場を描いた医療ドラマ。未受診妊婦の急患から始まり、産婦人科を舞台に様々な出産のケースを描いていくんだろうなと思われる内容。最初のエピソードから主人公の産婦人科医の生い立ちが語られていてちょっと取っつきにくい感はあったのだが、読み進めるうちに物語になじんでいける。とはいえやはり数巻は読まないと良さがわかりづらい長期連載を設定しての構成かも。出産は他の医療といろいろと違う面があるというのを知るにはいい作品かなと思う。