読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
感想はブログにある記事以外にも、タイトル・作者順の目次のある本舎の漫画感想にも多数あります
ギンダラとキンメダイ 渡辺伊織
2017年06月19日 (月) | 編集 |


美人で人当たりもよく成績優秀で人気者の姉と地味で成績もいまいちな妹。家では転じて共稼ぎの両親に変わり家事全般をこなす妹と家事下手な姉。そんな姉妹と彼女らの幼馴染み男子をはじめとした面々が織りなす日常コメディ4コマ。
姉妹だが全くベクトルが違うキャラ設定をきっちりエピソードに組み込みソツのない仕上がりのほのぼのコメディ。
こういう設定だと妹がわりを喰っちゃう系かなと思ったけどそうでもなかった。鉄板として妹が姉をうらやむエピソードや姉のファンの女子がめんどくさかったりとかある一方で、おっとり天然気質な姉は妹が大好きで頼りにしていて妹の悪口を言う人間には秘かに制裁というところとか、幼馴染み男子は妹が好きとか、という設定もあり、バランスがとれているところが良かった。なにより姉妹の仲の良さがほっこりする。

渡辺伊織
バンブーコミックス4コマセレクション / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆
お姉ちゃんが来た 安西理晃
2017年06月19日 (月) | 編集 |


親の再婚で義姉が出来た男子中学生。新しい家族なんてと反発する間もなく義姉にかまい倒される日々が始まる。

主人公の男子中学生は、親の再婚で高校生の義姉ができる。その義姉は美人だが義弟である自分への愛情が過度でほぼストーカー状態と言っていいくらい。「変な姉」が出来てしまった主人公の苦悩と姉の重すぎる愛を躱す日々を綴ったコメディ四コマ。
姉は元々弟が欲しかったのもあって親の再婚により弟が出来ると知り、家族になる前から主人公を事前調査し情報を取得、主人公の部屋に入りたがる、主人公の学校にやってくるなどその愛の行動はすさまじく。
恋愛的な意味ではないのだろうがとにかく行動力がありすぎる姉に辟易する弟。しかも美人でスペックが高いので主人公の苦労は周囲に認知されにくいという鉄板の設定。
姉弟だけではなく、姉の女友達や、姉によってクラスのアイドル的立ち位置を奪われた腹黒女子中学生(しかも主人公の片恋の相手)と地味男子な主人公の友人などなどを投入して話を広げていく。
基本ドタバタコメディで一エピソードがさほど長くない定型タイプなので気楽にさっくりと読める。主人公の苦労は続くが微笑ましくもあり読みづらくはなかったところが個人的に良。
余談だけど当初はお姉ちゃんの口の開き方が違和感があったなあ。閉じた状態がへの字口だったからあの形状なのかとあとで納得したけども。

安西理晃
バンブーコミックス 4コマセレクション / 竹書房
ジャンル:4コマ ・コメディ/ 好み度:★★★☆☆
未完の恋 宮内 由香
2017年06月18日 (日) | 編集 |


未完の恋・夏の思い出・胸の炎・シュガー・三年前の・キャメル・鬼丸さんの恋・ファミリアファミリアシリーズ・泣き猫月光を浴びるほかを収録した百合短編集。
表紙は扇情的ともとれるが内容は題名のごとく完全には成就されない百合系恋の話。ある場面を切り取ったような叙情的な短編が多めかな。プラトニックというかトモダチ以上恋愛未満的な感じというかなびみょーな距離感、お互い手を触れつつ綱渡りをしているような百合ものではよく見られる構成かと。
勢いのある筆致に秀逸なデッサン力と丸みを帯びた可愛い絵柄。ものすごく好みです。
どの話も完全に両思い!って終わらず、恋人でないにしろある種の両思いを匂わせたり両思いじゃないよなという切ない話もあったりとバランスと雰囲気がいいなあ。
未完の恋は、席が前後するふたりの交流の話。前の席の子が後ろの席の子にちょっかいをだし、とまどう後ろの席の子。というほのぼのした雰囲気。
夏の思い出は、大好きだった従姉妹の結婚式に出る女子の話。従姉妹との秘密の思い出と約束、彼女への憧れと思いのモノローグが印象的。
胸の炎は、片思い百合。物語の主格の女性は、親友に愛的な熱い思いを持ちつつ隠している。親友は恋多きというか天真爛漫というか彼氏との恋愛で幸せになりたいタイプ。親友は彼氏を作っては幸せに浸るがなぜかフラれる、そしてフラれるたびに主人公の部屋にやってくる。主人公は親友であり片想いの相手の幸せを望めない、とちょっとヤンデレ?ぽい要素がある話。けっこう大好物な話かもしれない。短編だけどどこかで続き書いてくれないかな。
シュガーは虫歯とキスの関連をする女子高生ふたりの話。虫歯がキスでうつるは、乳児と親の話だったような?
ファミリーファミリーは、幼少期から親しくしているとなりの家の姉さんにずっと片想いしている女子高生の話。おねえさんは結婚して男の子が産まれて以後も、おねえさんの家族と交流がある主人公。息子ちゃんとの会話やお姉さん夫婦のちょっとした会話を見るときにうかぶ様々な主人公のモノローグがせつなくも読ませる。息子ちゃんと旦那さんの心情も描いているところがミソ。ある意味お姉さんは天然の小悪魔かもしれぬ(笑)
泣き猫月光を浴びるは飼い猫擬人化漫画、以上(おい)
ほかには絵が違っていて百合じゃない話も入っていました。ついでに単行本に入ったことのない話を入れちゃったのかな。

宮内由香
まんがタイムKRコミックスつぼみシリーズ全1巻 / 芳文社
ジャンル:百合・恋愛 / 好み度:★★★★☆
あだしもの 山本久美子
2017年06月18日 (日) | 編集 |


妖が見える少年は、自分に憑く怪異を見た女子から怪異現象調査部の入部を勧められるが・・。
主人公の少年は怪異が見える。同じく見える祖父に護られていたが祖父が亡くなると同時に神隠しにあいそのときに出会った怪異と存在を共にするようになり、自分の力で怪異による難儀を取り除こうとするもかえって人に疑問を抱かれ現在は怪異と関わらないようにしている、という経緯がある。
そんな主人公が、同じく怪異が見える女子に、怪異現象調査部を薦められる展開に。同じ仲間と怪異に向かう、という妖怪と人間の物語においてはオーソドックスな内容かな。部活動として怪異と対峙、というのも今時だなと感じる。
絵は美麗で見応えがあるし物語も王道ゆえに読みやすい。正直突出するものは現時点では感じられないが読まれる層の幅は大きい内容だと感じる。

山本久美子
ジャンプコミックスSQ / 集英社
ジャンル:少年・オカルト・ドラマ / 好み度:★★★☆☆
ヤマノススメ しろ
2017年06月18日 (日) | 編集 |


社交性の乏しい女子は、幼馴染みの女子とクラスメイトになる。強引な幼馴染みにひっぱられ山登りの魅力を知ることになる。山ガールストーリー。
高校に入学した主人公。いわゆるコミュ障気味で人とつきあうのがいまひとつだがひとりで楽しめることもできる女子。放課後、ひとりでの予定を考えていたところ、クラスメイトの女子に騒がしく話しかけられる。主人公はすっかり忘れていたが、小学校時代の友人でありある約束を交わしていた相手だった。
その約束は「いっしょに山に登ること」、登山をそれなりに知る友人と素人の主人公による山ガールもの。主人公の都合を考慮しないゴーイングマイウェイタイプの女子に主人公は辟易しつつも、彼女の熱い山の魅力の語りと強引な行動力に影響され、徐々に山登りの魅力に惹かれていく展開。
絵柄とレーベルから、キャラ重視のゆるめの話かなと思ったら存外しっかりした登山もののようだった。主人公が初心者なので登山に興味のある読み手にも蘊蓄がわかりやすいと思う。個人的には登山への興味は薄いがサバイバル的な商品の知識が入るのが良かった。
悪気なく自分の希望のみを貫くタイプがいると苦手なのだがこの作品ではあまり気にならなかった。主人公も一見流されタイプのようでなかなかにいい性格・・もといいい意味で負けん気が強いタイプだからかな。そして存外口が悪い(笑)
巻が進めば徐々に登山仲間も増えていくのだろう。このジャンルでは読みやすい話だと思う。

アーススターコミックス / アース・スター
ジャンル:青年・コメディ・スポーツ / 好み度:★★★☆☆
春山町サーバンツ 朝倉世界一
2017年06月18日 (日) | 編集 |


渋谷区春山町を舞台に区役所出張所の公務員になった女性を中心に描かれる町の人々の暮らしと悲喜こもごもをシュールに描いた物語。

舞台である東京都渋谷区春山町は渋谷の端ののどかな町。生まれたときから町で育ち、町内の区役所出張所の公務員として社会に出ることになった女性が主人公。
主人公は意気揚々と職場に赴くが彼女に割り当てられた仕事は、主張所が発行する町の情報誌の編集長だった。素人同然の主人公は新聞作成のために四苦八苦しながら町を巡る過程で、町の様子や住人の暮らしなどが綴られていく。主人公も地元の人間なので顔見知りは多くまた初対面でもなにかしら縁があるかんじで主人公と他者との衝突みたいなものは少なく穏やかに読める。
小説などの挿絵に合いそうなざっくりした絵柄に、牧歌的なようでシュールかつ世知辛くも切ない要素が多分に含まれた不思議な世界観。なんというか主人公を含め妥協とあきらめをそれなりにかみ砕いて生きてるみたいなキャラが多いような気がする。
主人公から見る住人の描写やその気質や状況にフォーカスする一方で主人公自身の状況も見えてくる。どうも主人公の父はそれなりに名の売れた小説家で三部作の最終シリーズが未発行のままになっているという設定が物語の大きな伏線となっている模様。
独特の作風、茫洋と展開させているようできっちりとした構成。知らず引き込まれる内容だった。

朝倉世界一
ビームコミックス / エンターブレイン
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★☆
一週間フレンズ。 葉月抹茶
2017年06月16日 (金) | 編集 |


クラスの誰とも話をしない女子が気になっていた男子は、あるきっかけから屋上で昼食を一緒にとるようになる。そして一週間後、男子は女子が他人と関わらないようにしていた理由を知ることになる。

クラスメイトの女子が気になる男子主人公。誰とも話をせずいつも一人でいる彼女に話しかけられないままだった主人公だが、あるきっかけから話す機会が出来る。彼女は主人公からやんわりと離れていこうとするもののちょっと強引に彼女と屋上で昼食をとるようになる。そして一週間後、主人公は彼女がひとりでいる理由を知る。その理由とは、彼女は一週間経つと親しい人間に関する記憶がすっぽり抜けてしまうというものだった。
ストマン形式と四コマ形式の混合構成なので、個人的にはものすごく読みやすかった。牧歌的な柔らかく温かい絵柄もあってせつなくもほっこりする雰囲気は絶妙。一週間である特定の条件の記憶が抜け落ちる、という設定はうまい。一週間たつとまた0からはじめる恋愛&人間模様、記憶が欠落する条件、ヒロインが短期記憶障害になった原因など、続けて読みたくなる要素が満載の良作だと感じる。

葉月抹茶
ガンガンコミックスJOKER  / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・青春・ドラマ / 好み度:★★★★☆
朱黒の仁 槇えびし
2017年06月16日 (金) | 編集 |


戦国時代最強の武将を謳われる真田幸村、彼の息子と兄弟を描いた戦国絵巻。
冒頭は真田信之の視点だが、本筋であろう大坂の陣へ舞台が移り真田幸村視点で物語が展開されていく。幸村の生き様をメインとしているのだろうが、身内で敵味方に別れた真田一族のドラマを主軸としていくのかもしれない。
蟄居していた幸村が大阪城へ行き名を残すに至る彼の生き様が熱い。焦点をあてる人物によっては不可欠な滅びの美学みたいな熱くも格好良い人物描写が突出した内容。ある種の気怠げな雰囲気を持つ絵柄と描写が主題とあっており見応えがある。
※当初は角川から出ていたが朝日新聞出版から再発売された模様。

槇えびし
Nemuki+コミックス3巻 / 朝日新聞出版
ジャンル:女性・歴史・ドラマ / 好み度:★★★★☆