読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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シャアの日常
2017年08月10日 (木) | 編集 |


ファーストガンダム(もしくはオリジン)の登場人物シャアが記憶を無くし日本の現代社会のボロアパートで暮らす話。
ひときわ早い赤い彗星が流れた後、ある男がボロアパートで目覚める。彼は記憶をなくし自分の名前すら覚えていなかった。なにか手がかりはないかと探してみる。服は軍服のような赤い服に珍妙な仮面しかなく、なんの意味があるのか麻雀牌の西(しゃあ)があるが・・・。というかんじで始まるファーストガンダムパロディ。
ガンダムのシャアが記憶を無くしなぜか日本の古いアパートに住んでいるという設定で、記憶を取り戻そうとすると同時に素で生活もしなくてはならず、しかしいろんな意味で未知の生活の場に悪戦苦闘、というかんじのナンセンスギャグものだった。
家の中のアイテムには随所に記憶のヒントがあるが本人はたどり着けそうでたどり着けないもどかしさ、ご近所とのつきあいや彼の暮らしぶりの珍妙エピソードが綴られるうちに、妹セイラも突然来訪する。これで記憶が・・と思いきやセイラさんとても残念なキャラになっており割れ鍋に綴じ蓋なカオス状態に。
ガンダムはファーストだけは大体話がわかるしシャアのキャラも知っているだけに笑いが止まらず・・・。本気のファンだと怒る案件なのだろうか。原作というか作画監督の人の絵とほぼ同じ絵柄なだけに破壊力も強いかと。あとガンダム以外のサンライズ作品のパロディも随所にちりばめられているところもなにげにツボだった。あとシャアが自身のコスチュームにツッコミ入れてるところも笑えた。

漫画:南北 脚本:本田雅也
角川コミックスエース / 角川書店
ジャンル:青年・パロディコメディ / 好み度:★★★☆☆
mon*mon シモダアサミ
2017年08月10日 (木) | 編集 |
mon*mon
シモダ アサミ
2013-8



成人女性の性的な方面の欲求や方向性のいろいろなケースを描いたオムニバス7編。
直球で欲求溢れるいわゆる肉食系?女子の憂鬱と妄想と・・な話は、まあ・・と思っていたが最後のオチがすごかった。
理性があるうちは貞操観念が強いのだが酒などでタガが外れると奔放になる女性の話は、男性の台詞がエグかった。
奥さんがやる気なしのセックスレスに悩む既婚男性の話は奥さんの秘かな趣味?に吹いてまさかのBL展開にちょっと驚いた。
本番・おさわりNGの神の手テクを持つ水商売のぽちゃ女性と馴染みの客から彼氏になった男性の話は、風俗業の女性の設定が秀逸で彼氏との話は性方面が主題だけど実は純粋な恋愛ものというところが上手い。
若い母親の息子に対する偏愛の話は、ああ・・ネットでよく見る話や・・と思った。やはり旦那さんとの関係が行動原理というのも含めて。
乙女ゲー?のゲームキャラの男性に恋する女性は、キャラの特質をそのまま体現したような本物の男性と出会う話は、なんかもういろんな意味で辛いオチだった。辛い、でも真理(汗)
最終話は第一話の登場人物がメインで、一話でヒロインが参加した合コンで早々に帰った男性と再会する話。えー、端から見るといろいろすごいが相性が合えばハッピーやんね、という話だった。
地味に登場人物に繋がりがあるからオムニバスというより連作形式か。いろんな意味であけすけで飾らぬ心の内を悶々と綴る登場人物の描写は短編物語としては面白かった。

シモダアサミ
fxコミックス全1巻 / 太田出版
ジャンル:青年・コメディドラマ / 好み度:★★★☆☆
ハルの肴ほか短文感想
2017年08月10日 (木) | 編集 |
2013-8
ハルの肴 1
末田雄一郎 本庄敬
領国の老舗居酒屋が舞台。田舎くささの抜けない上京したての少女が主人公。ヒロインは北海道から絵描きを目指して上京したものの専門学校が早々に閉鎖、行く当てがなくなったところで、漁師町で育ち肴の目利きも包丁さばきも上手いことから居酒屋で働くことになる。店の主人は主人公の才を見いだすが元料亭の融通が利かない板前が反発する。とはいえ主人公の生来のまっすぐさというかへこたれないキャラで良い方向に展開していく。わりとリアルに感じるドラマ構成、上手く行きすぎずかといって停滞したままというわけでもない話運びのさじ加減が絶妙。なんというか人間の描き方が上手い。複数巻。★★★☆☆



水瀬陽夢と本当はこわいクトゥルフ神話 (1) (カドカワコミックス・エース)
朝霧 カフカ
女子高生陽夢は何者かに拉致されたところを元探偵の青年に助けられる。これを皮切りに混沌と狂気の出来事が起こっていく。題名にあるとおりクトゥルフ神話を下敷きにしたオカルトサスペンス、でいいのかな。推理もの、ハードボイルドもの、暗躍もの、そして混沌の神話絡みの不気味な事象といったエピソードが展開され、統一性があるんだかないんだかなごった煮的な印象を受ける。正直ついていきにくいが読み進めればけっこう面白くなってきた。クトゥルフネタがベースなだけに話がぐっちゃぐちゃになりそうな予感もするが。複数巻。後で知ったが元ネタは東方キャラによる神話TRPG?動画らしい。★★☆☆☆



惑い星と花 (バンブーコミックス 4コマセレクション)
野広実由
第二次性徴を迎える年ごとの女子・男子の、肉体・精神の変化に伴う様々な思いを描いた4コマ漫画。わりとリアルでもありそうな出来事を若干ドラマチックに描いているかんじ。センシティブというかデリケートというかな雰囲気に呑まれる。ヒロインがあるちょっとした過去の出来事が原因なのだろうか、自分や周囲の様々な変化に、いやらしい、と呟くところが印象的。百合要素もあり、一過性のそれではなくわりとしっかりと結論まで描いているところも特徴かな。



ダイン・フリークス D.Y.N.FREAKS 1 (ドラゴンコミックスエイジ そ 1-1-1)
空十雲 鋼屋 ジン(ニトロプラス)
クトウルフ神話を題材にしたオカルトファンタジーアクション。ごく普通っぽい女子がオカルトスポットに誘われるというところから物語は始まる。そこからスプラッタホラー的な展開になり、街の一部の人間があるウィルスのようなものに冒され邪神のごとく異常な力を持った魔人になることが明かされる。魔人に対応する医療機関とそれに属し邪神の力を有する少年が魔人を捕縛するという構図のよう。邪神VS邪神のダークヒーローバトルもの・・でいいのかな。ただの人間のはずのヒロインに邪神が接触しようとした理由が伏線の一つとなっている模様。話はちょっとわけがわからないことも含めてクトウルフ神話らしい本能的な不快感・不安感がよく出ている。神話用語もけっこう出てくるのがなんかツボる。複数巻。



ペルソナ×探偵NAOTO (1) (電撃コミックスNEXT)
間宮夏生 ATLUS
ペルソナ4の公式小説のコミカライズ。メイン登場人物のひとり、本編では男装の美少女だった探偵王子こと・直斗の話。相棒のアンドロイド?の青年と共に難事件を解決するミステリアクションといったところか。相棒の青年が死者の声を聞きそれをヒントに直斗が推理をするという捜査方法のよう。作画担当はコミカライズもオリジナルもこの手のアクションものを多く手がけただけあって安定した質、特にアクションは美麗で見応えがある。公式小説が原作なだけあて本編を知る人はにやっとしてしまうシーンが多いかも?余談だが青年がバイクに変化したときはちょっと驚いた。複数巻。★★★☆☆



さよならタマちゃん (イブニングKC)
武田 一義
35才当時漫画家アシスタントをしていた著者の精巣腫瘍闘病記。病が発覚した経緯、治療経過、長期入院の際出会った患者の人たちとの交流、漫画家になる前に罹患した著者の心情、実に様々な要素が盛り込まれている。当人の病状や治療の選択のみならず他の患者さんの話もあり、幅が広い。牧歌的な絵がこの題材にはあっているような気がする。ほんと余談ですが題材だけみて罹患した別の人の話かと思ってました。ああ、そういうことかと。★★★☆☆



2012-8
BET. 1 (Feelコミックス)
山崎童々
代原メインの鳴かず飛ばずで細々と漫画家を続ける青年。彼女に三行半まがいを突きつけられても仕事がパッとしなくともぬるま湯な現状に浸ったような状態。そんな青年に、編集者がある女性アシスタントを紹介したことから状況が動く。ゆらゆらと定まらん主人公に、正論をすぱっという女性アシスタントとトリックスターな編集と自分の言い分ばかりを言う彼女。ぐるぐるとグダグダと急転直下と。女性アシの経歴の設定は興味深い。いろいろ考えさせられるところはあるのだが個人的にあんまり何度も読みたくない展開に;主人公と似たヘタレだからだろうなあ;主人公がどういう方向に向かうのか気になる。複数巻。


トイレの花太郎 (コミックジーン)
みなづき忍
高校デビューを考えるも緊張するとトイレに行きたくなる男子は、トイレに棲む花子さんならぬ花太郎と名乗る少年の姿を妖怪と出会う。トイレの主というより学校の主の花太郎の下僕として掃除をするはめになるが。妖怪がらみのシリアスドラマ的側面と可愛いドタバタコメディの側面を合わせた内容。絵は可愛く画面構成も綺麗。設定も構成も目新しいものはなかったが話運びがスムーズで読みやすく雰囲気が好きだった。★★☆☆☆



2011-10
放課後カノン (百合姫コミックス)
三国ハヂメ
温室の魔女・温室の秘密・あまいふたり・ねてもさめても・夏のお嬢さんたち・私の彼女・ヒミツだけどね・放課後カノンほかを収録した著者の百合短編集。既作品の後日談とか番外編なども収録。表題作はいつも逃亡する生徒会長といつも探す役員のふたりの話。がっつり身体のコミュニケーションがあるタイプの話ばかりだが至るまでの展開はわりと読ませる。短編集なのでドラマの掘り下げはさほど深くないがシチュエーションの構成は上手い。H描写の絵面もワンパターンじゃないかな。著者の作品は短編のほうが個人的に好みだな~。中編だとどうも間延びする印象が強いんだ;