読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
怪談イズデッド 飯島しんごう
2017年04月26日 (水) | 編集 |


時代の流れと共に「学校の七不思議」が語られなくなり、その存在の維持が危うくなってきた七不思議の妖怪達の生存戦略を描いたコメディ。

深夜のとある市立小学校の会議室では学校の七不思議に登場する妖怪達による話し合いが続けられていた。テケテケ、トイレの花子さん、人体模型、二宮金次郎像、プールの幽霊、骸骨模型、ヒキコさん。現代の子供達の間では七不思議は語られることが少なくなり、語られなくなった怪談の妖怪は存在が維持できず消えてしまう。自身の存在を護るためいろいろと画策するのだが・・というはじまり。
昭和の頃と違う世知辛い世相、こどもたちの七不思議に対する興味の薄さとこどもの日常にあるあるな残酷さと世間の世知辛さがの描写がいろんな意味でリアルで風刺が効いている。また妖怪達の生存戦略もてんでバラバラ、エロスの欲求に邁進してコントのようなオチをつける妖怪、幼女設定なのにスレた女性な妖怪、純真で妙に艶っぽいのが仇になる妖怪、己の置かれた状況に嗜好のベクトルが迷走する妖怪、性善説を説いたのに早々にリタイヤを余儀なくされた妖怪・・・。
生存戦略の案を出し行動するも失敗する結末しかないグダグダっぷりとやりとりが主軸に描かれる。妖怪って集団が似合わない個性の塊みたいなもんだからこの設定は絶妙だなと感心するし、キャラの作り方が秀逸。

飯島しんごう
アフタヌーンコミックス / 講談社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆
スイようび 汐村友
2017年04月23日 (日) | 編集 |


外国からやってきたお嫁ちゃんのスイちゃんと日本人の太田さんの新しい生活からはじまる新婚夫婦とご近所さんたちが織りなす異文化交流的日常コメディ。
旦那と一緒に新しい住処に、というわけでなくひとりで飛行機で異国から日本にやってきた嫁ちゃん・スイが主人公。里は南アメリカとか熱帯のジャングルっぽいかんじ。日本語がまだしゃべれないので主人公のフォーカスすると無音漫画になる。旦那さんとかご近所さんとかとのコミュニケーションがゆっくりゆっくり培われていく過程や、主人公の仕草や行動の描写が見所。なんか良い、と思わずつぶやいてしまう作風。主人公もご近所の女子もとても可愛い。旦那さんのおっとりめの気質もいいな。
婚姻に至った経緯とか主人公、ちと幼すぎないかとか、主人公の私物はよく税関通ったなとか細かいとこは突っ込んではならない(笑)後々明かされる事柄もあるかもしれないが。よつばと!とか好きな人にはツボだと思う。

<しおむらゆう>汐村友
MFコミックスフラッパーシリーズ / メディアファクトリー
ジャンル:青年・日常・ラブコメ / 好み度:★★★★★
キミと話がしたいのだ。 オザキミカ
2017年04月23日 (日) | 編集 |
キミと話がしたいのだ。
オザキミカ
2012-03-16



猫の言葉がわかる青年・しんのすけさんと彼と同居する猫のくまを中心とした、ほのぼの日常ショートストーリー。
猫と人間が言語による意思疎通が出来る、という設定は猫側が人語を理解できるパターンが多いように思うが、こちらは人間の主人公が猫と意思疎通できるという設定。ちょっとめずらしいかも。
話自体は猫と人間による日常ほのぼの漫画。猫と飼い主というより同居する相手同士といった関係ぽい雰囲気がある。まあ主人公が猫を扶養してるけど。もうひとりの主人公の猫の口調が丁寧なのもある意味新鮮。
主役のふたりの話以外では猫同士のエピソードや、主人公のような猫と意思疎通できる人間がほぼいない設定を上手く活かしたエピソードもあり。
すっきりとした素朴な絵柄も主題とあっていて読みやすく、アップダウンがほとんどない至って平和な日常が描かれていくのだがものすごく和む。1エピソードあたりの頁数がいい案配なのも読みやすい要因なのかも。とにかく癒やされます。はい。

オザキミカ / イーストプレス1~巻
ジャンル:青年・日常コメディ / 好み度:★★★★☆
受付の白雪さん 吉沢緑時
2017年04月20日 (木) | 編集 |


とある企業の受付嬢2人が、職場である受付で織りなす様々な遊びややりとりを描いた4コマコメディ。
ミステリアスというかクール美美人タイプの女性と明るいスタンダードな美人タイプの女性が主役というかほぼふたりのやりとりがメイン。題名にもなっているクール系女性が癖のあるキャラで、突拍子もない提案をしたり他者にばれないようにこっそりととんでもないことをしたりして、もう一方の女性がその行動に驚かされたり振り回されたり唖然としたりする、という受付が舞台のショートコントのような構成。テレビでもやれそうな直球勝負のコントギャグが特徴。
受付、という観衆の面前みたいな場所でおおよそアリエナイことをやったり、彼女たちだけのゲームを行ったりというギャップが見所だと思う。絵はなんというかレクチャーものとか教本にありそうな絵柄。漫画を読み慣れていない人でも入りやすそうな万人向けというか。背景とか効果線の処理とか一昔前のCGを彷彿とさせる・・と思うのは私だけだろうか。

<よしざわりょくじ>吉沢緑時
アクションコミックス3巻 / 双葉社
ジャンル:青年・4コマ・コメディ / 好み度:★★★☆☆
わくわくろっこモーション 大沖
2017年04月20日 (木) | 編集 |


近所にスーパーが出来たことにより打撃を受け寂れかけた商店街。商店街の会長だった父親からその座を譲られてしまった女子高生の奮戦を描いた経営再生ナンセンスコメディ。
寂れた商店街の再生、というえらくめんどくさい使命を、会長という座と共に負わされてしまった主人公。盛り上げようにも、託した父親も商店街の面々もゴーイングマイウェイなタイプで苦労しかない展開。設定的にあんまり食指が動かないタイプの話かと思ったがそこはそれ、著者のカラーそのままでブレないノリで素直に笑えた。面倒をかぶった主人公自身のキャラがいろんな意味でクールだというのも多分に要因があるのだろう。
薦めようとしても足踏みみたいなゆるい流れ、まったりとしているようでコントなネタの手数が多いのが見所。

<だいおき>大沖
電撃コミックスEX全3巻 / アスキーメディアワークス
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
鸞鳳 高田裕三
2017年04月18日 (火) | 編集 |
鸞鳳(1) (イブニングKC)
高田 裕三
2014-4



現代に生きる自分が実感できない?東京大空襲の記憶を持つ青年は、突如自分を知っている風の女性と出会い、その直後天から戦闘機が街を爆撃してくる。運命の出会いと過去の亡霊による災厄。戦闘機による戦いはどこに向かうのか。

主人公はバイトで生活し、たまに覆面で小さな正義を行い動画にあげている。現代に生きる自分に乖離を感じつつ不器用に暮らしていた中、バイトの帰りがけに、道路の真ん中で避難を促す女性を見かける。彼女のいる場に割り行っていくと女性は主人公を知っているようだった。その直後女性が警告したとおり、災厄が空から降ってくる。それは昔の亡霊が戦闘機による空襲。戦うには当時のものを使うしかなく、主人公をはじめとした時空に飛ばされてきた人物たちが必要、という流れ。飛行機系の話は前にもあったのでこちらは戦う飛行機の話なのか。
国の上層部が関わるいわゆる国防の話のようで、状況が整うまでにけっこうめんどくさい展開が続く。正直読むにはちょっとまだるっこしさがあるのだがこのめんどくささをきっちり描いているところは主題を鑑みると良い点だと感じる。舞台が整えば主人公たちのヒーロー的展開になるのだと思う・・が著者のことなのでそうでもないかも?

イブニングKC / 講談社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★☆☆
りきじょ 歌麿
2017年04月17日 (月) | 編集 |


弓道のスポーツ特待生で入学したが胸が大きくなりすぎて成績が伸びず退部することになった女子。実成績も今ひとつでこのままでは退学せざるを得なくなった彼女は女子相撲の「りきじょ部」を薦められる。
女子相撲というマイナー(だと思うんだけど)スポーツを主題としたお話。レーベル的にそれなりにお色気シチュエーションとかやりとりとかはあるけれど、物語の主軸は直球のスポーツ青春ものだった。主人公の切羽詰まった状況を鑑みれば真剣にならざるを得ないのだが。主人公は元々スポーツ特待をとれるほどなので身体はしっかり作られているしセンスもある、弓道でネックになっていたところが利点になりそうなかんじ。
それなりな猛者の先輩達との稽古の後、因縁がそれなりにある他校との試合、と定番かつ安定した流れ。絵は巧く相撲の迫力を十分堪能出来るし、女子キャラの見せ方も可愛らしさとかっこよさの配分とかいい案配だと感じた。

歌麿
アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・スポーツ・学園 / 好み度:★★★☆☆
氷菓ほか短文感想
2017年04月16日 (日) | 編集 |
2012-4
氷菓(1) (角川コミックス・エース)
米澤 穂信 西屋太志(京都アニメーション)
やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら、手短に。を信条とする省エネ男子は、姉の命令で「古典部」に入部することに。そこで好奇心旺盛な名家の少女と出会い、気が進まないままに彼女の情熱に押され彼女の疑問の答えを探すことになる。学園+人が死なない推理サスペンス+青春物語。小説原作。アニメ化されアニメを先に視聴して読了。原作というよりアニメのコミカライズのよう。作画もアニメの絵柄に非常に近く、マンガとしてもかなり読みやすい。アニメでわかりずらかった部分の補完として大いに楽しめた。複数巻。★★★★☆



崖っぷち天使マジカルハンナちゃん1 (バンブーコミックス)
佐藤 両々
魔法少女のお約束・うさんくさいマスコットキャラにより魔法少女の力を与えられ、アラサーなのに魔法少女になってしまったOLを主人公にしたドタバタコメディ4コマ。魔法少女になったのはほぼ事故?ぽく、マスコットキャラにはばばあと罵られるわ、彼氏にはフラれるわ、生活状況も人間関係もグダグダな心労ばかりがかかる日常。涙なしには読めない・・。救いが全くない;;主人公が望んだわけでもないのにネコキャラの罵倒はほんと首を絞めたくなるっす。



私は利休 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
早川光 連打一人
お茶の世界の若き家元の茶道教室に訪れた茶の世界は素人の女性編集者と同僚の青年。女性は家元のみ関心があるのに対し青年には光るセンスがあり、家元はそこに目をつける。会社では使えない人材とされたが骨董の目利きの才がありそちらの道に進もうと想っている青年を、家元の弟子となった女性は茶の道に引き込もうとする。そうしているうちに青年は利休の生まれ変わり?という演出が。あらすじがまとめにくいが物語の流れはさほど難解でも突拍子がないわけでもなくさらりと読める。題名に関わる展開が1巻の最後に出てきて引きのよさも絶妙。主題からかちょい地味目な印象だがドラマチックな展開も期待できそうな内容。複数巻。★★★☆☆



2012-3
咲日和 (1) (ビッグガンガンコミックス)
木吉紗 小林立
麻雀美少女漫画・咲のスピンオフというかパロディ?的4コマ漫画。咲の登場人物たちのゆるくもほんわかとした日常を主題とした内容。ファン対象作品ではあろうが、原作を知らなくてもまあ読める内容だと思う。まあキャラが多いのでそれなりに予備知識があったほうがいいかな。キャラ描写にあざとさはわりと少なくてほのぼのとした気持ちで読める内容。逆に言うと印象に残りにくいおやつ的な内容とも言えるが。★★★☆☆



まおゆう4コマ 「向いてませんよ、魔王様」(1)(マジキューコミックス)
七積 ろんち 橙乃 ままれ 水玉螢之丞・toi8
まおゆうの4コマパロディコメディ。おそらくは本編のストーリーに沿った内容で、ただ魔王様は向いているようで向いていないキャラになっている。聡明そうでドジ要素が多分に含まれていたというかんじというか・・上手く言えないけど面白いタイトルなのは確か。特定の場面を切り取ってのパロディではなく物語の流れはわりと筋道だっているので本編はほんのり設定を知っている程度でも十分楽しめると思う。4コマ形式でとても読みやすい絵柄なのも好印象。★★★★☆



2013-4
ひよっこのーと (角川コミックス・エース・エクストラ)
陽菜子
看護学校に入学した主人公と学校で出会った友人達の学校生活や看護学校ならではの実習の様子などを描いた4コマコメディ。学校のカリキュラムの話はリアルだと思うけど作風は萌えというか漫画的メルヘンとかコミカルな設定が特化したかんじ。まるくかわいい絵柄と看護天使見習いの初々しさがツボの作品だった。医療系の知識はともかくベッドメイキングとかもするんだなあ。専門職なので覚えることがめっちゃあってびっくりする。尊敬。2年にあがったところで終了。ネタ切れか大人の事情なのか・・。



2014-4
ボク恋コンダクター 1 (バンブーコミックス)
坂巻あきむ
幼馴染の少女の恋を応援する事になった少年を主人公にした切なくも初々しい恋物語を描いた4コマ漫画。過去の自分の選択・行動とか、突如自覚した自分の恋心に揺れる主人公と、一途に自分の恋を育てる少女。自覚した恋を伝えられない立場となった主人公のせつなさがなんともかんとも。脇役を含め、どの子も良い子。そんな彼と彼女の、思春期のまっすぐな恋愛模様が見所。ただただゆるいお話もいいけど、こういうのも好み。複数巻。★★★☆☆