読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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監禁嬢 河野那歩也
2017年03月02日 (木) | 編集 |


男性は気がつくと見知らぬ女性に監禁されていた。女性は自分は誰だと男性に問う。平凡だった男性の日常は崩されていく。男性と男性を取り巻く女性たちによるサイコパスクライムサスペンス。
主人公であろう男性が冒頭から全裸にされ監禁された状態からはじまる。監禁したのは見知らぬ女性で、彼女は主人公を陵辱していき、自分が誰かわかるかと問う。男性は全く覚えがないのだが、女性が男性にとって誰なのかが物語の肝のよう。
主人公は教諭で、妻子が居る。主人公はその後、自分に好意を寄せるアグレッシブなタイプの女子生徒に、監禁状態から助けられるがその見返りとして関係を迫られるわ、自分を監禁した女性が自分の妻子と知り合い状態だわでしっちゃかめっちゃかというか、じわじわと退路を断たれた針のむしろ状態。謎の女性の狡猾かつ異様な行動も怖いが、自身が置かれた歪な状況からか主人公の心情のベクトルが危ない方向にズレてきているのも怖い。謎の女性以外の主人公の周囲の女性も突き抜けてるし。
オカルト的な要素が(たぶん)ないタイプのサスペンス構成も常軌を逸した人間描写のリアルさも秀逸。怖いけどどう話を収束させるのかとても気になる作品。物理的な監禁はわりとすぐ解けているけど精神面での監禁は続けてるからこの題名なのかな。関係ないけど謎の女性が時折見せる黒目が多い表情は青鬼を思い出す。


<こうのなほや>河野那歩也
アクションコミックス1~ / 双葉社
ジャンル:青年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆