読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
悪魔曰く俺の嫁 宮城りん
2017年11月05日 (日) | 編集 |


妄想好きのオタク女子の前に現れたのはちみっちゃい魔界の王子(本物)だった。不遜な言動だがヘタレな王子は女子に求婚するが・・。というはじまりの4コマ漫画。
オタク女子が魔界の王子に求婚される話。ヒロインは妄想が好きなオタク女子だが空想と現実はきっちり分けていてテンションは低空飛行タイプ。魔界の王子は、ファーストコンタクトではある理由で幼児の姿だが本来は成人の姿、かつ親族内ではみそっかすな扱いで実際けっこうヘタレタイプみたい。二人のコメディな掛け合いの次には、ドS系の王子の弟がやってくる展開に。

客観的には4コマとしてはキャラも展開も方向性が中途半端な気がした。求婚王子の身内での扱いはもっとないがしろかと思ったがそうでもなさそうだし、弟王子も冒頭はS系だがヒロインとの共通の趣味であっさりデレる。険悪な関係からゆるい関係性になるにも不穏な設定を盛っているのならもうちょい盛り上がりがあると良かった。
正直なところこのあたりの理由で初読では妙な違和感を覚えた。再読すると、ヒロインの気質は好みだし、なんのかのと平穏というか殺伐としないパターンも好きだし、で個人的には楽しく読めた。

宮城りん
ガンガンコミックスJOKER全2巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・4コマ / 好み度:★★★☆☆
赤橙(せきとう)
2017年11月05日 (日) | 編集 |


高校生探偵、のような立ち位置で警察に助言し事件を解決する男子。彼は金持ちの次男で幼少期より親しい同年代のメイドがいる。品行方正で聡明な彼だが当人にも知らないある特殊能力がある。そして主人公が逮捕に協力した連続殺人犯の脱走と主人公の屋敷で起った悲劇から唯一の大切なメイドの女子を守るため主人公は闇に転じる。
主人公が探偵役の単純な推理サスペンスものかと思ったが超能力的な要素も加わり、むしろ主人公自身が罪を犯す側になるオカルトクライムサスペンスになっていく。時系列が前後というか過去語りのト書きのモノローグで話を進めるので読みにくいかもしっれない。物語の視点が主人公に固定していないのも要因かな。
原作つきだから漫画にすると難解になるタイプなのかも。初見ではとっつきにくかったがじっくり読めば面白くなってくる。

原作:大部慧史 漫画:小川亮
少年マガジンコミックス全3巻 / 講談社
ジャンル:少年・クライムミステリ / 好み度:★★★★☆
お友達からはじめましょう。 他短文感想
2017年10月25日 (水) | 編集 |
2013-7
お友達からはじめましょう。: 1 (ZERO-SUMコミックス)
乙 ひより
高校に入学した主人公の女子は友達がほしいが引っ込み思案な性格な上、美人ゆえに悪目立ち?して同性にやっかまれ孤立してしまう。が、裏表のない気質の同級生と仲良くなる。そんなヒロインのエピソードと平行して、彼女の双子の弟の話も展開していく。状況は違えど姉弟による各々の友達作りを主題とした学園もののよう。めんどくさい話かなと思ったが、壁はあってもポジティブに進んでいく話で明るく楽しく読める内容だった。何度もいうが年を経ると前向きな話のほうがいいよなあ。★★★☆☆



2016-1
大家さん引退します。 主婦がアパート3棟+家2戸、12年めの決断! 大家さんシリーズ (本当にあった笑える話)
東條さち子
ローンで物件を購入してアパート経営のエッセイの続き。資金繰りやらリフォームやら店子のことやらトラブルエピソードしかない印象。業者の対応のひどさは地域によるものなのか単に運が悪いのか。前作を知らない人のための概略もあるが正直全体的に読みにくい構成。引退といいつつ売れた物件はすべてではなく、新天地?で再出発的な行動に。ここまでくると著作のネタのためにやってるのかと思ってしまう。案外海外のほうが水が合うかもしれないが・・。



2013-10
Re:まりな 1 (ジェッツコミックス)
原田重光 瀬口たかひろ
父が死に天涯孤独になった男子高校生の前に美人が現れるという青年系ラブコメ。彼女は未来の男子の嫁で、四十路で死を迎えつつある彼の未来を変えにきたらしい。とっかかりが王道すぎるなあと思ったが存外ドラマ性は強い。主人公にとっては未来の自分とはいえ今の自分に惚れての行動ではないという複雑な心情とか彼女側の事情とかけっこう読み応えがあった。



秋津 室井大資
2017年10月13日 (金) | 編集 |


奇行と暴言を繰り返すメンタル弱くて面倒くさい中年男性漫画家と、その姿を見て反面教師で育った彼の小学生の息子の日常コメディ。
一応漫画家として職を持っているものの、突拍子もない持論と行動で周囲を困らせるめんどくさいタイプの父親を持つ小学生男子が主人公かな。
母親は見切りをつけて家を出ていっており、父親の奇行をずっと見ていたせいか反面教師的にあらゆる物事に対し達観した風情がある。駄々をこねる子供のような父親を諭す息子の図による逆さまギャップを肝とするコメディのよう。父親の言動には正直イラッとするが息子のいなす対応に天晴さを感じる。
父親の作品に対する冷静かつ的確な批評はすごい。そしてそれがわかる父も愚鈍ではないようだが・・。
また息子は漫画家などの系統の世界に入りたくないと思いつつ、片思いの同級の女子は父親よりの気質のようで苦労が絶えない設定も巧い。あと息子とはベクトルで落ち着いているアシの男性のキャラも印象深い。
自分の欲に忠実で我慢しないダメ親父ではあるが全方位クズというわけでもないあたり、じゃりん子チエの鉄っちゃんを思い出す。傍から見るといい父親の面もあるのだが現実だとなかなか厳しいよなあ・・。

室井大資
ビームコミックス全2巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
おはよう、いばら姫  森野萌
2017年10月10日 (火) | 編集 |


あるお屋敷に家政夫バイトに入る男子高校生は、屋敷で隠匿されているお嬢様と出会う。屋敷の人たちに秘密の交流を続けるうちに、男子は彼女の持つ特異体質を知る。

ある理由から貯金に執心し、卒業後は就職を希望する男子高校生。父親は進学を薦めるため親子喧嘩になり、父親の経営する家政婦業務で卒業まで勤めあげれば就職を許すということになった。
で家政夫バイトとして派遣されたのは大きなお屋敷。仕事をこなす中、屋敷内の離れに住む、その家のお嬢様と遭遇する。浮世離れした雰囲気と会うたびに印象が変わるお嬢様と、屋敷の面々に秘密で交流を重ねるうちに、彼女の特異な体質を知ることとなる。
ネタバレになるが多重人格症かと思われたが実は別の要因で、1巻終わりにそれが判明する。そして彼女の母親は主人公にお金を渡し娘の専属家政夫となるよう依頼する流れ。
お嬢様に好意を持っているが彼女と交流する理由は綺麗な理由ばかりでもない、また彼女の体質は主人公にとって苦手分野である。そして主人公がお金に執心する理由も明らかになる。
センシティブさとリアリティの配分が絶妙。男子側の視点で描かれるゆえある種の新鮮さはある。登場人物は少ないがキャラは多いし各々のキャラの物語における役割分担と造形が深く読み応えがあるし続きが気になる展開。柔らかくもせつなげな人物のモノローグや表情の描写が印象的。

森野萌
デザートコミックス全6巻 / 講談社
ジャンル:女性・ドラマ・恋愛 / 好み度:★★★★☆
あなたの世界で終わりたい あおのなち
2017年10月10日 (火) | 編集 |


表題作ほかGoodbye my god・僕等の破片・Mr.wonderland・貴女の世界で終わりたいを収録したセンシティブファンタジー作品集。
Goodbye my godは、不登校のクラスメイトは堕ちた天使でした、という話。どこか諦観も持つ学級委員の女子と天使の男子のやりとりが描かれている。詰まっちゃってあがいてる透明な叫びみたいな印象を受ける。
僕等の破片は、マイノリティの兄はかわいい妹の恋愛相談を受けている中、自分のしょっぱい恋愛遍歴を回想する。オチが効いている。
Mr.wonderlandは愛猫を失った少女のある視点で描かれる話。題名通り、と言おうか不思議の国のアリス的な内容。ストーリーは正直くみ取れないのだが絵面はなんか好き。
貴女の世界で終わりたいは表題作なだけに収録作の中で一番の長編。とある女子高に通う死にたい願望があるヒロインと、吸血の鬼の青年の話。どこか似た空虚なふたりの茫洋としたやりとりで話は進む。ヒロインのモノローグ、青年の廃頽した生活環境、まずくて飲みたくないのに飲まないと生きていけないジレンマの描写が印象的だった。

IDコミックス全1巻 / 一迅社
ジャンル:少女・ドラマ・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆
VANILLA FICTION 大須賀めぐみ
2017年10月10日 (火) | 編集 |


いかなる出来事に対してバッドエンドしか想像できないゆえにバッドエンドの物語しか書けない作家の青年は、世界の命運を担うという少女と出会ったことから絶体絶命の修羅場を潜ることになる。
それまでの経験から諦観な少女と悲観的展開しか想像できない作家の逃避行、というかんじ。
少女の謎と、卓越した洞察力に加え自身の悲観的想像を逆手にとって危機を脱する作家の描写が興味深い。サスペンスにオカルト要素も加わっていて、カオス理論に基づく?ピタゴラス的な要素もありそうなかんじ。良くも悪くも人間描写がエグくて秀逸。殺伐とした話は苦手なのだが単なるクライムサスペンスでない要素もあるし先が気になるという点で引き込まれる作品。

大須賀めぐみ
ゲッサン少年サンデーコミックス全8巻 / 小学館
ジャンル:少年・アクション・サスペンス / 好み度:★★★☆☆
ヴェネツィアひよわ紀行 橘紫夕
2017年10月10日 (火) | 編集 |


著者とご友人によるイタリアのヴェネツィア旅行記。著者の作品ひよわーるどのキャラ絵がご本人たちになっている。
著者が虚弱体質からこの題名らしい。ゆるくもほんわかとする著者の作風でもって描かれるエッセイは楽しく読める。
現地での体験や注意点もきちんとあり、ツアーでない個人旅行、格安で観光とグルメを堪能する手段の1つとしても参考になると思う。背景はさっぴいているあたり著者だ(笑)
周到な準備と詰め込まない行程、一辺倒でない視点と行動は見事。 ご友人と著者の息ぴったりのノリも良い。

バンブーコミックス全1巻 / 竹書房
ジャンル:エッセイ・旅行記 / 好み度:★★★★☆