読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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RACK―13係の残酷器械― 荊木吠人
2017年02月06日 (月) | 編集 |


警視総監を父に持ち類い希なる推理力を有する男子高校生は、父の推理依頼に絡んだ事件で一般に秘匿されているらしい係に所属する男性と出会う。彼は、人の形に顕現した拷問具を使い、明らかにクロだが証拠がない容疑者の自白を促す役割を担っていた。

主人公は警視総監の息子。少ない情報で的確に犯人を見つける卓越した推理能力ゆえか度々警視庁への助言を行っている。で、自分が関わったある事件の取調室で、警官というにはそぐわない長髪の端正な顔立ちの青年と出会う。彼は警視庁のある部署の人間で、容疑者のに対し、人の形に顕現した拷問具を使い、容疑者が「真実」を自白するまで拷問は終わらない。
端的に言うと拷問具擬人化漫画。推理ミステリと妖艶で残酷なゴシックホラーを合わせたような内容。拷問する相手はあきらかに悪人なので対象の読者層の嫌悪は少ないと思われる。ちなみに拷問中に負った傷は拷問が終了すればなくなるという設定。
妖艶で冷淡な展開はシャープで美麗な絵柄と相まって主題で魅せたい雰囲気が良く出ている。ごく一般的な感性の男子高校生がなんのかんおと彼らから眼が離せなくなる過程も自然で興味深かった。読者層にはなじみが薄い題材を扱っているゆえか、作中でも幕間でも登場する拷問具の豆知識が丁寧に書かれているところも特徴か。
正直、読む前はゴシック調の記号的な話かなと思っていたのだが(すみません)予想より遙かに面白かった。定番とはいえば定番だが、キャラに魅力が感じられるし話運びもわかりやすい。

<いばらきばいと>荊木吠人
MFコミックスジーンシリーズ / メディアファクトリー
ジャンル:少女・ブラックフファンタジー・ミステリ / 好み度:★★★★★
ロジック 西巻拓馬
2016年12月25日 (日) | 編集 |


三流美大生の青年は、絵を描くことに情熱が持てずさりとて他にすることもなし、と漫然とした心情が続き退学も考えていた中、同じ大学の1年の女子に弟子にしてくれと持ちかけられる。
自分の行く道が定まらず迷走と停滞状態の青年の前に突如現れた天真爛漫で自分を慕う女性が登場する、というはじまり。女性は恋愛感情・・ではなく青年の絵の才能に惚れ込んで、ということらしいが、1巻の終わりかけくらいにどうもややこし目の事情があるようで・・という感じ。
青年は女性との出会いで絵に対する何らかの答えなり指針が持てるようになるのか、青年と女性との間柄は最終的にどうなるとか、女性側の事情はどういうことなのか・・といろいろと気になる伏線が張られている。まあ、ぐいぐい入ってくる女性の影響で、停滞していた青年が徐々に動き出す展開なんだろうけど1巻ではなかなかに進まない印象を受ける。それなりの巻数を見込んでならこの速度は妥当か。
副題にもあるように美大生の青春ものなのだが、あまねく美大生のイメージ直球な主人公のキャラはわかりやすい。モラトリアムな人間ってこういうのを言うのかな・・。

西巻拓馬
講談社コミックス  / 講談社
ジャンル:青年・青春 / 好み度:★★★☆☆
れんげヌードルライフ 小坂俊史
2016年08月23日 (火) | 編集 |


商店街の一角にある、父娘が営むラーメン屋を舞台にした4コマ。気分屋の父親や周囲に振り回される生真面目な娘。
自称こだわり派・天才、思いつきで新作ラーメンや企画を起こしては失敗、気分屋で破天荒なラーメンやの店主、店主の娘で基本生真面目、父や周囲の珍行動にツッコミを入れる苦労人の役どころの女子中学生を中心に展開する4コマコメディ。
ラーメン屋を舞台にしたご近所物語といったかんじか。普通に起承転結でオチをつけるオーソドックスでお手本的な4コマの内容。どのエピソードもーメンに関連づけて展開しているところが地味にすごい。主人公の少女の名前から作品中ほとんどいない母親までネタにできそうな要素を隅々まで使ってるあたりも。
基本的に主人公が周囲に振り回されるってのは好みではないのだがこちらはあっさりというか素直にコメディとして楽しめた。
それにしてもどことなく古びた雰囲気というか作風だなあと思ったら初出は2004年だった。単行本化は初なのかね。

<こさかしゅんじ>小坂俊史
バンブーコミックス全1巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★☆☆
ライジングサン 藤原さとし
2016年08月21日 (日) | 編集 |


規格外の行動を起こす男子学生は、自衛隊員の男性との出会いから、自衛隊に入ることに自分の活路を見いだす。自衛隊入隊青春物語。
主人公は、突拍子もない予想外の行動を繰り返す高校生男子。亡き父親が原因で自暴自棄というか迷走しているというかな心理状態。そんな中、自分の庭のような山の森の中で、自主訓練中?の一人の自衛隊員と出会う。自衛隊員の言葉に感化され主人公は自衛隊に入ることを決意する。そんな始まりの自衛隊入隊の話。
物語の肝である自衛隊内の様々な背景描写はリアリティがあり、訓練の様子や主人公を始めとした候補生たちのドラマは地に足のついたタイプの熱さが全面に出ている。
主人公の入隊理由はある意味想像しやすいのだが他の候補生の面々のキャラはちょっと驚くが、面々のひとりのタイプと似た人間が自衛隊に入ったことがあったことを思い出す。体力面でついて行けなくてやめちゃったけど。
正直、この漫画の主題の方面に疎く興味も薄いのだが、物語としてはかなり秀逸で読み応えがあると感じた。興味が薄くてもあれよあれよと読み切らせるパワーがあるというか。ドラマ面は熱血タイプだけどそれだけで押し切ってない構成がはまったのかも。
話のとっかかりだけなので言及するほどでもないのだろうが、なにか収まりきらない熱情を持つ主人公を押さえ込むでなく理解している身内の大人ができているなあと感じた。

アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・業界・ドラマ / 好み度:★★★☆☆
ロマンチカクロック 槙ようこ
2016年08月19日 (金) | 編集 |


美人で社交性が高く人気者で元気者の妹、頭が良くてクールな兄は、男女の双子。ふたりを中心とした学園ストーリー。
双子の兄妹が主人公、というけっこう珍しい作品。双子ゆえに発生するライバル心とか保護欲とかいろいろと描写されている。兄弟姉妹というと双子以外だと年が違うし学生時代は1学年の違いでもいろんな方面で接点がないもんだったよなあ。双子の行動と片割れに対する様々な感情、言動を見るに、男女の双子を主人公にした意図をなんとなく感じる。べたつかない、でもなんのかのと双方片割れが大事という兄妹の関係、妹の元気っぷりと兄の聡明さの対比の描写が興味深い。あと双子の家庭環境は微妙に複雑・・なのか・・??
りぼんレーベルは低年齢層向けのわりに年取った私でもストーリーに興味を引かれる内容の作品が多いのでびっくりする。絵も綿密なタイプの作家が多いしね。

槙ようこ
りぼんマスコットコミックス全10巻 / 集英社
ジャンル:少女・青春 / 好み度:★★★★☆
ロッカメルト 藤間麗
2016年08月19日 (金) | 編集 |


体育会系女子はイケメン兄弟二人と同居することになる。彼らは雪女の子孫で、先祖同士の約束からふたりのどちらかと結婚することが決まっているという。雪男ラブコメストーリー。
夏の日差しがきつい中、主人公の少女は、道ばたで転がっていた二人の男子に遭遇し、彼らは主人公の家を探していると知る。彼らは主人公の家に居候することになり、いきなりの同居に戸惑う中、さらに驚くことに彼らは雪女の家系・・つまり雪男であり、先祖同士の約束から主人公はふたりのどちらかと結婚せねばならないという。
また、チャラ男タイプの兄は主人公の通う学校の教諭に、茫洋とした弟はクラスメイトとなり、ってあたりで学園ラブコメものの背景ができあがる。普通の三角関係?的な恋愛要素に加え、テンパると吹雪が暴走する弟の性質など他者に隠さねばならない雪女の能力がらみの要素、また主人公を娶ることにより発生するらしい「権利」の伏線が見所のよう。
設定がわりと明快なのでファンタジー要素込みで恋愛展開を楽しみやすい構成。弟の気質がツボればさらに楽しめるのではないかと思われ。

藤間麗
Cheeseフラワーコミックス全4巻 / 小学館
ジャンル:少女・恋愛 / 好み度:★★★☆☆
我妻さんは俺のヨメ
2016年07月30日 (土) | 編集 |


彼女が欲しいと望むごく普通の男子高校生は突如タイムスリップ能力に目覚め、10年後自分と結婚した相手は学校一の美少女だと知る。どうして結婚するに至ったのか戸惑うが・・。
タイムスリップ、ひいてはタイムパラドックスを下敷きにした青春ラブコメもの、かな。主人公はごく普通の男子である主人公。彼女が欲しいが自分のスペックでは・・などと悶々とする日々。そんな中、寝ていた主人公を誰かが自分を起こすのだが、それがあこがれの美少女我妻さんだった、というはじまり。
タイムスリップものはけっこうあるけど、この話ほど唐突というか何の前触れもなく能力に目覚めた?はじまりはなかったような気がする。因果関係はさっぱりだがとにかく主人公は自分の意思と関係なく、唐突に10年後にタイムスリップし、自分の未来の妻が憧れの美少女だと知るのを皮切りに、たびたび未来と現在を行ったり来たりするようになる。
どうも体ごとというか意識だけ移動しているかんじかな?タイムスリップして知る未来の事実を変えるため現在で行動を起こすいわゆるタイムパラドックス的な展開が続く。このあたりのSF的展開や、未来の主人公とヒロインのやりとりは楽しめるし、タイムスリップ能力の起因が気になるで続きが地味に気になる構成。普通に楽しめる佳作というかんじ。
ただモテない同級生たちの団体行動とか言動が見ていて辛かった・・いろんな意味で。まあアクティブに行動を起こすのは悪いことではないしこの話の見所でもあるのだが、このあたりのギャグ的描写が肌に合わなかった。少年・青年向けに見られるエロが絡む男子の必死の形相に慣れていないからかも。

漫画:西木田景志 原作:蔵石ユウ
週刊少年マガジンKC  / 講談社
ジャンル:少年・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆
ワンダリングワンダーワールド PEACH-PIT
2016年06月21日 (火) | 編集 |


修学旅行で訪れた巨大テーマパークに訪れた少年は、清掃員やキャストと鬼の戦闘を目撃する。

主人公の男子は修学旅行で訪れた巨大テーマパークの閉鎖された区画で正体不明の化け物と遭遇、彼を助けたのはパークの清掃員とキャストだった、というはじまり。離島に在るパークはそれ自体が別の次元?から侵入してくる鬼を、来場者の楽しいといった陽の気で封じる役割を担う場所。しかしある事件から封印にほころびが出てきており、その都度退治している現状で、主人公はその鬼をおびき出す餌として最適な人材らしい。パークの秘密を知った主人公は清掃員としてパークで働くことになるという流れ。
パークのキャストはいわゆる退魔師だが主役クラスの清掃員は鬼を喰う半鬼の少年、大勢の人間の明るい気持ちで暗い鬼を押さえる、鬼側にも言い分がありそう、テーマパークが舞台、と正直設定事態に目新しさはない。が、綺麗な作画には魅かれるし、主人公巻きこまれ型のはじまりのわりに話の進み方のテンポが良いのが好印象。ありがちな話になるかワクワク展開になるかは続きの展開次第?

PEACH-PIT
カドカワコミックスエース1~ / 角川書店
ジャンル:少年・ファンタジーアクション / 好み度:★★★☆☆