読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
彼女とカメラと彼女の季節 月子
2017年08月07日 (月) | 編集 |


女子達の暗黙のルール内に収まり学校生活を送ることに安心と退屈を感じていた女子は、その枠に入らないカメラ好きのクラスメイトの女子が気になり始める。
主人公は女子高生。クラスメイトとも馴染みソツのない学校生活を漫然と過ごしていた。そんな中、クラスの輪に入らない美少女の同級生が気になり、昼休みにそっと後をつけると振り向かれ、彼女の持つカメラで突然撮られる。
そんなきっかけから、美少女の趣味であるアナログカメラを通して徐々に親しくなっていく。クールな美少女、かと思ったが柔らかく笑う彼女に魅了されたシーンが印象的。その一方で主人公は野球部員で人気者の男子にアプローチされ、反発しながらもやりとりが続く。題名から想像した内容に反し、カメラに特化しただけの話じゃなかった。青春群像っぽい話だった。
自分が興味のあることしか関わらない女子、周囲と合わせる生き方から変化が出てくる主人公、他者から自分への興味というものに疎い野球男子。主人公とカメラ女子のやりとりは百合っぽい雰囲気があるような。実際そうだとはやし立てられる場面もある。
家庭環境の違い、学生が終わる次の段階の道の選択、カメラ少女との関係、男子との関係、などなど人間関係や自分自身のこと、生活環境様々な要素が丁寧に綴られていく。端々にリアリティのあるエピソードを置きつつきっちりドラマがある。絵空事ばかりじゃなくて身近に感じるものがあるというか。
あと1巻終盤でカメラ少女と野球男子にけっこう深い接点があることがわかりいろんな意味で続きが気になる引きだった。青春ものの中では地味におすすめしたい作品。

月子
モーニングKC / 講談社
ジャンル:青年・青春 / 好み度:★★★★☆
タケヲちゃん物怪録 とよ田みのる
2017年08月07日 (月) | 編集 |


洒落にならない不運ばかりが日常的に起こる少女は幸福を感じたことがない。そんな彼女が高校入学で一人暮らしをすることになったアパートは怪異の住処だった。

いる場所に何かしら落ちてくる、落ちたものにすべるなど洒落にならない不運ばかりが日常的に起こる少女が主人公。高校入学で寮に入るはずだったが手違いで満室、紹介された場所は木造の古アパートで、大家は般若の面をつけたおどろおどろしい場所だった。それもそのはず、そのアパートは人間が驚き恐怖する心を糧とする妖怪たちの住処だったのだ。主人公にも驚かせようと住民たちが彼女の部屋に入るも、主人公は驚かず状況をすんなり受け入れる・・。
どうも主人公は妖怪の大好物の陰の気を多く持つが、普通の人間では恐怖を感じると体外に出るものが主人公の場合は幸福を感じることで出るらしい。そしてそれは妖怪にとってとても美味。主人公はその境遇から感情が乏しく幸福を感じたことがないので気を出すのに妖怪立ちは悪戦苦闘、という構図ができあがる。
主人公が、妖怪たちとの関わり合いによって環境も自分自身の心も変化していくところが見所なのだろう。せつなく優しい、よりよい方向に向かう展開の物語は愛おしい。物語的にはアレかもしれないがやっかいな事態に行かないためのセーフティー設定があるのも個人的には良かった。

とよ田みのる
ゲッサン少年サンデーコミックス全7巻 / 小学館
ジャンル:少年・ドラマ・ファンタジー / 好み度:★★★★★
好き もよい 双見酔
2017年08月07日 (月) | 編集 |


同人誌を作ってみた。・ふたつねがい。・好きといえないこと・ちくたく・好き もよいを収録した著者の初期短編集。
同人誌を作ってみた。は同人誌初出。絵、今とあんまりかわんない?と思ったら今回でほぼすべて描き直ししているみたい。題名通り漫画描きで同人活動をしている友人に触発されて自分もやってみようとなった主人公女子。母親が活動経験があり、絵と漫画の質向上のスパルタ(笑)と、昔取った杵柄であれよという間にイベント参加を決めたりコスプレ服を作ったりして、ぐいぐいと同人活動の世界へ誘っていく(笑)。気がつけば本を作り母と共にイベントに参加し・・というかんじ。今だとこういうご家庭もけっこうあるんじゃないでしょうか。
ふたつねがい。は神社にお参りに行く初々しい男子と女子の話。こちらはああ、昔の絵なんだなと思う絵柄だった。ほんわかするなあ。
好きといえないことは、つきあい始めて5回目のデートで彼女に好きと言ってとねだられる男子の話。悩みの元と悩んでる描写が初々しいのう。かわいい。好きだから言葉が欲しい、好きだから言葉に出来ない。
ちくたくは、つきあい始めたカップルの話。よく知らない男子に告白されつきあうことになった後、相手をよく見るようになった女子の変化。幕間の後日談コマにちょっとによによしてしまった。
好き もよいは、ネットゲームから始まる人間関係と恋の話。ネトゲあるあるなエピソードがけっこうある。オンとオフのギャップにメッセでのやりとりでも性格とか癖が出るとか。相手の行動や言動に対して、ヒロインがいろいろ考えるモノローグがなんか良い。著者の他作品でもよく見られるけどゆっくりじっくりなるべく客観的に考察して簡素な言葉で表現するっぽい印象を受けるんですよね・。
最初の話と最後の話が頁数が長いだけあってやっぱり読み応えがあって好きな話かな。

CR COMICS DX全1巻 / ジャイブ
ジャンル:青年・恋愛 / 好み度:★★★★★