読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
田中くんはいつもけだるげ ウダノゾミ
2017年08月30日 (水) | 編集 |


常に気怠げで低空飛行なテンションの田中くんと彼が放っておけず世話を焼く無口な太田くんをはじめとした学園4コマコメディ。
主人公(のはず)の田中くんは、常に低空飛行なテンション・話す声はボソボソ・隙あらばぼーっとしたり眠ったりといった気怠げキャラ。教室移動すら億劫がる田中くんを放っておけずなにかと世話を焼く太田くんは、背が高く三白眼?ゆえに周囲から怖い人間に見られがちだが、中身は面倒見のよい気質で家事・勉強その他そつなくこなし無類のスイーツ好きというキャラ。
一見凸凹なコンビに加え、クラスメイトの良くも悪くも思春期のおとこのこ、な男子3人組や田中くんの気怠げさに感銘を受け師匠と仰ぐ小さき生き物な女子・その女子と仲良しでヤンキーキャラになりきれていない可愛いモノ好きな女子・元地味女子で努力の末現在はアイドルな立ち位置の優しい気質で田中くんに片思いの女子・・・など次々と個性豊かで好ましいキャラが登場する。
どの登場人物も個性のベクトルは違うが微笑ましく嫌味のないキャラ設定でどのエピソードもほっこりするものばかり。主人公のゆっくりさに、太田くんのスペックの高さに女子達の可愛らしさに癒やされまする。
前作同様、ある意味主人公が周囲を(というか主に太田くんを)振り回す構図に見えなくもないが、面倒なことを回避するための計算高さはあるが、他人に世話になっている場合はそれを自覚しつつ感謝の意を明確にしているところが好ましい。
また主人公の面倒を見る太田くんも、嫌々ではなく、ほんと息をするようにやってるとこが良いな。顔?雰囲気?のせいで損してるとこもあるけどさほど気にしないとことか難儀な場面でもクールに寄りよい方向に努力するとこが好きだなあ。登場人物にあまり頓着しないほうだけど、太田くんに関しては幸せになって欲しい・・と切実に思ってしまう(笑)
この読んでて感じる心地よさはなんのかのと独りよがりなキャラがいないからなのかも。ほんわかした気持ちに成りたい人にはお勧めの作品。

ウダノゾミ
ガンガンコミックスオンライン / スクウェアエニックス
ジャンル:4コマ・学園・コメディ / 好み度:★★★★★
シークレット5 真枝アキ
2017年08月28日 (月) | 編集 |


実は癖が強い4人組女性アイドルの芸能活動を描いた4コマ芸能コメディ。

デビューが決まった女性ユニット「シークレット5」は、所属芸能事務所所長の娘で音痴だけど口パクは上手い子、奇跡の童顔だが実は三十路の子持ちの子、実母と共に芸能ミーハーで男性並みの長身の子、デビューという蜜に誘われ女装してユニットに入った実は男子の子・・という個性というか癖の強い4人のメンバーで構成されている。ちなみに4人なのにシークレット5なのは、残り一人はデビュー前に不祥事を起こして参加できずという。
そんなグダグダなスタートで始まる彼女らの芸能活動4コマコメディ。キャラが割と多いがメインは増えも減りもせず1人1人に焦点を当てたネタがバランス良く展開されていく。キャラ設定もキャラデザも見事に描き分けられているし、4コマ目できっちり落とす構成が良い。各々の方向性が定まっていてキャラ描写が活き活きしてる。どのエピソードも大笑い、じゃないけどクスッと笑ってしまう。絵もはっきりと下線画と絵柄で4コマに向いている。
エピソードとしては、女装の男子が一番光っているかなあ。デビューの経緯とそれによる弊害は涙が出るし実はメンバーの中で一番「女性アイドル」っぽいというあたりがかなりツボった。個人的に一番好きなのは三十路の人妻かな。一番年が近いからか・・も・・(笑)
芸能モノはあまり・・・って人にもかなり楽しめると思う。

真枝アキ
バンブーコミックス全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★
JUKE BOX 設楽清人作品集
2017年08月27日 (日) | 編集 |


ニコニコ・シーサー・杏とロイド・ドス・コイ・メガノッコ・タケトリオを収録した熱いアクションドラマ作品集。
ニコニコ・シーサーは、沖縄の守り神シーサーの擬人化&SF設定の熱いドラマと宇宙人相手のバトルアクション。少女とダメシーサーの疑似家族ものでもあるのか。
杏とロイドはアンドロイドと人間のコンビによるSF宇宙刑事アクションもの・・でいいのかな。コンビと因縁のある犯罪者との対峙と最後のオチの構成が巧い!
ドス・コイは相撲部の漢の話。自分の利よりも好きな相手のために動く男の中の男。しびれるっす。
メガノッコは、臆病者の眼鏡娘が、父の危機に際し奮い立つ。裏組織の暗躍と囚われた父親、父に託された眼鏡で半泣きになりながらも父を探すヒロイン。臆病者ゆえの危機回避能力を活かす設定や、敵とヒロイン側の関係の対比、眼鏡などのSF設定が秀逸。物語の主題は家族の絆、かな。最後のオチもよく効いている。涙とシリアスとコメディのノリはちょっとアメコミっぽい気もする。収録作の中で唯一の中編。
タケトリオは竹取物語SFアクションバージョン。姫の連れ戻し役は姫の幼馴染みの青年二人。舞台背景とか青年二人と姫のやりとりが印象的。姫のキャラ設定にちょっと笑った。軽快かつドラマチック。
どの話も疑似も含めて家族の絆を主としたドラマと熱いバトルアクションが融合した内容。ある種の人情ものを彷彿とさせる熱さは苦手なジャンルのはずだがこちらはじんわりと心に染みて読ませる。線が多めで見栄えのある高品質の作画によるアクションやキャラ描写は秀逸。

設楽清人
ビームコミックスハルタ全1巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・ドラマ・アクション / 好み度:★★★☆☆
ワンダーラビットガール 廣瀬ゆい
2017年08月27日 (日) | 編集 |


家庭でも学校でもみそっかすのドルオタ眼鏡男子は、優秀で尊敬する兄の精神が壊れ入院したことに驚愕する。病室にあったUSBに入っていた兄の学校の女生徒のリストと、兄が呟いたワンダーラビットガールという謎の言葉を元に、兄になりすまして犯調査を始めるが。性癖・フェチを主題にした奇妙な官能学園サスペンス。

主人公は家庭でも学校でも居場所がない劣等生でドルオタ男子。双子の兄は優秀で人望も厚く主人公とは顔はそっくりなのに正反対。だが兄は弟の主人公にとても優しく主人公も兄を尊敬し慕っていた。そんな中、兄の精神が壊れ入院する事態が起きる。茫洋として反応が薄いがある条件で錯乱を来す状態。
兄が呟いたワンダーラビットガールという言葉と、兄の病室にあったUSBに入っていた兄の学校の女生徒と彼女らの性癖のリストから、兄を病に至らせたのはこのリストの中の「ワンダーラビットガール」だと判断、主人公は兄になりすまし、リスト内の女性と接触しワンダーラビットガールを探すことに、というはじまり。
見た目は兄と似ているのでなんとかごまかしつつリストの女生徒たちと接触を図るがどの女性も特殊な性癖持ち。彼女らが興奮する状況を作り主人公はほぼ手をつけることなく彼女らを絶頂に導き手がかりを得ていく。生の女子を目の前に本来の目的を失って兄に謝りつつ己のリビドーに従おうとするも女子側が一人で完結しておあずけ見たいな展開がいろんな意味で印象深い。えろ描写は妄想(という逃げ道)でかんなり濃い。絵柄と絶妙な画面構成なのかがっつり青年向けより薄味に感じる不思議。
兄に告白してフラれている女性ばかりでそれを知っての心の叫びを含め、主人公のモノローグが特徴的な一人ボケツッコミだし、けっこうゲスいというか欲に忠実なキャラなのが面白い。まあヒロイン達も主人公に負けず劣らず思い込みが強いモノローグだけど。
話の根幹はサスペンスだし登場人物たちは真面目というかシリアスだけど読み手から見るとほぼギャグに見える作風。それにしても世には様々な性癖があるんだなあ・・。
とにかく一風変わったキャラ描写と台詞回しが見所。他作者を引き合いに出すのはアレだけど河田雄志原作の漫画のテイストによく似ている。氏の原作漫画が面白いと感じればハマる話だなと感じた。
ネタバレになるが主人公が追いかけている推しアイドルも登場する。1巻目での伏線に気付かなかったよorz

廣瀬ゆい
ジャンプコミックスSQ / 集英社
ジャンル:青年・サスペンス・青春 / 好み度:★★★☆☆
おさな妻の星 後藤羽矢子
2017年08月27日 (日) | 編集 |
おさな妻の星
後藤羽矢子
2015-8



三十路の男性の見合い相手は16歳女子高生。男性は断るも女子は押しかけ女房のごとく男性の住まいに直撃、なんのかのと同居することになる4コマ同棲ラブコメディ。

三十路男性が見合い相手として紹介されたのは16歳の女子高生。男性は絶対何かあると訝しむ。女子高生の家は代々早婚で、女子高生の高齢の高祖母(曾祖母の母)が生きているうちに女子高生が産む来孫を見せてやりたいというのがこの見合いの主旨だった。端から見ればとんでもない理由ではあるが女子高生当人は俄然乗り気。
男性は一旦断るも女子高生は男性の家に押しかけ女房としてやってくる。何のかんのと同棲・・というか同居することになる。
良き嫁として教育されていたので家事全般は達者、居心地のよい生活環境に馴染みつつ、祖母や母たち4代の面々による妻の心得をたたき込まれた女子高生のアタックに四苦八苦するってかんじかな。
ヒロインの影には祖母たちの入れ知恵があるというオチが多いかな。現代に則しているかわからないが理にはかなってるとこもあるなあと思うのはおばはんだからだろうか;昔は家事や夫への配慮や態度、女性の生理や夜方面の心得とかほぼ親なり祖母なりがきっちり教えてたんだろうなと思わせる内容。
ヒロインは家事や知識をたたき込まれスペックが高く男性がやり込められることも多々あるが年相応の恥じらいもあったりするというキャラがいい。男性の心境と女子高生への感情の変化の描写も巧い。家庭内(嫁姑・夫婦間)の世知辛いあるあるネタももちろんある・・(笑)
幼妻の押しかけ女房という記号にとどまらず、エロ方面のネタでも現実味があるというか地味に勉強になることが多いのが特徴。よく出来ている作品だと感じる。

後藤羽矢子
ぶんか社コミックス / ぶんか社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆
小惑星に挑む あさりよしとお
2017年08月24日 (木) | 編集 |
小惑星に挑む (楽園コミックス)
あさりよしとお
2013-8



太陽系にやってきた異星探索調査を担うふたりの異星人は、第三惑星と交信した形跡のある小惑星の無人探査機の動向を見守ることにする、という体で描かれるサイエンス漫画。
著者のお家芸?宇宙科学を丁寧にレクチャーする内容。学習漫画・まんがサイエンスのテイストに近い。表紙を飾る、体長が地球人より小さい異星探索調査のために太陽系にやってきて無人探査機を発見した異星人の会話によって、地球から出発した無人探査機の役割と道中のトラブルや動向が説明される。
ってまあ明記してないけど話題になった「はやぶさ」の旅の顛末をフィクションぽく描く話。おそらくは膨大な知識と資料をもって要点をわかりやすくかみ砕いて凝縮した内容なんだろうなと思う。冒頭の、地球よりも遙かに文明が発達した異星人ふたりが宇宙の探索を行う意義についての会話はなんか深い。

あさりよしとお
楽園コミックス全1巻 / 白泉社
ジャンル:サイエンス・女性 / 好み度:★★★★★
短文感想
2017年08月24日 (木) | 編集 |
2014-6
ハツ*ハル(1) (フラワーコミックス)
藤沢志月
モテるチャラ男は、恋愛トラブルを起こすたび鉄拳制裁をする苦手な女子に恋に堕ちる。そのきっかけは、その女子が幼馴染みのような関係の男性教諭に片想いをしていてその恋する表情を見たから。初めての恋を自覚した相手が他の相手を思っている状態で始まる、男子視点の恋愛物語。三角関係ものでいいのかな。ライバルの男性教諭はおっとり気質で現段階では女子のことは妹の認識のようだけど。丁寧でしっかりしたデッサンの絵柄。世界が変わるほどの胸の内の変化の描写や、ときめきの場面の構成が秀逸。少女漫画的な見せ場を作り物でなくリアルに魅せる技術がすごいと思う。ゆっくりとじっくりと恋愛模様を描く構成も見事。複数巻。★★☆☆☆


ひとりじめ~調教願望~ (フラワーコミックスアルファ)
響 あい
チャラ+モテ男子が主人公。親の再婚で、同じクラスの優等生女子が義妹になる。自分に辛辣な義妹にキレて襲い掛けたところ彼女は性欲が強く主人公に襲われたいとさえ思っていることを知る。要するにやりたがり男子のような脳内ということらしくそのリビドーに任せた言動はわりとガチ。だが自分を晒したいのは主人公のみという一途さ、かつ初心な面もあるのは少女漫画ならでは。翻弄される主人公もヒロインの言動も上手い。女子とて性欲はあるという主題を恋愛ものにうまく昇華させている。H込みの直球少女漫画の中では印象深い作品。あとヒロインの下着のデザインが異様に凝っていると思うのは私だけか。1巻のみかと思ったら続刊があった。複数巻。★★☆☆☆



2014-04
ぼくらは妻を愛してる : 1 (ジュールコミックス)
本田恵子
年齢も家庭状況も違う男性社員5人が女性社員をリーダーとする下着メーカーの既婚女性対象の新商品開発プロジェクトに参加することになる。社内で愛妻家という理由での抜擢だが彼らは何かしら問題を抱えている。婚約者の弟が小姑、一度の浮気で妻と冷戦状態、妻に先立たれた、妻の興味が子に移った、単身赴任で妻との関係が微妙・・といった具合。各々のプライベートの問題とプロジェクト進行を交互に描きつつよい方向に向かう構成かな。彼らのみならず女性リーダーの恋愛事情も複雑でそちらの展開も気になるところ。仕事と恋愛エピソードの絡め方が非常に秀逸。社会人の物語として読み応えがある。複数巻。


ブラッディ+メアリー 第1巻 (あすかコミックスDX)
サマミヤ アカザ
死にたがりの不死の吸血鬼と能力を持たないエクソシストの話。死にたい吸血鬼は自分を殺せるエクソシストの男子を見つけるが、人違いな上にエクソシストなのに能力を持っていなかった。吸血鬼を殺す方法を見つけることで協力体制?になるふたりだが、というはじまり。どうもエクソシスト男子の血は吸血鬼の能力を底上げするので常に狙われている状況、そして吸血鬼を殺す方法についてはエクソシスト男子が所属する機関が一枚噛んでいる模様。主人公たちが周囲の思惑に利用されているような背景があるパターン。血とゴシックの美麗系な絵柄。キャラ設定は記号重視だしつかみ所がなさすぎる。話運びも説明ばかりで曖昧。美麗なキャラと吸血鬼シチュエーションにハマれば萌える類の作品。複数巻。



2014-02
今夜、先生の腕の中(1) (フラワーコミックス)
真村ミオ
教師と生徒の恋愛もの。仕事優先で娘を邪魔者扱いする母親を持つ女子が男性教諭の元で暮らす話。当初は女子の不遇を教諭が自分の過去と重ねて放っておけないって気持ちからだったがいつの間にか恋愛対象に近くなったということか。社会通念的な横やりがほとんどなく、甲斐甲斐しくヒロインのために行動する王子との一線を越えない蜜月が展開。王子が悪い魔法使いに閉じ込められた姫を救うおとぎ話に近い。ヒロインの言動は良くも悪くも少女漫画的女子だなあ。正直リアリティは薄いが夢のような恋愛ものとして受けそうではある。複数巻。



2013-3
先生のいうとおり!! (あすかコミックスDX)
音中 さわき
表題作・どうせ未熟な子羊です・桜思い他を収録した作品集。表題作は、幼馴染み同士の数学教師と数学が苦手な優等生女子の恋愛もの。他は優秀なのに自分の教科だけが・・ということでガチの勉強会をするうちにヒロインが恋を自覚する展開かな。ゆるっと甘々。感情の起伏の少なめなヒロインの表情の変化が萌える(笑)あとは、元ヤンキー神父と彼の破天荒なキャラから追い出そうと試みる神父の師匠の娘の話、桜の精と少女の話。どちらも恋愛っ気もあるけどそれ以上に清廉な人間ドラマが見応えがあった。どの話も読みやすくするりと心に残る話だった。★★★☆☆



2013-2
ウソツキチョコレート(1) (別冊フレンドコミックス)
イアム 桜井まちこ
ケータイ小説原作?男性接触による蕁麻疹のため他者との交流が臆病になった女子は、ウソツキさんと呼ぶ青年と出会う。彼は女子が悩みを告げると心を癒やすというチョコを渡す。他者との交流に前向きになると落とされたり逆に避けていた方向から援護が来たりと塞翁が馬みたいな展開。実はすれ違ってたり誤解だったり勘違いだったり間が悪かったりってことが多く話してみたらわかったみたいな。同世代同士の恋愛を含めた交流から、ヒロインと青年の恋愛の話が進んで行くのかね。青春モノとしては読みやすい。複数巻。



2012-5
クジャクの教室 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
高梨みつば
慕っていた美人の母が家族を捨てたことから人間不信ならぬ美人不信の地味目女子は、転校先のクラスで目立つ美少女・イケメン3人組と知り合うことになる。天真爛漫でズレているところがありある思い込み?から主人公にグイグイ入ってくる隣の席になった美少女と不信感をぬぐえなかった主人公が友達になるエピソードから、地味な子が美形たちの輪に入り仲良くなる話。主人公の設定が巧く物語に活かされていてリアリティがあり読み応えがある。複数巻。★★★☆☆



2016-01
ピンポンドライブ(1) (なかよしコミックス)
吉田はるゆき
卓球青春少女漫画。自分をかばって怪我をした双子の兄の代わりに兄に成り代わり卓球部に入る女子の話。ヒロインも元々卓球をやっていたが周囲の女子と浮くため辞めていたが本当は卓球がやりたいという背景がある。兄には憧れの選手がおり、共に卓球をやりたいという兄の願いの繋ぎとして男装したヒロイン。早々に部員達に性別がバレるものの、部自体は部員の数が少なく崖っぷち状態ゆえに所属を認められる。卓球に関しては久々に見る直球なスポ根ものならではの熱い展開。これに兄の憧れの選手との恋愛が絡むのだろう。複数巻。



2016-08
君は、オレが好きだって言ったらどんな顔するだろう。(1) (フラワーコミックス)
白石ユキ
モテメンの主人公がときめいた初恋の相手は男子・・・と思いきや実は男装している女子だった。女子が男装しているのは片思いのバスケ男子を追いかけて男バス部に入るため。そして主人公はその女子を追いかけて男バス部に入る。男子視点の少女漫画。女子の男装設定は正直甘いが少女漫画的見せ場のためのよう。恋愛模様が主題なので冒頭の経緯はスルーしてもいいと思う。恋愛において追われる側だった男子が追う側の立場になるいうシチュエーションを楽しむ内容か。繊細な絵柄による見せ場の演出は巧い。様々な恋愛シチュときめきたい読み手には良作。複数巻。

桜色フレンズ 
2017年08月23日 (水) | 編集 |


父親が借金を残し失踪、残された家族3人は父親の馴染みだった金持ちに借金肩代わりの代わりに引きこもりの娘の友人になってくれと言われる。不幸少年とコミュ障女子をはじめとしたちょっとしょっぱい青春4コマ。
母は早逝、一男三女の家庭の長男が主人公。父は借金を残し家の有り金もかっさらって失踪、収入は長女の教師の職で得ていたが、父親が逃亡の際、勤め先の学校にも無体を働いたため失職という崖っぷちの状況からはじまる。
で、頼るところもないので実は父と幼馴染みの理事長に陳謝に行く一家。そこで借金肩代わりと長女の復職の交換条件として引きこもりの娘の友人になってくれと頼まれる。
広い邸内で忍者のごとく姿を隠し素早い娘を見つけるというすごいとこから始まる友達ミッション。なんのかのと心を開いてもらい、理事長の学校の特別校舎に設けられた一家とお嬢様のみの特別学級でのスクールライフがはじまる。
ヒロインの引きこもりの本当の原因の追求と彼女自身の成長、個性が強すぎる屋敷の執事とメイドと一家4人とヒロインの交流が描かれ徐々にヒロインの世界が広がっていく展開かな。主人公以外のヒロインの友人になる立ち位置の女子も登場し話の広がりも見せる。
絵柄の雰囲気的に記号ありきの萌え学園コメディかと思ったがなかなか深いドラマを含む内容になっている。身勝手な親やいじめなどシビアな要素が多々あるが、ほぼ相殺するように理解と援助と絆もあり、なにより主人公を含めヒロインの周囲の面々が、性格は様々だが芯がまっすぐなキャラばかりなのが気持ちよい。あとヒロインが本当に純粋なとこも。というかその気質だから周囲がこの対応になるんだろうと思わせる。ヒロインの隠れスキル設定や一家の達観したやりとりなどコミカルさもいい案配。屋敷スタッフの言動は若干ウザいが行動原理を鑑みるとそれも愛おしく話のスパイスになっているように思う。

佐倉色
角川コミックスエース / 角川書店
ジャンル:4コマ・コメディドラマ / 好み度:★★★★☆