読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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タデカレ 深瀬アカネ
2017年05月14日 (日) | 編集 |


表題作ほか身勝手なカラダ・ヒミツのリーマンくん・暗闇でキッス・君が恋人ほかを収録したボーイズラブ作品集。
タデカレ!は、題名からわかるとおり、容姿が今ひとつの主人公と主人公にベタぼれイケメンの話。冒頭から恋人同士なのだが自分に自信がない?主人公が疑心暗鬼ぽくなってすれ違いみたいな展開。短編なのですぐ問題解決するのでストレスもなくエピソードの手数も多いように思う。
身勝手なカラダは教師同士のBL。こちらも冒頭から恋人同士。浮気体質のゲスタイプの主人公センセイと昔の乙女タイプの受センセイという組み合わせ。浮気がばれても相手の態度が変わらなくてもやもやという、現実だとうわあとなる展開だがBLだとほのぼのになるなあ。受センセイの気質もアレだしいいカップルかもしれない。
ヒミツのリーマンくんはリーマンBL。同僚のオナニーを目撃してしまって・・というはじまり。絵に描いたようなハッピーエンド。
暗闇でキッスは暗闇でのキスからはじまる話。そのまんまですな。君が恋人ともども、かわいい話だった。
話の最後のまとめにBL描写が出る、BL描写とドラマのバランスがいいタイプ。細くラフな線が好みの絵柄。キャラつくりも好みなので十二分に楽しめた。

深瀬アカネ
ガッシュコミックス全1巻 / 海王社
ジャンル:ボーイズラブ・ラブコメ / 好み度:★★★★☆
テラフォーマーズ
2017年04月10日 (月) | 編集 |


火星のテラフォーミングが大詰めを迎え有人の宇宙船が火星に向かっていた。しかし移住可能のための気温上昇に使った生き物が独自の進化を遂げ人間に襲いかかってくることになる。
人口爆発の解決策として火星のテラフォーミングが進められていた。苔とある生命力の強い生き物を火星に置き人間が移住可能なだけの気温を上昇させる計画だった。計画は大詰めを迎え、その生き物の駆除班が火星に向かったのだが、その生き物は独自の進化を遂げ人間を襲っていく。
平たく言うと隆々な肉体と人の形に進化したゴキブリと、他生物の遺伝子?を取り込んだ強化人間の戦いの話。背景はわりとしっかりしたSF設定があり、行き当たりばったりのパニックものではないのだが、ストーリーはバトルもの、といって差し支えない。といっても駆除する側の人間の込み入った過去や人間描写も密に描かれている。いろんな意味でインパクトがありストーリー性もエンタメ性も兼ね備えていると感じる。

作:貴家悠 画:<たちばなけんいち>橘賢一
ヤングジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:青年・SFアクション / 好み度:★★★☆☆
刻待アパートメント  小川彌生
2017年02月28日 (火) | 編集 |
刻待アパートメント (KCx)
小川 彌生
2016-06-07



洋館・刻待アパートメントに訪れる人々の物語を描くオムニバス。
その洋館の名は刻待館。名前の通り「刻が来る」まで待つ人が滞在するアパート。
なぜそのアパートの前に来たのか、それまでの記憶があやふやな人たちが訪れ、各々のアパートに来るまでの経緯が紐解かれていき、人たちの状況とアパートメントの役割がわかる。
ネタバレになるがいわゆる生と死の間における人間ドラマオムニパス。とはいえ死ぬ人間ばかりでもないあたりが目新しいかも。一話完結形式で、一話ごとの冒頭四ページが印象的。
管理人ではないがアパートメントの古株であろう三つ編みの少女としゃべる狼?が案内人的な立ち位置になっている模様。題材としてはよくある話だが、構成のひねりと人物描写が秀逸で読み応えがある。
お約束としてこの少女自身の話が出るかなあと思っていたのだが、ある伏線が出ただけ。巻表記はないけど続刊があるのかな?一話目の登場人物のその後が最終話になっているのでこれはこれでまとまってはいるが。

小川彌生
KC×ハツキス 1巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ / 好み度:★★★★☆
とんかつDJアゲ太郎
2017年02月14日 (火) | 編集 |


渋谷の片隅で営業しているとんかつ屋の息子は、出前を届けたクラブで伝説のDJに魅了される。
主人公の少年はDJを目指す成長物なのだが、客をアゲることはとんかつを揚げることと同義、ということで、家業のとんかつ屋の修行も行う。突き抜けたギャグっぽい絵柄とテンションだがノリだけで進めているわけでもない、いやギャグのノリはなのだが、行き当たりばったり感がないのがいいかんじ。つか、これスポ根要素もけっこう強いのか。
いわゆる渋谷っ子だがクラブとかお洒落なものに無縁な商売人のこどもたちの描写が妙にリアリティがあるような気がする。

原案:イーピャオ / 漫画:小山ゆうじろう<こやま>
ジャンプコミックス+ / 集英社
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
ともだちマグネット まご
2017年02月10日 (金) | 編集 |


朝の魔法少女アニメが大好きなオタク眼鏡女子とリア充読者モデル女子の友情鬼ごっこ学園青春4コマ。
朝の魔法少女のアニメが特に大好きなオタク女子まこちんは、リア充で読者モデルの女子・なっちに話しかけられ続ける。住む世界が違うと認識するなっちに、なぜ自分に、と戸惑う。友情鬼ごっこと銘打っているだけに、まこちんがなっちの意図をくみ取りきれずに逃げたり乗り気でない態度を取ったりもするけど、なっちはギャルらしい(とも言える)あっけらかんとしたノリで積極的にまこちんと関わろうとする展開。なっちは押し続けるかと思いきやまこちんが意識すると余所のことに関心がいっていたりとシーソーというかやじろべえ的なネタもあり、親友になりそうでなかなかならない、一進一退みたいな距離の詰め方が興味深い。ちなみに伏線として、なっちがまこちんとともだちになりがる理由はきちんとある模様。
まこちんは基本ひとりで趣味に没頭したり、同好の士と語り合ったりとオタク活動を楽しみたいのでなっちの強引さに疲れることもあるけど、なっちが引っ張っていくリア充的なイベントも経験してみれば楽しくなり、という展開はほほえましい。またまこちんと同じオタ趣味の青年がなっちの兄という設定もいい案配で二人の関係のスパイスとなり面白味を増しているように思う。
ポップ系ではっきりとした線画の絵柄なので読みやすいのも良かった。

バンブーコミックス 4コマセレクション全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆
ドリィ キルキル 蔵人幸明
2017年01月24日 (火) | 編集 |


突如来襲した虫により人は溶かされ奇妙な姿をした巨大な化け物に喰われていく。発した言葉が現実になることが常だった少年は親友と片恋の先輩を失い、荒涼とした心を持ったまま生き延びていた。そんな中、化け物に対抗する組織の一人らしい女性と出会い・・。サバイバルパンクホラーアクション。
未知の生命体が降り注ぎ人類は極端に減っていく始まりのホラー。災厄の日の主人公のエピソードからはじまり、幾年かたったころから物語が実際に動くかんじ。人類を捕食する敵の風貌がパンク人形っぽいのが特徴の1つ。
人類を絶滅させきっていないとあ主人公にはその敵に対して他者にない能力といか違いがあるみたいな謎というか伏線があるみたい。不可解な敵の行動に人類側も手探り状態で進んで行くし、死んだと思われた主人公の先輩が敵の集団に混じっていたりとどう話が進んで行くのか気になるような構成は巧いと思う。

蔵人幸明
少年マガジンコミックス / 講談社
ジャンル:少年・ホラーアクション / 好み度:★★★☆☆

紡木さん家の場合 碓井尻尾
2017年01月22日 (日) | 編集 |


末の愛らしい妹を溺愛する強面の兄と父は妹を巡り殴り合いばかり。そこにお隣の世話焼き女子大生がなだめるのが紡木さん家の日常。バイオレンスほのぼの家族コメディ4コマ。

スキンヘッドの強面の父、反抗期の兄、出張で不在が続く母、天使のように愛らしい妹で構成される紡木さん一家に隣に住む世話焼き女子大生などで構成される家族コメディ。末の妹は天使のように愛らしく、兄と父は彼女を溺愛しており、末娘を巡って彼女の気を引く・・というか、末娘のためになることを自分だけが行おうとするがベクトルがずれてたりして男どもが殴り合いの喧嘩になり、母が不在という設定故か、喧嘩が始まるとそのストッパーというかツッコミ役というかの世話好きのお隣の女子大生が登場するというのが定番のパターンのよう。
喧嘩ばかりする兄と父を温かい目で見守る達観した妹。決して冷たいわけではないのだが大人びているところがツボの1つなのだろう。バイオレンスなシーンが多いがなぜかほのぼのな雰囲気を醸し出しているのは、兄バカ・親バカの二人のズレた愛情表現のいとおしさだろう。喧嘩するほど仲が良い・・・というやつでもあるのか・・?テンション高めだが勢いだけでもなく、登場人物も各々自分なりに考えて行動しているってのが好みかなあ。そのベクトルがあさっての方向だとしても(笑)
エピソードは定番と言えば定番だが退屈させない味付けがされていると思う。著者の作品はやっぱり勢いがあって面白い。

碓井尻尾
バンブーコミックス / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★
探偵犬シャードック 佐藤友生
2017年01月22日 (日) | 編集 |


ごく普通の男子高校生と、名探偵シャーロックの魂が宿った子犬が巡る探偵推理活劇。

ごく普通の男子高校生が引き取った子犬には誰もが知る名探偵の魂が宿っていた。子犬の声が聞こえる人間として主人公は彼の助手にされるのだが、というはじまり。
探偵が犬で助手が人間、子犬は推理はできるがそれを他者に伝えられなかったり不具合が生じたりするので、助手たる主人公がフォローする関係かなあ。補いあうバディものといったかんじ。読み手には最初から犯人がわかり、主人公たちがそれを解明するパターンの推理もの。推理ものとしては上々の仕上がりだし少年漫画らしい盛り上がりやちょっと意外?な絵面や展開もあり。いい案配で楽しめる秀作といえる内容。キャラクターの動かし方がいい感じというか好感が持てるタイプだってのもあるのかも。

佐藤友生
週刊少年マガジンコミックス / 講談社
ジャンル:少年・推理アクション / 好み度:★★★★☆