読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
銀のニーナ イトカツ
2017年10月14日 (土) | 編集 |


リストラで東京から地方の実家に帰った無職独身青年と、金髪碧眼の小学生の姪っ子の高原の街の日常を描いた物語。
主人公は東京で勤めていたがリストラされその後の職も見つからず田舎の実家に帰ることにした独身の青年。
実家に帰ると銀髪碧眼の少女がいた。その子は北欧留学した際現地の男性と結婚した姉の娘、つまり主人公の姪にあたる。姉夫婦は離婚し姉自身は仕事で海外を飛び回っているため実家に預けられたという。主人公は夏休みの間、姪っ子の面倒を見ることになる。
そんな経緯ではじまる叔父と姪の疑似家族的スローライフ物語といったところか。まあ血縁関係があるので疑似ではないのだが。シビアな家庭環境設定がない分ほのぼのに徹して読めるところが好み。
家庭環境から実年齢より聞き分けが良いというか大人な姪だが、主人公に懐いたのか我儘を言ったりする。しょぼくれた青年と幼い美少女の図は地味に好物。
状況的に落ち込み気味な主人公は姪っ子との交流で徐々に元気が出てくるってところもいい。

イトカツ
アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★☆☆
共学高校のゲンジツ
2017年09月20日 (水) | 編集 |


共学の高校を舞台にした、ドラマが起こりそうで起こらないごくごくリアリティある凡庸な日常の一コマを描いた学園コメディ。
学園もの、なのだが劇的なドラマがあるわけでないわりとあるあるな出来事を、ショートショート並の短さでもって漫画的に魅せる構成で描いている。
期待値が大きいイベントが起こり・・そうで収束するってかんじの残念なエピソードにどことなく脱力感を覚えてしまうがそこが面白いお話。突き抜けたキャラを作らずファンタジーなご都合主義もない。そこかしこにフラグが立ちまくっているのに合致しないもどかしさ。客観的な視点の読み手にまどろっこしさを与える構成、現実はつまらない、に面白みを感じさせる構成が良い。
こういうタイプの話は実に好みなのだが感想書くの難しい;とにかく読んでみようよと言うしかないw

原作:さぬいゆう 漫画:伊丹澄一
ビッグコミックススペシャル / 小学館
ジャンル:青年・学園・コメディ / 好み度:★★★★★
怪人ようちえん 新貝田鉄也郎
2017年08月23日 (水) | 編集 |


世界支配を目論む秘密結社の怪人の卵たちが立派な怪人になるまでの教育機関・怪人幼稚園のエンジたちの日常を描くコメディ。
往年の仮面ライダーの敵側の組織のような秘密結社は、改造手術により怪人を生み出している。で、生まれたてから戦闘に参加させるのではなく、怪人として戦闘参加させられるまでに、一般知識や人間社会の知識を学ばせる機関があり、それが幼稚園、というわけ。
主人公の少女はコウモリ怪人。最新のタイプゆえに調整に手間がかかり、小学生くらい成長しているが幼稚園に通う、というギャップ設定。園に通う面々の容姿も幼稚園児そのままだが怪人なので蜘蛛やカマキリなど各々の特性が身体についている。
園の中での遊び場の場所取りや諍いなどから園児同士の様々な勝負がはじまり、怪人の能力を見せることを軸に可愛らしくも特撮活劇っぽいエピソードが展開されていく。幼児特有のほのぼのと生命力溢れる出来事と特撮の怪人ならではの要素の合わせ技。面白い。
主人公は他の子よりちょっとお姉さんだからか生来の気質か気の優しいタイプ、思うところがありリーダーシップを撮ろうとする蜘蛛怪人の子など園児たちのキャラ設定と各々の個性のバランス配置が良い。個人的に主人公のキャラは馴染みやすく好み。あとおっとりしつつ実は怖い(笑)先生も。絵はさすがに達者でアクションの絵面も見応えがある。
個人的には冒頭の主人公の手術を終えたシーンで、執刀医?たちの丁寧な言葉遣いと、主人公のあっさりした状況の受け入れの描写に萌えた。・・・それにしてもこの話での怪人って人間を改造するのか一から作るのか生物から怪人にするのか・・どれ?主人公の口調からやっぱり人間の改造なのかな?

新貝田鉄也郎
ヤングジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆
カンガエロ たうみまゆ
2017年08月20日 (日) | 編集 |


北海道の美大の軽音部に所属する石川はエロめ妄想が癖。そんな彼をはじめとした個性豊かな男子大学生たちの北海道キャンパスライフコメディ。
舞台は北海道の某美大。目の前にある事象を基に様々な妄想をする癖のある男子大学生・石川と、文化系サークル混合の打ち上げ飲み会で知りあった岸本を中心にしたキャンパスライフを描いたコメディ。岸本は石川の妄想に乗ってくれるというのでつきあいができるというかんじ。
石川の妄想は、飲み会終盤の死屍累々状態で世紀末な場面を妄想したり、冬が来る前に飛来する雪虫や真冬の通学を邪魔する豪雪を擬人化してみたりといった具合。そして男子らしいエロが多分に含まれる。おっぱいがいっぱい(笑)そんな妄想を岸本との会話で広げていくパターンが多いかな。
文化系の学内イベントのグダグダっぷりや突き抜けたキャラの学生がちょいちょいいる美大っぽいエピソードや、雪虫・豪雪の中の通学・ジンギスカンの花見など北海道ならではのイベントやあるあるエピソードが興味深い。
男子学生は基本ゆるいというか感性で生きてる系が多く、女子学生はそんな男子にあきれて怒る役どころのよう。なんか・・・青春!ってかんじじゃないだるーっとしたノリが楽しかった。特に主人公二人のどことなく脱力した会話劇がツボだった。若干青年漫画っぽくない作風だなと思ったらBLがメインの人でした。なる~。

たうみまゆ
角川コミックスエース全1巻 / 角川書店
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★
金の彼女 銀の彼女
2017年08月19日 (土) | 編集 |


猪突猛進な恋に生きる男子が恋する相手・財閥の深窓の令嬢は、願いが叶うという泉の女神により、金の髪の彼女と銀の髪の彼女のふたりに別れてしまう。金は実家へ、銀は男子の家に行くことになるが・・。性格も二分したお嬢様たちと男子と周辺の面々によるドタバタ狂想曲。
主人公の男子が告白しようとしている相手は、高嶺の花最高峰・財閥の深窓の令嬢。高き塔に居るお姫様に会うがごとく高い建物を登り切りお嬢様に告白するも彼女の取り巻きに排除されてしまう。その後、山の中の人気のない通称叫びの泉にて管を巻いていた主人公は、後に来たお嬢様の姿を見て隠れる。彼女は自分の置かれた窮屈な状況、そしてあと一歩根性を見せられなかった主人公の愚痴を鬱憤を晴らすために叫んでいた。
そしてひょんなことからお嬢様は泉に落ちると木こりのおとぎ話のごとく女神が現れ、お嬢様は金と銀に別れ、男子に託される。その泉は願いが叶う泉という言い伝えがあったがほんとに出てきた、みたいな。
で、金のお嬢様は表の顔・清楚で周囲の環境に従順なキャラ、銀のお嬢様は裏の顔・泉で叫ぶほどに置かれた環境に不満を抱いていた勝ち気キャラと、性格も二分していた。なんのかんのとあって金の彼女は実家に帰り、銀の彼女は男子といることになる。
二人に別れたヒロインの設定、誰もが行わなかったお嬢様への告白を主人公が行ったか、など整合性があるというか設定と話の展開がきちんと繋がっているところが好印象。
主人公のキャラは他作品と同じく、己の願望や希望に素直、自分のやりたいこと・思ったことを高らかに宣言しつつアグレッシブに行動していく。良くも悪くも痛快さがある。ヒロインが同じ人間なのにキャラが違う、というのは題材として興味深い。
そして物語のノリも脇の登場人物ほとんどがテンションが高く個性が強くよく動く。次から次へと繰り出されるエピソードを楽しめる内容かと。

赤衣丸歩郎
月刊少年マガジンコミックス / 講談社
ジャンル:少年・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆
カツ婚! シリーズ
2017年08月16日 (水) | 編集 |


30婚-miso-com-に登場する女性キャラ・蝶子による、恋愛・婚活アドバイス・レクチャー漫画。
著者の既作品に登場するゆるふわ系ゴージャス女性キャラが、モテない・婚活の成果が薄い・恋人が欲しい人たちの悩みを聞きアドバイスをするというコンセプトの話。レクチャーもののような堅苦しさは少なく気の知れたメンツでの飲み会で行われる議論みたいなかんじ?上手く言えない:
自分磨きと男性にウケる努力は方向性が違う、男性と女性の感性の違い、自意識とモテたい気持ちの乖離などなど。辛口、というより真理をズバッと言うかんじかな。女性キャラだけの談義ではなく男性キャラによる臆面も無い男性の言い分も語られているところがミソ。女性キャラが男性はこうだああだというだけでなく、男性キャラが男性はこうだと語る(逆もしかり)し、ヒロインの語り口が理路整然としているので存外説得力がある。会話の演出と強調したいところの絵面とか綿密に組まれているなあとも感じる。
男女の喧嘩や行き違いは性差による感性の違いからくるんだなとか、いろいろと目から鱗なことが多った。まあ大多数の男女に当てはまる、というだけで例外ももちろんあるだろうが。個人的には自分女性だけど男性の思考に近いことが結構・・・・orz

米沢りか
カツ婚! 恋に喝!篇 / 愛で勝つ!篇
ワイドKCKiss各1巻 / 講談社
ジャンル:女性・レクチャー/ 好み度:★★★☆☆
恋ときどき 双見酔
2017年08月14日 (月) | 編集 |


さきのはなし・そらの花・きゃっちぼーる・恋ときどき・まえのはなし・いとよみ他収録。ごく普通の男女の、ゆっくりと育くまれていく恋愛模様を描いた作品集。
さきのはなしはひょんなことから出会った小説家の青年と女子高生の話。青年の仕事は何かからヒロインの進路の模索・相談とかを経てやんわりと恋愛モードになっていく。まえのはなしは、小説家の大学時代の話かな。今の職になるきっかけみたいなのと彼の恋の話。いろんな意味で微妙だったがこの話がなければ先の話もないんだよなと思った。
そらの花は学校の花壇を通して知り合った同級生の男子と女子の話。きゃっちぼーるは失恋した日に庭の池で釣りをしたらとんでもないものが釣れました、という話。ほんわかでちょっとだけ抜け目ない(笑)
恋ときどきは、中一のときに一目惚れした女子を思い続ける男子の話、かな。お近づきになるためのそれなりの努力と膨大な脳内試行錯誤。恋愛相談相手?の友人のの失恋エピソードを参考に一歩踏み出すみたいな展開になる。変人という設定ゆえか、主人公カップルより目立ち、主人公の恋の行方よりツレにいい人できないかなという気持ちのほうが強かったという;;主人公の好きな女子は生きるのが器用なちゃっかりタイプだなあと思う。
ゆうるりとじんわりとしたモノローグ、明確な形を持たない感情とか考えとかが形になっていくような描写が秀逸。

双見酔
CR COMICS DX全1巻 / ジャイブ
ジャンル:青春・恋愛 / 好み度:★★★★★
きのこいぬ 
2017年08月13日 (日) | 編集 |
きのこいぬ(1) (RYU COMICS)
蒼星きまま
2011-10



愛犬を亡くし傷心の絵本作家が、庭に映えたピンクのきのこを眺めていると、動きだし犬、のような生き物に変化した。きのこいぬと絵本作家や周囲の面々のほのぼのとした日常を描く物語。
キノコに感情みたいなものが芽生えて犬の姿に変化した「きのこいぬ」。意外すぎる組み合わせと出オチ感満載だったが、きのこいぬの愛らしい造形とほのぼのとした雰囲気にはまりました。そういや意外な組み合わせってキャラクター界じゃけっこうあるな。
幼馴染みの担当編集者や絵本作家のことが好きなきのこ研究所員の、きのこいぬをめぐるやりとりとか会話が良い。どういう話か、と説明しにくい話だけどほっこりしたりほろっときたりするエピソードが多いです。ちょっとシュール要素も入ってるかも。きのこいぬ、けっこう学習能力?知能?がわりと高いかんじで表情もわりと豊かで仕草がかわいい。
人気が出たのか1巻表記はなかったけど続刊している。

<あおぼしきまま>蒼星きまま
リュウコミックス / 徳間書店
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆