読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
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WHITE NOTE PAD ヤマシタトモコ
2018年02月03日 (土) | 編集 |


17歳の少女と38歳の男性の心が入れ替わる。そして1年後二人は再会?する。
17歳の少女はある日目覚めると自分ではなくなっていた。つまり三十路男性と女子高生の心が入れ替わるところからはじまる。入れ替わりモノは多々あるが、こちらは双方面識がなく、年の差も大きい。しかもお互いが再会(初対面同士だけど自分の体とという意味では合ってる)したのは一年後という。著者らしいひねり。
男性側は大人の知恵と経験と現在の容姿をもってしてモデルとなり、女子側は社会未経験ゆえに記憶喪失扱いで無職となっていた。訳も分からずそれでも生きていかねばならない二人の各々の動向というか状況の描写が生々しいというかリアルというか。
入れ替わる前と後での知人や思い人との関係とか思うところとか、人生が全く変わることで失うことと生み出されていくことの展開が興味深い。よくできてるなあと。

ヤマシタトモコ
フィールコミックスFCswing  / 祥伝社
ジャンル:女性・ミステリ・ドラマ / 好み度:★★★☆☆
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天賀井さんは案外ふつう
2018年02月01日 (木) | 編集 |


かつて二人の化け物が住んでいたという伝説を持つ市を舞台にしたファンタジカルダークめミステリ。
転校生の天賀井さんは自己紹介で、親からアドバイスにあった、この土地にやってきた理由を話す。それはドン引く内容でクラスメイトから遠巻きにされてしまう。
その内容は、実兄がある殺人事件の容疑者とされ危険性があるので座敷牢にいるものの、犯人は別にいそうで兄の無実を晴らすため、関連があるとされるこの市で調査するためにやってきたという・・。そら引く。
それだけなら普通のミステリともいえるが舞台となる土地は二匹の化け物がいたという伝説がありしかもその二匹の遺体をばらしてご利益のある神体として市の一般家庭に保管されている。そしてその神体を管理するのがヒロインが転校してきた学校の部という意外過ぎる設定が明らかになる。
それ以外にも驚く設定がポンポン出てきておなか一杯。だがそれらが意外性だけでなく物語になじんでいるあたりはさすがと言おうか。
おとぎ話を下敷きにしたミステリ、ではなくおとぎ話はとっかかりで展開は別ベクトルに進めているあたりも興味深い内容となっている。
この原作者のミステリは根幹はきっちりミステリだけど遠すぎる組み合わせを突っ込んでくるから目が離せないんだよなあ。
ただ1巻ごとの話の進み具合がゆっくりめで、個人的には完結後にまとめて読み、結末を知ってから初めのほうから読み返したいタイプの話ではある。

原作:城平京  漫画:水野英多
ガンガンコミックス全4巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ミステリ・SF /好み度:★★★★☆
ダブルゲージ 沙雪
2017年12月31日 (日) | 編集 |


疫神(ギフト)戸呼ばれる様々な感染症が蔓延する世界で、その疫神を治療する組織に属する虚弱体質の薬剤師の男性は相棒の毒舌少女と共に疫神に対峙するメディカルファンタジーアクション。
感染症の治療といっても目に見える系というか疫病神を退治する内容なので、病気の治療というコンセプトをエンタメアクションファンタジーぽく作られた話というかんじ。
虚弱で常に体調が悪いという男子のキャラ設定は面白いし、相棒の毒舌少女のキャラ設定や掛け合いも軽快。ギフトがどのように患者に絡んでいるかという謎解き要素も結構作り込まれていて退屈せずに読める内容だった。
薬剤師なのに注射が武器っすかと突っ込みたくなるがそれを言っては野暮・・(笑)注射のときのお約束の台詞もうまく見せ場に使われているところは好き。
病理というテーマのためか中々に絵面的にエグい展開もあるが元の絵が丸みがあるというかアニメっぽい絵というかなのでグロさはさほど感じず。今時のノリを感じずにはいられない構成ではあるが素で楽しめた。
個人的にはジーンというよりガンガンぽいノリだなあと思わなくも。

沙雪
ジーンコミックス / メディアファクトリー
ジャンル:少女・SFファンタジー / 好み度:★★★☆☆
デストロ246
2017年11月13日 (月) | 編集 |


ある実業家に雇われた外国人女性の殺し屋二人、横浜の女子高生ヤクザと懐刀の二人の女子、冷静沈着なある組織の殺し屋・・と、様々な壊れたアンダーグラウンドの女子たちの戦いの物語。
どこか壊れてたり突き抜けてたりする危ない女子高生たちの刺激の強いクライムアクションストーリーといったところか。
超人的な身体能力をもって繰り出されるアクション、女子らしい危うさと無邪気さと狡猾さが十二分に描写された内容。容赦のない対応、マフィアものらしい会話ややりとりを女子高生たちの絵面で堪能出来る。
メインキャラたちはいうに及ばず脇女性キャラもなかなかに曲者ぞろいかもしれない。
刺激的でシビアな展開が連綿と続くがメインキャラたちの死亡とか辛い展開ってのはあまりないようで、その点では個人的に好みなんだな。

高橋慶太郎
サンデーGXコミックス / 小学館
ジャンル:青年・アクション・クライムサスペンス / 好み度:★★★★☆
トウキョウ・D 祀木円
2017年11月12日 (日) | 編集 |


過去の内戦下で製造され、終結後も未だ都内に潜伏する戦闘用ロボットの回収を任務とする警視庁内の極秘チームが存在する。その部署に配属された刑事は、自分を護る人間型警備ロボットの青年とリスの着ぐるみを着たマスコットのような小ぶりなロボットSHIMAと出会う。
内戦終結後にロボットのマスターが都内に潜伏せよという命令を未だ守るロボットたちが回収されていない現状。見目が麗しいなどの理由から金持ちの好事家などに匿われている場合がほとんどということでなかなか居場所が特定できないのが理由のよう。
表紙にいるリス着ぐるみを着たロボットSHIMAを見るに、「しゅんにゃん」のスピンオフ作品といっていいのかな?ロボット製作会社も同じ企業みたいだし。先にしゅんにゃんを見るとちょっとギャップに驚くとともにマスコットみたいなロボットがハードボイルドなキャラにしっくりきているのも驚く。
設定だけ見るとハードボイルドだけど絵柄と作風とロボットはみな美形とかマスコット的なキャラもいたりで若干ゆるめなノリ。アクションや陰謀とかというよりロボットたちの存在意義とか、それを見るちょっと間の抜けたというか裏表のない感のあるキャラの主人公との関わりなどを含めたドラマのほうが肝だからか。
思ったより構成とか設定はよく出来ていると思う。主人公の捜査における役どころとか当人がそれをよくわかってなかったところとか。まあSHIMAが可愛いの一言に尽きる話でもあるかもしれない(笑)

祀木円
KCITAN(KCx)全2巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ・ハードボイルド / 好み度:★★★★☆
強くてカッコイイ女子は好きですか? 川村一真
2017年10月10日 (火) | 編集 |


女子プロレス練習生4コマ。強くてカッコイイ女子を目指す主人公をはじめとして、悪役レスラー志望の女子、外見幼女の先輩、空手出身の打撃系でシャイな女子と個性的な面々と、どこかベクトルがずれてる眼鏡コーチが織りなすコメディ。
勢いのある軽快なノリときっちりとした個性を付けたキャラたちのやりとりは面白い。プロレスは身体を強靭に作ることが必須なのでトレーニングメニューネタがわりとためになる。あと女子プロの現状ネタもちらほら。正直興味のない分野が舞台なので期待していなかったが思ったより面白かった、というのが正直な感想。

川村一真
星海社コミックス / 星海社
ジャンル:4コマ・スポーツ・コメディ / 好み度:★★★☆☆
トド彼 高嶋あがさ
2017年09月26日 (火) | 編集 |


トドの彼とヒトの彼女。同じ会社に勤める二人は、周囲に秘密で同棲中。そんな二人のゆるっとした日常4コマ+ストーリー。

ヒト以外の種族も二足歩行で知性・言語を持ち、現代一般社会に普通に存在するゆるファンタジー世界観。そのまんまトド、若干横柄で言いたいこというキャラだけど悪い人じゃない彼、メガネで真面目で地味目のヒトの彼女の同棲物語。
馴れ初めは、彼女が彼の会社に新入社員?で入ってきて、以後なんとなく彼氏彼女の関係になり、同棲に至る。
社内恋愛で部署も同じというのもあってか会社の面子には秘密だが、双方の身内には知らせているかんじ。彼氏がトドなのでその生態に絡んだネタもあるが、基本はごくごくありふれた同棲生活の一コマを描いたかんじ。生活すると出てくるちょっとした喧嘩、双方の身内との交流、二人の生活のあり方、結婚のこと。
4コマ形式が主体だが、ストーリー漫画もある。彼の甥っ子のキャラがいいなあ。彼氏側の父親の話は泣ける。この寂寥感というかジワッとくる感覚は妙に懐かしさを覚える。トドの彼は昭和のおっさんぽいなあ、いいとこも悪いとこも含めて。彼女側の心情が地味にリアルだ。
シンプルな絵柄に、伝えたいであろう主題が明瞭に描かれている。読みやすくじんわりと来る作風。

高嶋あがさ
ビッグコミックス / 小学館
ジャンル:青年・4コマ / 好み度:★★★☆☆
とっかぶ 桑原太矩
2017年09月24日 (日) | 編集 |


学校内の問題児を集め地域の奉仕活動を通して更正を図る部活・特別課外活動部、略してとっかぶの面々による青春部活コメディドラマ。
奉仕活動を目的とした部、部員は問題を起こした生徒という背景。元々は喫煙した生徒をかばって教師などからにらまれた女子生徒を、ある教師がその経緯から彼女のための救済措置の目的に作られた部。
そこにスパイ系機械を駆使してテスト問題を売買していた男子と、問題を起こしていないが奉仕活動を主とした部ということから入部した女子が入る。
まず、アマチュアスパイを自称する飄々とした男子が強制加入、次に自主的に入る、悪をくじくのではなく困った人間を救うヒーローを目指す女子、そして部の設立の元である、とんがってるけど正義感のある女子の順で登場する。
萌えものでよく見られる変型部活もの、かと思ったがレーベル的にドラマとしてかなり良い仕上がりの物語。渋々入る者と自主的に入る者で更正されているため物語がスムーズに動くし、各々の現在の個性や考え方の方向性の理由もきっちりと描かれているため人物に移入しやすい。
狭い世界でのトラブル解決請負というライトミステリ要素とアクティブな青春ものと人情コメディの要素が旨く合わさっている秀作。

<くわばらたく>桑原太矩
アフタヌーンコミックス / 講談社
ジャンル:青年・ドラマ・青春 / 好み度:★★★★☆
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