読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
桜色フレンズ 
2017年08月23日 (水) | 編集 |


父親が借金を残し失踪、残された家族3人は父親の馴染みだった金持ちに借金肩代わりの代わりに引きこもりの娘の友人になってくれと言われる。不幸少年とコミュ障女子をはじめとしたちょっとしょっぱい青春4コマ。
母は早逝、一男三女の家庭の長男が主人公。父は借金を残し家の有り金もかっさらって失踪、収入は長女の教師の職で得ていたが、父親が逃亡の際、勤め先の学校にも無体を働いたため失職という崖っぷちの状況からはじまる。
で、頼るところもないので実は父と幼馴染みの理事長に陳謝に行く一家。そこで借金肩代わりと長女の復職の交換条件として引きこもりの娘の友人になってくれと頼まれる。
広い邸内で忍者のごとく姿を隠し素早い娘を見つけるというすごいとこから始まる友達ミッション。なんのかのと心を開いてもらい、理事長の学校の特別校舎に設けられた一家とお嬢様のみの特別学級でのスクールライフがはじまる。
ヒロインの引きこもりの本当の原因の追求と彼女自身の成長、個性が強すぎる屋敷の執事とメイドと一家4人とヒロインの交流が描かれ徐々にヒロインの世界が広がっていく展開かな。主人公以外のヒロインの友人になる立ち位置の女子も登場し話の広がりも見せる。
絵柄の雰囲気的に記号ありきの萌え学園コメディかと思ったがなかなか深いドラマを含む内容になっている。身勝手な親やいじめなどシビアな要素が多々あるが、ほぼ相殺するように理解と援助と絆もあり、なにより主人公を含めヒロインの周囲の面々が、性格は様々だが芯がまっすぐなキャラばかりなのが気持ちよい。あとヒロインが本当に純粋なとこも。というかその気質だから周囲がこの対応になるんだろうと思わせる。ヒロインの隠れスキル設定や一家の達観したやりとりなどコミカルさもいい案配。屋敷スタッフの言動は若干ウザいが行動原理を鑑みるとそれも愛おしく話のスパイスになっているように思う。

佐倉色
角川コミックスエース / 角川書店
ジャンル:4コマ・コメディドラマ / 好み度:★★★★☆
怪人ようちえん 新貝田鉄也郎
2017年08月23日 (水) | 編集 |


世界支配を目論む秘密結社の怪人の卵たちが立派な怪人になるまでの教育機関・怪人幼稚園のエンジたちの日常を描くコメディ。
往年の仮面ライダーの敵側の組織のような秘密結社は、改造手術により怪人を生み出している。で、生まれたてから戦闘に参加させるのではなく、怪人として戦闘参加させられるまでに、一般知識や人間社会の知識を学ばせる機関があり、それが幼稚園、というわけ。
主人公の少女はコウモリ怪人。最新のタイプゆえに調整に手間がかかり、小学生くらい成長しているが幼稚園に通う、というギャップ設定。園に通う面々の容姿も幼稚園児そのままだが怪人なので蜘蛛やカマキリなど各々の特性が身体についている。
園の中での遊び場の場所取りや諍いなどから園児同士の様々な勝負がはじまり、怪人の能力を見せることを軸に可愛らしくも特撮活劇っぽいエピソードが展開されていく。幼児特有のほのぼのと生命力溢れる出来事と特撮の怪人ならではの要素の合わせ技。面白い。
主人公は他の子よりちょっとお姉さんだからか生来の気質か気の優しいタイプ、思うところがありリーダーシップを撮ろうとする蜘蛛怪人の子など園児たちのキャラ設定と各々の個性のバランス配置が良い。個人的に主人公のキャラは馴染みやすく好み。あとおっとりしつつ実は怖い(笑)先生も。絵はさすがに達者でアクションの絵面も見応えがある。
個人的には冒頭の主人公の手術を終えたシーンで、執刀医?たちの丁寧な言葉遣いと、主人公のあっさりした状況の受け入れの描写に萌えた。・・・それにしてもこの話での怪人って人間を改造するのか一から作るのか生物から怪人にするのか・・どれ?主人公の口調からやっぱり人間の改造なのかな?

新貝田鉄也郎
ヤングジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆
惰性67パーセント  紙魚丸
2017年08月23日 (水) | 編集 |


美術系大学の女子大生の部屋には同じ大学の友人男子2人と女子1人がけっこう入り浸る。男女4人の惰性と艶と理詰めの残念なやりとりを描いたキャンパスライフ?コメディ。
主人公は美術系大学に通う一人暮らしの女子大生。基本的に主人公の部屋が舞台で、友人の女子・男子2人が入り浸ってグダグダと話をしたりしょうもないことをはじめたりといった内容。大学時代ならではの惰性と下ネタ満載のノリを見所とした、大学生活の日常を切り取ったエピソードが連作のように綴られる構成のよう。
最初の話は漫研に所属し自分が描いたエロ漫画の監修を女友達に相談したら男子二人を連れてきて・・という話。で、主人公が男性の性器の形がわからんという話から男女の性器の話になるという・・。エロとか下ネタの熱心な探求や談義やトラブル回避のための間抜けな行動といったエピソードが多く、ある意味ストレートな話よりエロいかもしれぬ。
美人でグラマラスだが地味め、ズボラというかがさつというか残念な女子という主人公。悪友ってかんじの女友達のキャラとか、最初の話以来よく来る男子二人といい仲になる様子もないような関係性とかはリアルだとわりとあるっちゃある気がするのだが。
絵のほうは画力が高いというかデッサンがしっかりしていて、万人に受け入れられやすい絵柄。バカ展開にしても大仰なギャグ演出を抑えつつも面白く見せる案配が好み。エロネタ込みであんま深く考えず読める話としてお勧めする。

紙魚丸
ヤングジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★☆
ラブ・ボーイ・ラブ はらまさき
2017年08月23日 (水) | 編集 |


周囲に怖がられている男子高校生は、クラスメイトの爽やかイケメンに告白される。相手は実は幼少期の初恋の相手だった。男子高校生の純愛青春物語。

面相や目つきのせいで周囲に怖がられる主人公の男子。高校に入ってもぼっちな状況は変わらない・・ように見えたが、愛想がよく爽やかな雰囲気のクラスメイトの男子が屋上での昼食に誘ってきた。
主人公は「来る者拒まず」の信条から、その男子の意図を想像し訝しみながらもついていくのだが、周囲に避けられ続けるような自分に対し初対面でもあるのにどうにも相手の態度の距離感が近く、そちらでも戸惑う。
そして相手の男子から愛の告白を受け、彼の距離感は恋愛感情を伴うものゆえだとわかる。自分に好意を持つ者をむげにはできない、が、主人公は幼少期に出会った初恋の少女が忘れられないので性別以前にその少女以外の恋愛は範疇外。それを正直に話すと、実はその少女が目の前の男子だとわかる。相手男子自身は気付いており、それゆえにアプローチをしていた模様。
初恋の相手と再会でき、相手も自分の事が好きで相思相愛・・だが相手は男子、という状況の主人公の動向はいかに。
オネエ系キャラも出るし、ジェンダーを主題にした話、になるのか。とっかかりはBLや百合でも見られる展開だがジャンルお約束のご都合主義的な構成ではないように思う。どっちかというと昔々の花とゆめ系作品にあった同性愛要素に近い。
主人公男子二人の関係の結末が主題なのだが、途中で相手男子と同じ「名前」の女子が登場し、どうも相手男子の身内であるようで顔も似ている。その女子は主人公の「初恋の相手」のことも知っているようで、主人公と会わないようにすると言っている。このあたりの隠れた事情がとても気になる。
キャラ描写とモノローグ描写に魅力を感じる。基本人物同士のやりとりで話が進むが手を変え品を変え画一的な展開ばかりでないところも良かった。個人的には懐かしいかんじの同性愛をテーマにした話であり続きがどうなるのか気になる話だった。

裏少年サンデーコミックス全3巻 / 小学館
ジャンル:少年・青春 / 好み度:★★★★☆