読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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鳶田くんと須藤さん 理央
2017年05月28日 (日) | 編集 |


ディスり的な文言でナンパしてきた胡散臭い青年と感情の起伏が薄い地味目女子の割れ鍋に綴じ蓋な奇妙な恋愛譚。
主人公の少女は目の下に絆創膏を張っている地味というか感情が乏しげな女子。見目は良いが怪しげな風体の青年に、不細工な女子、君の彼氏になってあげる、というありえなさそうな文言でナンパされる、というはじまり。
病み系なのか腹になにかあるのか、ストーカーのようにプライベートにずかずかと踏み行ってくる距離感がおかしい青年と、迷惑がっていつつもなぜか強くつっぱねられない主人公。どこかズレた掛け合い漫才のようなやりとり。
青年のつかみ所のなさはいうにおよばず、主人公の少女も過去になにかトラウマ的なものがありそうな虚ろさというか危なげな印象もあり、そういう主人公のキャラだからこそ、端から見ると洒落にならないくらいに青年に自分の領域にじわじわと浸食させている展開に説得力があるような。
今まであまりみたことのない男子女子の恋愛?模様が堪能出来る。青年の執着っぷりはヤバげではあるが主人公の好意は歪んだ形なのかもしれないが主人公の現状を打破しそうな予感を覚える演出があるからこそ、なのだが。どう展開させて落としていくのか気になる話。

理央
少年チャンピオンコミックスタップ!全2巻 / 秋田書店
ジャンル:少年・ドラマ / 好み度:★★★★☆
地球は僕が回す 井上ナヲ
2017年05月26日 (金) | 編集 |


周囲の環境に馴染めずクラスメイトにも幼馴染みにも疎外感を覚えていた男子は、自分を夢を喰う獏と名乗る少女と共に夢の迷宮へ入ってしまうのだが・・。
現状が灰色、ひとり取り残されたような自分の望みとかみ合わないような日常を過ごす男子は、突如自分の部屋に現れた不思議な少女と出会う。少女は言う。この世は男子の思い通りになると。
幼馴染みの男子や幼少時から恋心を抱いていた兄の婚約者への揺れ動く感情の描写。主人公がいるのは夢の中か不可思議な別の世界なのか、というファンタジーサスペンス的な要素も加わる。主人公と少女の茫洋としたやりとりと主人公を「夢の中」につなぎ止めるものはなにか、主人公の選択は何かという謎が物語の肝のよう。
ほぼトーンを使わない白と黒のみの画面が印象的だし作品の内容にはあっているように思う。しかしゆるやかに積んでは崩しな構成というか終始茫洋とした雰囲気でメリハリがないというか・・。夢の中という舞台の雰囲気を壊さないためなのかもしれないが途中でちょっと飽きてくる可能性も。ラストの締め方は綺麗だと思う。

井上ナヲ
フィールコミックスファンタジー全1巻 / 祥伝社
ジャンル:女性・ファンタジー / 好み度:★★☆☆☆
タデカレ 深瀬アカネ
2017年05月14日 (日) | 編集 |


表題作ほか身勝手なカラダ・ヒミツのリーマンくん・暗闇でキッス・君が恋人ほかを収録したボーイズラブ作品集。
タデカレ!は、題名からわかるとおり、容姿が今ひとつの主人公と主人公にベタぼれイケメンの話。冒頭から恋人同士なのだが自分に自信がない?主人公が疑心暗鬼ぽくなってすれ違いみたいな展開。短編なのですぐ問題解決するのでストレスもなくエピソードの手数も多いように思う。
身勝手なカラダは教師同士のBL。こちらも冒頭から恋人同士。浮気体質のゲスタイプの主人公センセイと昔の乙女タイプの受センセイという組み合わせ。浮気がばれても相手の態度が変わらなくてもやもやという、現実だとうわあとなる展開だがBLだとほのぼのになるなあ。受センセイの気質もアレだしいいカップルかもしれない。
ヒミツのリーマンくんはリーマンBL。同僚のオナニーを目撃してしまって・・というはじまり。絵に描いたようなハッピーエンド。
暗闇でキッスは暗闇でのキスからはじまる話。そのまんまですな。君が恋人ともども、かわいい話だった。
話の最後のまとめにBL描写が出る、BL描写とドラマのバランスがいいタイプ。細くラフな線が好みの絵柄。キャラつくりも好みなので十二分に楽しめた。

深瀬アカネ
ガッシュコミックス全1巻 / 海王社
ジャンル:ボーイズラブ・ラブコメ / 好み度:★★★★☆
テラフォーマーズ
2017年04月10日 (月) | 編集 |


火星のテラフォーミングが大詰めを迎え有人の宇宙船が火星に向かっていた。しかし移住可能のための気温上昇に使った生き物が独自の進化を遂げ人間に襲いかかってくることになる。
人口爆発の解決策として火星のテラフォーミングが進められていた。苔とある生命力の強い生き物を火星に置き人間が移住可能なだけの気温を上昇させる計画だった。計画は大詰めを迎え、その生き物の駆除班が火星に向かったのだが、その生き物は独自の進化を遂げ人間を襲っていく。
平たく言うと隆々な肉体と人の形に進化したゴキブリと、他生物の遺伝子?を取り込んだ強化人間の戦いの話。背景はわりとしっかりしたSF設定があり、行き当たりばったりのパニックものではないのだが、ストーリーはバトルもの、といって差し支えない。といっても駆除する側の人間の込み入った過去や人間描写も密に描かれている。いろんな意味でインパクトがありストーリー性もエンタメ性も兼ね備えていると感じる。

作:貴家悠 画:<たちばなけんいち>橘賢一
ヤングジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:青年・SFアクション / 好み度:★★★☆☆
刻待アパートメント  小川彌生
2017年02月28日 (火) | 編集 |
刻待アパートメント (KCx)
小川 彌生
2016-06-07



洋館・刻待アパートメントに訪れる人々の物語を描くオムニバス。
その洋館の名は刻待館。名前の通り「刻が来る」まで待つ人が滞在するアパート。
なぜそのアパートの前に来たのか、それまでの記憶があやふやな人たちが訪れ、各々のアパートに来るまでの経緯が紐解かれていき、人たちの状況とアパートメントの役割がわかる。
ネタバレになるがいわゆる生と死の間における人間ドラマオムニパス。とはいえ死ぬ人間ばかりでもないあたりが目新しいかも。一話完結形式で、一話ごとの冒頭四ページが印象的。
管理人ではないがアパートメントの古株であろう三つ編みの少女としゃべる狼?が案内人的な立ち位置になっている模様。題材としてはよくある話だが、構成のひねりと人物描写が秀逸で読み応えがある。
お約束としてこの少女自身の話が出るかなあと思っていたのだが、ある伏線が出ただけ。巻表記はないけど続刊があるのかな?一話目の登場人物のその後が最終話になっているのでこれはこれでまとまってはいるが。

小川彌生
KC×ハツキス 1巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ / 好み度:★★★★☆
とんかつDJアゲ太郎
2017年02月14日 (火) | 編集 |


渋谷の片隅で営業しているとんかつ屋の息子は、出前を届けたクラブで伝説のDJに魅了される。
主人公の少年はDJを目指す成長物なのだが、客をアゲることはとんかつを揚げることと同義、ということで、家業のとんかつ屋の修行も行う。突き抜けたギャグっぽい絵柄とテンションだがノリだけで進めているわけでもない、いやギャグのノリはなのだが、行き当たりばったり感がないのがいいかんじ。つか、これスポ根要素もけっこう強いのか。
いわゆる渋谷っ子だがクラブとかお洒落なものに無縁な商売人のこどもたちの描写が妙にリアリティがあるような気がする。

原案:イーピャオ / 漫画:小山ゆうじろう<こやま>
ジャンプコミックス+ / 集英社
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
ともだちマグネット まご
2017年02月10日 (金) | 編集 |


朝の魔法少女アニメが大好きなオタク眼鏡女子とリア充読者モデル女子の友情鬼ごっこ学園青春4コマ。
朝の魔法少女のアニメが特に大好きなオタク女子まこちんは、リア充で読者モデルの女子・なっちに話しかけられ続ける。住む世界が違うと認識するなっちに、なぜ自分に、と戸惑う。友情鬼ごっこと銘打っているだけに、まこちんがなっちの意図をくみ取りきれずに逃げたり乗り気でない態度を取ったりもするけど、なっちはギャルらしい(とも言える)あっけらかんとしたノリで積極的にまこちんと関わろうとする展開。なっちは押し続けるかと思いきやまこちんが意識すると余所のことに関心がいっていたりとシーソーというかやじろべえ的なネタもあり、親友になりそうでなかなかならない、一進一退みたいな距離の詰め方が興味深い。ちなみに伏線として、なっちがまこちんとともだちになりがる理由はきちんとある模様。
まこちんは基本ひとりで趣味に没頭したり、同好の士と語り合ったりとオタク活動を楽しみたいのでなっちの強引さに疲れることもあるけど、なっちが引っ張っていくリア充的なイベントも経験してみれば楽しくなり、という展開はほほえましい。またまこちんと同じオタ趣味の青年がなっちの兄という設定もいい案配で二人の関係のスパイスとなり面白味を増しているように思う。
ポップ系ではっきりとした線画の絵柄なので読みやすいのも良かった。

バンブーコミックス 4コマセレクション全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆
ドリィ キルキル 蔵人幸明
2017年01月24日 (火) | 編集 |


突如来襲した虫により人は溶かされ奇妙な姿をした巨大な化け物に喰われていく。発した言葉が現実になることが常だった少年は親友と片恋の先輩を失い、荒涼とした心を持ったまま生き延びていた。そんな中、化け物に対抗する組織の一人らしい女性と出会い・・。サバイバルパンクホラーアクション。
未知の生命体が降り注ぎ人類は極端に減っていく始まりのホラー。災厄の日の主人公のエピソードからはじまり、幾年かたったころから物語が実際に動くかんじ。人類を捕食する敵の風貌がパンク人形っぽいのが特徴の1つ。
人類を絶滅させきっていないとあ主人公にはその敵に対して他者にない能力といか違いがあるみたいな謎というか伏線があるみたい。不可解な敵の行動に人類側も手探り状態で進んで行くし、死んだと思われた主人公の先輩が敵の集団に混じっていたりとどう話が進んで行くのか気になるような構成は巧いと思う。

蔵人幸明
少年マガジンコミックス / 講談社
ジャンル:少年・ホラーアクション / 好み度:★★★☆☆