読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
うしろのご先祖さまほか短文感想
2017年08月18日 (金) | 編集 |
2014-8
うしろのご先祖さま(1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
勇人
おっとり気質の巨乳女性は、うっかりお盆を過ぎてあちらへ帰れなくなった先祖さまたちの霊と、次のお盆まで一緒にくらすことになる、という4コマコメディ。同居する霊は、祖父・石器時代女子・西洋かぶれの明治生まれ女子という時代バラバラ。しかも幼い容姿なので絵面はいうに及ばず、エピソードもとても可愛らしいドタバタコメディ。霊と同居というより児童と同居といったほうがしっくりくる。むろん霊ならではのネタも多分に含まれてはいるが・・小学校にも通ってるしな・・ご先祖様達・・。どこを見ても、児童のいる家族の騒動や団らんとかほのぼのと楽しいエピソードばかりでほっこりする。複数巻。★★☆☆☆


テンプリズム 1 (ビッグコミックス)
瑞木 奏加 曽田 正人
謎の技術を入手し機械兵団による勢力拡大を図る強国。その国に滅ぼされた国の王子は、強国の脅威に対抗しうる能力と運命を持っており覚醒とともに打倒の旅に出るという王道展開。主人公の覚醒には信頼していた家臣の裏切り、なのだがその家臣の物語における立ち位置がと主人公側のキャラの役割が面白い。敵側の姫の役割も興味深いかも。あと身一つで敵の打倒を目指す始まりにちょっと気が遠くなりそうだったが話の進み具合が早く読みやすかった。熱い王道ファンタジー・・裏を返せば懐古な印象もなきにしもあらず。個人的にはストライクなんだが。★★★☆☆


箱庭遊戯 上 (ジャンプコミックス)
田中 文
主人公男子は、幼馴染みの少年の妹と再会する。主人公の友人であり彼女の兄である少年が6年前に死亡した際彼女は街を離れていたのだが帰ってきたようだ。そして彼女が街に帰ってきたとほぼ同時に、主人公と死んだ少年共通の友人の男子が殺され、主人公がその死体を見つけることになる。どうも主人公以外の数人の知人が幼馴染みの少年の死に関わっている模様。「蝶」を物語の象徴とした構成。要素を盛り込みすぎで、因果応報オカルトか殺人サスペンスかサイコパスホラーなのか、どれを主に見ればいいのか少々戸惑う。が、どう話をまとめるのか気になる話ではある。繊細な筆致と絵柄は魅力がある。後書きセルフパロ漫画のコミカルさは本編の雰囲気と乖離していて少々萎える。複数巻。★★★☆☆



2013-8
ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ 1 (B's-LOG COMICS)
橙乃 ままれ ハラ カズヒロ
3万のプレーヤーがRPGの世界に閉じ込められる原作小説・ログ・ホライズンのスピンオフコミカライズ。主要登場人物の一人である猫姿のプレイヤーで料理人ジョブのにゃん太班長を主役に据えたお話。なので料理に纏わる日常ドラマ的なエピソードが綴られていく。むろん班長以外にも本編キャラが多く登場する。本編と違いほんわかというかのんびりした内容だが素材調達のための冒険など、ファンタジー活劇的というかアクティブな要素も多分にある。絵は達者で眼福。絵柄も好み。題名通り幸せな気持ちになる話が多い。複数巻。★★★☆☆



出落ちガール 鈴木小波短編集
2017年08月18日 (金) | 編集 |


脱エバ!・おかんゴースト・エイリアンダイエット・お葬式フェア・クーパー伊藤さん・ヒトミゴクー・万引きGガールを収録した出オチっぽい設定のヒロインが登場する悲劇・喜劇・オカルト・ドラマ、各種取りそろえた短編集。
題名で大体の設定がわかる話が多く題名が設定に纏わる駄洒落になってるのも少なくない。とはいえ出オチで終わらず、じんわりとくるドラマだったり、肝の冷えるオカルトだったり、泣ける話だったりと、きっちり読ませる内容。一風変わった設定に王道かつ心に染みる構成が見事。
脱エバ!は、記憶があやふやで立ち尽くす武士姿の青年相手に謎の厚着美女が唐突に野球拳を仕掛ける話。題名が駄洒落で読み終わってああ、と思う系。ハラハラしたあとにすきっとしたオチが待っている。
おかんゴーストは、産褥で死亡した母親が息子に霊として取り憑いている話。息子が立派になるまで成仏できない、と浮遊霊?憑依霊?になって息子を育てたが息子は絶賛グレてヤンキーになっている。シリアスな設定だが終始コミカル、あと感動系。母の幽霊技が派手で破壊力があるし、憑依技では顔が母の可愛い顔になってて男子の体格とのアンバランスさがきも可愛かったw
エイリアンダイエットは、明るい笑顔のポチャ女子に惚れた男子と、流行の妖しいダイエットに手を出したポチャ女子の狂想曲。オカルトつーかホラーコメディというか。オチも冴えてる。
お葬式フェアは、人の業を描いたオカルト一直線。束縛愛の妻を殺した夫の前に現れたのは胡散臭い笑みを浮かべた奇妙な葬儀屋。若干演劇舞台っぽい演出の印象を受ける。どんでん返しに次ぐどんでん返しの構成が面白い。
クーパー伊藤さんは、クーパー伊藤さんの話(笑)身長つか体長がどんどん変わる女性の話で一番わけがわからない話(褒めてます)題名から予想できない内容は斜め上だった。
ヒトミゴクーは、山に住む猿の化け物と、化け物の生贄となった女性の話。女性は泣くと真珠をこぼす体質のため表情が出ない。猿の化け物は真珠を出そうと悪戦苦闘するが・・。妖怪と人間のせつなくもほっこりとする話。構成的には定番だと思うが素で泣ける良い話。
万引きGガールはスーパーの万引きGメンの女性の恋の話。店長の造形が地味に怖い。恋する突っ走りというか暴走ヒロインのキャラはこのころからあったんすね。

鈴木小波
ヤングキングコミックス全1巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・コメディドラマ / 好み度:★★★★☆