読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
めがもの 永井道紀
2017年09月20日 (水) | 編集 |


目力が強すぎて誤解を受けやすいが本当は心根の優しい女子を中心にした学園コメディ4コマ。
見た目(というか眼力)と内面のギャップが激しいヒロインの話。誤解ばかりで難儀な主人公の話かと思いきや冒頭からすでにヒロインの内面をよく知る親しい友人がおり、ぼっち要素はない学園コメディとなっている。
目力設定は突き抜けた個性という位置にとどまり、さらにヒロインは文武両道な出来た女子という設定も出てきてるしで、安心感があるというかほのぼのな内容に仕上がっているところが実に好みだった。
ヒロイン周辺のキャラもほんわかする個性がついており、突き抜けてはいないのになんとはなしに楽しめるいいバランスの内容だった。

永井道紀
バンブーコミックス 4コマセレクション / 竹書房
ジャンル:4コマ・学園 / 好み度:★★★☆☆
モンスター娘のいる日常 オカヤド
2017年09月13日 (水) | 編集 |


一人暮らしの青年はひょんなことからラミアなど人外女子たちと同居することになるファンタジー同居ラブコメ。
亜人種、半人半獣の幻獣のような種が存在する現在社会が舞台。亜人種の存在が認められて日が浅く彼らとの交流は始まったばかりという状況なので、亜人種が人間社会の留学はホストファミリーの家で同居生活を送るという仕組みがある模様。
そんな中、主人公である一人暮らしの青年があrアクシデントでホストに選ばれ、可愛らしい半人半蛇ラミアの女子と同居することになる、というはじまり。
後々その女子だけでなく、ハーピーやケンタウロスの女子とも同居する展開になる。つまるところ様々な人外女子と一つ屋根の下、主人公モテモテのハーレム同居ドタバタラブコメな内容。構成はありがちだが、ヒロインたちが人外故に個々の特性からくるトラブルやドラマなどが展開されていく模様。シリアスと受難コメディと健康的なお色気・萌え展開。ハーレムものとして王道っちゃ王道だが、ヒロイン達の快活なキャラが魅力的で読み応えがあるし主人公の誠実さも好み。
この本あたりからリュウは人外ものがカラーなんだなあと気付いたので、個人的に感慨深い作品であったりする。

オカヤド
リュウコミックス / 徳間書店
ジャンル:青年・ラブコメ・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆
宮田書店へようこそ! 水あさと短編集
2017年08月11日 (金) | 編集 |


帰れない二人・ファミレスの住人・制服の下にある魔法・たべる部・宮田書店へようこそ!・デンキ街の本屋さんみかんBOOKの場合を収録した短編集。
帰れない二人。ヒロインは嫌いな男子から告白され逃亡する。自分の部屋で悶々としながら男子が嫌いな理由たるそれまでの学校生活を回想する。そしてヒロインは男子に対してある行動を決める。なんつうかこそばゆくなるほどにいとおしい青春回想劇の後の結末的演出が絶妙。冒頭のカラー一枚絵からストーリーが出来た作品だそう。
ファミレスの住人は、ファミレスで男子2人と後から来た女子1人で繰り広げられる熱いファミレス議論。値段とかメニュー組み合わせとかファミレスの禁断の裏技的使い方とか(まねしないでください)。熱いというか夜中におきるみょーなテンションを彷彿とさせる。そしてファミレス議論からのラブコメ展開にこそばゆくなる。良い。
制服の下にある魔法は、制服を着ると様々な超能力が使えるようになってしまった男子女子の話。こちらもけっこう突き抜けた方向性とテンションの高い会話劇が楽しめる。
宮田書店へようこそ!は、デンキ街の本屋さんみたいな話のオタ系じゃない一般書店バージョン。こちらはこちらで面白い。
街の本屋さんみかんBOOKの場合は題名通り本編のスピンオフ、主人公達の勤務する書店のライバル書店の話。

水あさと
MFコミックスフラッパーシリーズ全1巻 / メディアファクトリー
ジャンル:青年・青春・ドラマコメディ / 好み度:★★★☆☆
mon*mon シモダアサミ
2017年08月10日 (木) | 編集 |
mon*mon
シモダ アサミ
2013-8



成人女性の性的な方面の欲求や方向性のいろいろなケースを描いたオムニバス7編。
直球で欲求溢れるいわゆる肉食系?女子の憂鬱と妄想と・・な話は、まあ・・と思っていたが最後のオチがすごかった。
理性があるうちは貞操観念が強いのだが酒などでタガが外れると奔放になる女性の話は、男性の台詞がエグかった。
奥さんがやる気なしのセックスレスに悩む既婚男性の話は奥さんの秘かな趣味?に吹いてまさかのBL展開にちょっと驚いた。
本番・おさわりNGの神の手テクを持つ水商売のぽちゃ女性と馴染みの客から彼氏になった男性の話は、風俗業の女性の設定が秀逸で彼氏との話は性方面が主題だけど実は純粋な恋愛ものというところが上手い。
若い母親の息子に対する偏愛の話は、ああ・・ネットでよく見る話や・・と思った。やはり旦那さんとの関係が行動原理というのも含めて。
乙女ゲー?のゲームキャラの男性に恋する女性は、キャラの特質をそのまま体現したような本物の男性と出会う話は、なんかもういろんな意味で辛いオチだった。辛い、でも真理(汗)
最終話は第一話の登場人物がメインで、一話でヒロインが参加した合コンで早々に帰った男性と再会する話。えー、端から見るといろいろすごいが相性が合えばハッピーやんね、という話だった。
地味に登場人物に繋がりがあるからオムニバスというより連作形式か。いろんな意味であけすけで飾らぬ心の内を悶々と綴る登場人物の描写は短編物語としては面白かった。

シモダアサミ
fxコミックス全1巻 / 太田出版
ジャンル:青年・コメディドラマ / 好み度:★★★☆☆
メイドインアビス つくしあきひと
2017年07月21日 (金) | 編集 |


深く底が知れない秘境の大穴「アビス」が在る世界。穴の周辺に形成された街の孤児院に住み、亡き母のような偉大な探検家を夢想する少女は、表層の探索の際、少年型のロボットを拾う。アビスを巡る冒険活劇譚。
ファンタジー的な要素もありげな少年少女たちによるトレジャーもの。世界最後の秘境らしい巨大な縦穴アビスが在り、巨大で危険な生物が生息すると同時に価値のある遺物が多く埋もれている。遺物を取る冒険家たちが日々穴に降りていく。ちなみに穴の深度により肉体に影響が出るので、細かく規定された資格に応じて入れる深さが決まっている仕組み。
主人公の少女は街の住む孤児で、彼女の住処の孤児院では孤児たちが冒険に出て得た成果が院の運営費となっている。そんな中、いつものように発掘をしていた主人公は、巨大生物に襲われた際何者かが発した光線に助けられる。その光線を出したのは少年型のロボットのようで・・。
亡き偉大な母が最深部に行ける資格を持っていたため自分もそうなりたいと望み、夢見がちなところもあるが前向きな主人公は、記憶がないが何かにつけて聡明な少年型のロボットをつれて資格以上の深いエリアに出る。主人公が立派な冒険家になりたい一方で少年のほうも記憶を取り戻し自分が何者なのか知りたいと思っているので持ちつ持たれつでバディを組む、という流れ。
牧歌的というか描き込みが多い絵本でも行けそうな絵柄とざっくりした筆致、少年少女達の冒険というシチュエーションも相まってわくわくする。世界観の作り込みも秀逸だしストーリーというかドラマのほうもいろいろと深く、仕掛けもある模様。

つくしあきひと
バンブーコミックス / 竹書房
ジャンル:青年・ファンタジー / 好み度:★★★★★
ミリオンジョー
2017年07月18日 (火) | 編集 |


急死した漫画家の代わりに編集・アシスタントが作品を完結させようとするサスペンス。
数々の記録を更新した人気少年漫画「ミリオンジョー」作者は変人で極力人に会わず、作者が指名した担当編集者である主人公は適当で最低限の仕事しかしない人間だった。そのあたりを含めヒット作を巡る人間関係を紹介がてら描かれていく。
だが件のヒット作品が完結間近を迎えたある日、その漫画家が急死する。生前度々胸が苦しいと訴えたたびに主人公は慌てて作者の元に向かってみれば異状がないということが繰り返されたため、初めてその訴えを無視したら本当に死んでしまった。
ヒット作未完のまま作者が急死という状態。主人公は作者の死を隠して、自分とアシスタントなどとともに作品を完結させようとするという展開。主人公は保身のためでも金銭的な理由でもなくきっちり完結させたいという望みのよう。
完結までのプロットが残っていたので漫画制作経験のある主人公がネームを切り、作者の生前からほぼすべてのペン入れをしていたアシスタントが描くため、オリジナルとのあからさまな乖離はない。制作以外では作者の影武者をたてたりもする。
自分たちの所行がバレないための工作を行うある種の犯罪サスペンスのようだが、主題は作者本人不在で作品は本物となり得るのか、もしくは同等の評価を得られるのか、というのが肝のよう。手探りのような作業、この作品のつくりでいいのかという葛藤とかも見所か。人間描写の完成度も高いように思う。

原作:十口了至 漫画:市丸いろは
モーニングKC / 講談社
ジャンル:青年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆
滅子に夜露死苦 クール教信者
2017年07月09日 (日) | 編集 |


喧嘩が強く、滅子とあだ名がつくほど恐れられているが心根は年相応の女子の高校生活を描いたコメディ。
喧嘩が鬼強く、最強の不良として恐れられ周囲は遠巻き。本名は明子だが周囲には滅子とあだ名がついている。のだが当人は不良だという認識はなく周囲とも仲良くしたいのだが、笑顔も怖くて避けられる。顔は可愛くて乳もででかいがそれ以上に腹がでかい。
そんな主人公の日常を描く話。主人公の意図と周囲の反応の乖離のコメディののち、主人公を慕う物怖じない少女や主人公をライバル視してはタイマンを挑みやられるというお約束の少女なども登場。彼女らとのやりとりが面白い。
そういうのほほんとした話ばかりかと思いきや、主人公のある時期の記憶がないなどシリアスな背景が出てきて、なにやらノリが変わってきて、思わせぶりな前フリとかシリアスというかファンタジーかSF的な設定が入ってくる。こういう展開は著者のカラーの1つなので静観したが、これ単体では展開がついていかないというか違和感を覚えるかもしれない。
著者の作品は全部網羅していないのでなんとも言えないが、一応既作品に脇役?で登場しているし、ある種のスピンオフ作品なのかもしれない。

クール教信者
REXコミックス全2巻 / 一迅社
ジャンル:青年・コメディ /好み度:★★★★☆
未完の恋 宮内 由香
2017年06月18日 (日) | 編集 |


未完の恋・夏の思い出・胸の炎・シュガー・三年前の・キャメル・鬼丸さんの恋・ファミリアファミリアシリーズ・泣き猫月光を浴びるほかを収録した百合短編集。
表紙は扇情的ともとれるが内容は題名のごとく完全には成就されない百合系恋の話。ある場面を切り取ったような叙情的な短編が多めかな。プラトニックというかトモダチ以上恋愛未満的な感じというかなびみょーな距離感、お互い手を触れつつ綱渡りをしているような百合ものではよく見られる構成かと。
勢いのある筆致に秀逸なデッサン力と丸みを帯びた可愛い絵柄。ものすごく好みです。
どの話も完全に両思い!って終わらず、恋人でないにしろある種の両思いを匂わせたり両思いじゃないよなという切ない話もあったりとバランスと雰囲気がいいなあ。
未完の恋は、席が前後するふたりの交流の話。前の席の子が後ろの席の子にちょっかいをだし、とまどう後ろの席の子。というほのぼのした雰囲気。
夏の思い出は、大好きだった従姉妹の結婚式に出る女子の話。従姉妹との秘密の思い出と約束、彼女への憧れと思いのモノローグが印象的。
胸の炎は、片思い百合。物語の主格の女性は、親友に愛的な熱い思いを持ちつつ隠している。親友は恋多きというか天真爛漫というか彼氏との恋愛で幸せになりたいタイプ。親友は彼氏を作っては幸せに浸るがなぜかフラれる、そしてフラれるたびに主人公の部屋にやってくる。主人公は親友であり片想いの相手の幸せを望めない、とちょっとヤンデレ?ぽい要素がある話。けっこう大好物な話かもしれない。短編だけどどこかで続き書いてくれないかな。
シュガーは虫歯とキスの関連をする女子高生ふたりの話。虫歯がキスでうつるは、乳児と親の話だったような?
ファミリーファミリーは、幼少期から親しくしているとなりの家の姉さんにずっと片想いしている女子高生の話。おねえさんは結婚して男の子が産まれて以後も、おねえさんの家族と交流がある主人公。息子ちゃんとの会話やお姉さん夫婦のちょっとした会話を見るときにうかぶ様々な主人公のモノローグがせつなくも読ませる。息子ちゃんと旦那さんの心情も描いているところがミソ。ある意味お姉さんは天然の小悪魔かもしれぬ(笑)
泣き猫月光を浴びるは飼い猫擬人化漫画、以上(おい)
ほかには絵が違っていて百合じゃない話も入っていました。ついでに単行本に入ったことのない話を入れちゃったのかな。

宮内由香
まんがタイムKRコミックスつぼみシリーズ全1巻 / 芳文社
ジャンル:百合・恋愛 / 好み度:★★★★☆