読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年1月以降発行タイトル対象。
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きのこいぬ 
2017年08月13日 (日) | 編集 |
きのこいぬ(1) (RYU COMICS)
蒼星きまま
2011-10



愛犬を亡くし傷心の絵本作家が、庭に映えたピンクのきのこを眺めていると、動きだし犬、のような生き物に変化した。きのこいぬと絵本作家や周囲の面々のほのぼのとした日常を描く物語。
キノコに感情みたいなものが芽生えて犬の姿に変化した「きのこいぬ」。意外すぎる組み合わせと出オチ感満載だったが、きのこいぬの愛らしい造形とほのぼのとした雰囲気にはまりました。そういや意外な組み合わせってキャラクター界じゃけっこうあるな。
幼馴染みの担当編集者や絵本作家のことが好きなきのこ研究所員の、きのこいぬをめぐるやりとりとか会話が良い。どういう話か、と説明しにくい話だけどほっこりしたりほろっときたりするエピソードが多いです。ちょっとシュール要素も入ってるかも。きのこいぬ、けっこう学習能力?知能?がわりと高いかんじで表情もわりと豊かで仕草がかわいい。
人気が出たのか1巻表記はなかったけど続刊している。

<あおぼしきまま>蒼星きまま
リュウコミックス / 徳間書店
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆
たんさんすいぶほか短文感想
2017年08月13日 (日) | 編集 |
2014-8
たんさんすいぶ(1) (イブニングコミックス)
上条明峰
内面は至って普通の男子なのだがお面のような無表情の主人公は、友人の付き添い?で吹奏楽部に行くものの部員はやる気のない風変わりな面々。入部には興味はないが細かい作業が大好きな主人公は、部室にあった古びたサックスの手入れを買って出る。著名な音楽家の兄を持ち幼少期は音楽と楽器が大好きだったこと、話の主要素でもある主人公は楽器が人の形に見えるという設定が出てくる。音楽と楽器に対する主人公の変化が描かれていくのかな。音楽に纏わる家族との微妙な関係が妙に気になる。吹奏楽部の部活青春ものであり楽器擬人化ものでもある。設定を見るに色物な話かと思ったが擬人化キャラも含め人物のキャラや役割をきっちり作っているし思ったより直球な部活物語になりそう?新入部員の無愛想な女子がヒロインになるのか。昼行灯が有能でしたというパターンはやはりワクワクする。複数巻。★★★☆☆


懲役339年(1) (裏少年サンデーコミックス)
伊勢ともか
転生が信じられている世界では当の罪人が死んでも刑期が残っていれば生まれ変わりとされる人物に受け継がれる。主人公は懲役339年を科せられた罪人の生まれ変わりとされ、生まれたときから収監された少年。前世の記憶はなくむろん罪を犯した自覚もない少年の刑務所内の生活を描いた後、転生ありきの世界の疑問とか矛盾とかの是非を問う話になっていくみたい?社会構造がなんとなく中世の暗黒時代を連想させる。なんとなく世界観は伝わるが舞台背景の説明が少なくいまひとつ物語に入りにくかったが話が進めばおいおい出てくるのかな。絵は特徴というか癖があるタイプ。理不尽な世界描写と主題にはあっているように思う。複数巻。


たわら猫とまちがい人生 (1)
日高 トラ子
基本貧乏生活の主人公と太った猫とのドタバタな日常コメディ。ミュージシャン志望だが鳴かず飛ばず東京で一人暮らしのバイト女子は、帰り道に米俵のような太ましい猫をうっかり拾い、そのまま居座ってしまう。高級食材をダメにされたり災難続きだったが猫をツイートしたら反応が良く、これは使えると判断し飼うことにするという流れ。どうもその猫は寂しい人間に福を与えるというたわら猫らしいが・・。コミカルでテンポのよい構成。当初主人公受難タイプで読みづらいかな~と思ったけど読み進めていくとそうでもなかった。猫飼い初心者あるあるネタとドタバタ感の融合、登場人物の動かし方が良い。複数巻。


魔女に与える鉄鎚 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
村田真哉 檜山大輔
魔女狩りを巡るダークファンタジーアクション。私欲のため罪なき少女を魔女狩りで処刑すると逆に本物の魔女を生み出す。危険な魔女を殺すのは、憎悪を持たぬ異端審問魔女の役割。魔女狩りが盛んだった中世をモデルに、魔女が実在するファンタジー世界観。女性法王と共に異端審問魔女たちの戦いを描いている。魔女の能力は生前受けた拷問に由来するので拷問具の紹介と共に戦闘、という構成もあるのが特徴。アニメ絵というかポップ寄りの絵柄なので若干薄れてはいるが狂気と理不尽と策謀が渦巻くシビアな展開。神と悪魔と魔女と信仰を主題とし構成も設定も練られていて読み応えはある。が年をとるとこの手の話がしんどい。複数巻。★★☆☆☆


魔法精錬 ガルナルージュと雛菊亭のエルッカ : 1 (アクションコミックス)
鈴木イゾ
剣士志望の村の食堂の看板娘は、村はずれの森の魔王塚に妹と訪れた際魔獣に襲われたところを塚に封印されていた青年に助けられる。伝説では塚には魔王が封印されていたとされるが実は魔法使い。昔は当たり前にいたはずの魔法使いはおらず一般人が使える魔法具のみ存在しており、ヒロインの持つ曾祖父の魔法具もそのひとつであり物語のキーアイテムのよう。失われた魔法を求め青年とヒロインが旅に出るというながれ。青年が封じられた経緯とその裏の策謀、魔法のあり方の変化など話の肝。魔法と世界の設定は思ったより練られていて興味深いが物語自体は定番で印象は薄い。個人的には魔法石設定とヒロインの快活なキャラと魔法使いの過去と魔法使いの風来坊的キャラデザが見所だった。丁寧な線画と美麗で可憐な絵柄。複数巻。


青の母 : 1 (アクションコミックス)
茂木清香
母に無理心中された足が不自由な女性は、幼い頃から自分を支えてくれた青年と彼の故郷の山村で祝言を挙げる。幸せな日々を夢見るも、それは悲劇の始まりでもあった。実在の人間とそっくりの人形を燃やす儀式、崩れた女性の容の化け物、子を宿す母、人形と人を入れ替える残酷で不可思議な因習があり主人公も人形の身体にされる。題名にもある「青の母」とはなにか。ホラーと横溝を足したような背筋が凍る展開が続くが、様々な謎が点在したままで初巻が終わるので続きが気になる構成。著者のホラー展開は予想がつかぬ。あと異常な状況でも愛する相手第一ってシチュエーションも健在。主人公が自分が殺されそうなときは虚ろなのに夫の生存がわかるや一気に動き出すシーンが印象的だった。複数巻。


風来狼 STRAY WOLVES 1
蕗野冬 エルスウェア
原作付のちょっと現代風にアレンジされた時代物活劇。舞台は江戸文化の日本に似た架空の島国。修業の旅を続ける剣客と、彼に命を救われ押しかけ弟子入りした青年のほか7人の侍ならぬ叉武来(さぶらい)の出会いと物語。7人の侍をインスパイアした和風ファンタジーといったところか。絵は上手く絵柄も好み。殺陣アクション描写も秀逸で見栄えがよく読み応えはある。というか殺陣アクションを目玉にした活劇演劇のようなチャンバラ展開がメインで物語は添え物っぽい印象を受けた。お約束というか様式美を楽しむ話とも言えるか。複数巻。

浮かれバケモノの朗らかな破綻
2017年08月13日 (日) | 編集 |
浮かれバケモノの朗らかな破綻 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
家の裏でマンボウが死んでるP(原作 タカハシヨウ 作画 竜宮ツカサ)
2013-8



原作はボカロ曲かと思ったけど同時制作らしい。ごく普通の男子高校生はクラスメイトのハイテンションに跳んでる男子との帰り道、自分は天狗だと衝撃の告白を受けその証明とばかりな身体能力を見せられる。そして男子の家庭の事情から、一緒にバンドを組まないかと誘われるのだが・・。
男子が人外ってのもびっくりだがクラス内で人間は主人公を含め2人のみという事実もぺろっと明かされる。バンドの誘いに関しては、過去モテたいためにベースを嗜んでいた主人公だが今はやる気が無くすっぱり断るのだが・・・。まあ紆余曲折の末バンドのつきあいをすることになり、他メンバーも集めることに・・という展開になる。ヤンキー風・眼鏡男子・正統派ヒロインとギャル娘なキャラがバンド仲間になっていくのかな。
ポップな絵柄とハイテンションなノリが見所の作品。ファンタジー要素は多分にあるが、バンド青春コメディが基軸のよう。トントン拍子に話は進まず障害やらすりあわせやらいろいろエピソードが用意されており退屈はしない。ただ構成に目新しいと感じるものは少なく王道展開だと思う。作品の質は高いのでこの手の青春ものが好きな人には楽しめるかと。

家の裏でマンボウが死んでるP(原作 タカハシヨウ 作画 竜宮ツカサ)
ガンガンコミックスオンライン / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・青春・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆
生き神のファティマ 水島ライカ
2017年08月13日 (日) | 編集 |


砂漠のオアシスの街には水を操る生き神の女性がいる。青年は代々その神に仕える一族で父の跡を継ぎ彼女の世話役となる。そんな中、生き神を奪おうと画策する2人の人物が現れる。水と砂漠と生き神を巡るオリエンタルファンタジー。

水源の支配が土地の支配と同義である砂漠の世界。そのオアシスの街には水を操る生き神として祀られる女性がいる。敬われているがほぼしゃべらず拘束された彼女は水断ちされて水源を見つける役割を負わされている。そんな生き神を管理する一族がおり、主人公の若い青年は父の跡を継ぎその役目に就任する。年若い主人公が跡を継ぐのは、生き神の近くに居続けると短命になるため。短命になる原因は水源を見つける能力に由来する。
そして生き神を狙う人物が2人。一人は自分を迫害してきた人々を見返すために生き神を奪う赤い髪の青年、もう一人は自国の存続のため生き神のいる国に戦いを仕掛ける他国の女王。赤い髪の青年が生き神を拉致し、世話役の青年がこれを追う。ちなみに赤い髪の青年は生き神のかつての恋人と似ている模様。それと同時に他国の女王が戦いを仕掛けていく流れ。
自分の欲で動く者ばかりの生き神争奪戦のようだが、主人公はあくまで役目として彼女を追っている・・でいいのかな。その辺浅い人間なのでくみ取れないのだが。生き神がしゃべれない空虚なキャラというあたりが絶妙な設定だと思う。
繊細で精密な筆致と細いフォルムのキャラデザインが、主題によく合い魅力を出しているように思う。個人的には絵柄も設定もなんとはなしに懐かしさを感じる作品。

水島ライカ
バンチコミックス / 新潮社
ジャンル:青年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆