読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
白暮のクロニクル ゆうきまさみ
2017年04月12日 (水) | 編集 |


不老不死の人間・オキナガが存在する世界。厚生労働省に就職した新米公務員の女性は、研修の保健所で出会った事件がもとでオキナガを管理する部署に配属される。そして上司とともにオキナガ怪死事件を追うことになり、見た目は少年だが実際は88歳老人の殺人事件マニアの魁とタッグを組まされることになるのだが。
不老不死の人間・オキナガが存在する世界。とはいえオキナガたちは特殊な使節に隔離とか実験材料とかといったことはなく、国による住処や暮らしぶりなど動向の管理、定期的な健康診断の義務などはあるものの一般社会で暮らしている、という設定。ちなみにオキナガは不老不死、とされているが死なないわけではなく、またオキナガに対する偏見というか社会においての生きづらさはも多少なりともある模様。
主人公の女性は新米公務員で、保健所の仕事でオキナガに初遭遇する。だたし死体で、というはじまり。その後、オキナガを管理する部署に配属になり、オキナガ殺人事件を調べることになる。そして物語のもう一人の主人公、見た目は少年だが実際は80を越える老人の白髪の男性とのバディものな展開に。
オキナガの殺人事件とは別に、12年周期で殺人事件が起きている事実があり、オキナガの少年は過去の因縁からその周期のほうの事件の犯人を追っている、ということらしい。一般社会におけるオキナガの立ち位置、殺人事件とは別のオキナガたちが絡む事件、少年の追う殺人者の件、などいろいろ盛りだくさんで展開していく。
各々の事件に関わる登場人物が多くそれゆえに、架空の設定なのにかなりリアリティのある骨太な内容に仕上がっている。個人的にはバーディよりも世界観がつかみやすく読みやすい内容。続きが気になる作品。

ビッグコミックスピリッツ  / 小学館
ジャンル:青年・ドラマ・ファンタジー / 好み度:★★★★☆
ももも怪レストラン ヤマダ
2017年04月12日 (水) | 編集 |


他の人間には見えない妖怪が見えることからバイトが長続きしない男子高校生は、ひょんなことから妖怪による妖怪のためのレストランで働くことになるのだが。妖怪ファンタジーレストランコメディ。
主人公の男子高校生は、幼少から妖怪、人外が見える体質であり、そのため学費を稼がねばならない苦学生なのにバイトが続かないという悩みを抱えていた。そんな中、彼の前に現れたのは明らかに人間ではない男性だった。
連れてこられたのは妖怪が経営する、妖怪の客を招くレストランだった。海外ならぬ界外旅行で人間界にやってきた妖怪たちの口にあう料理を提供するというコンセプトのレストランそこで人型の給仕が必要なのだが人型は貴重ゆえ妖怪が素で見える主人公に目をつけた、ということらしい。一度は断ろうとするも、従業員たちのもふもふ(体毛)に魅了され、なし崩しにバイトに入ることになる、という展開。
大体短いページで1エピソードを落とすタイプの構成のよう。エピソードは登場する妖怪の能力や個性を使ったネタで回している。ので周囲のキャラに巻き込まれ主人公が苦労するタイプの話かな~と思ったけど、さほどストレスはたまらないお気楽なノリだった。快活かつさくさくとした作風と絵柄ゆえのんきに楽しめる仕様のお話だと感じた。

ヤマダ
Gファンタジーコミックス / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
きょうの思春期 こだくさん
2017年04月12日 (水) | 編集 |


女子中学生たちのちょっと、いやかなりへんてこな日常を学級日誌スタイルで描いたギャグ漫画。
一條マサヒデの原作ギャグコメディ。作画はいぬぶろというひと。美少女漫画界隈では有名なひとらしい。確かに可愛いし表現力は高い。原作者のカラー健在、言葉をネタにしたちょいエロ系ギャグ展開が延々と続く。ネタと作画担当の作風がきっちりはまった印象をうけ、とても楽しく読める。一歩間違うと寒い駄洒落、異口同音を巧みに活かしたネタ、言葉のあやを現実に行うという滑稽さ。見事です。
大体1ネタ1~2ページの手軽さも気楽で良い。1ネタは短いが大体数シリーズに分けられており、ベクトルのずれた優等生、球拾い部(笑)、誤解されているがピュアな不良、恋愛に迷走する数学教諭などがある。個人的には球拾い部の話が一番好きかな。数学教諭の話は・・いろんな意味で辛い;;
学級日誌スタイルということで、上部のタイトルを入れる部分にエピソードの主役(もしくは登場人物)の氏名と「今日の目標」欄にあるキャラのコメントが、縦欄外には登場人物紹介もちょこちょこあり、どちらもなにげに奥深い。隅から隅まできっちり読むとかなり長く楽しめる構成だと思う。ばかばかしい展開がお好きな人向け。

こだくさん
イブニングKC全3巻 / 講談社
ジャンル:青年・ギャグ / 好み度:★★★★★
ベアゲルター 沙村広明
2017年04月12日 (水) | 編集 |


ある売春宿で標的を殺した暗殺者の女性、暴力団の金をかすめ取ってとんずらしようとして失敗した女性、ある目的で日本にやってきた中国人女性・・。ドイツでのある遺伝子を研究する実験、売春が主要産業となった島、暴力団のある幹部の思惑が絡む情欲と暴力と背徳のブラック活劇。
複数の軸をうまく絡ませ展開していくので次々と違う場面とかエピソードが出てくるので冒頭では少々取っつきにくいかもしれないが、すぐに慣れておおよその概要が見えてくる構成。このあたりはさすが著者だなと思う。ここでは逐一説明するのは野暮とも思えるので割愛するが(単にまとめる能力がないだけともいう)面白い、と思う。ただえげつない展開だったり場面だったりが続くので読み手は選ぶかも?
主要登場人物がベクトルは違えど大なり小なり壊れてるとこがあるように感じる。そこが魅力であり彼女らが織りなす関係やらやりとりやらが奥深い。著者の話は掬いようのない重いのから壊れたコメディまであるが、こちらは超重い背景とある種の狂った展開、なのだがどこか砕けた部分も多分にあるタイプのよう。大人によるおとなのための娯楽活劇もの、といったところか。
昭和時代のノリというか雰囲気というか時代背景を模倣したような舞台も印象的。ズべ公って、遙か昔に聞いた意味はわからんが昭和の暗部をイメージする言葉だったなあ。

<さむらひろあき>沙村広明
シリウスコミックス / 講談社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★★☆