読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
JUKE BOX 設楽清人作品集
2017年08月27日 (日) | 編集 |


ニコニコ・シーサー・杏とロイド・ドス・コイ・メガノッコ・タケトリオを収録した熱いアクションドラマ作品集。
ニコニコ・シーサーは、沖縄の守り神シーサーの擬人化&SF設定の熱いドラマと宇宙人相手のバトルアクション。少女とダメシーサーの疑似家族ものでもあるのか。
杏とロイドはアンドロイドと人間のコンビによるSF宇宙刑事アクションもの・・でいいのかな。コンビと因縁のある犯罪者との対峙と最後のオチの構成が巧い!
ドス・コイは相撲部の漢の話。自分の利よりも好きな相手のために動く男の中の男。しびれるっす。
メガノッコは、臆病者の眼鏡娘が、父の危機に際し奮い立つ。裏組織の暗躍と囚われた父親、父に託された眼鏡で半泣きになりながらも父を探すヒロイン。臆病者ゆえの危機回避能力を活かす設定や、敵とヒロイン側の関係の対比、眼鏡などのSF設定が秀逸。物語の主題は家族の絆、かな。最後のオチもよく効いている。涙とシリアスとコメディのノリはちょっとアメコミっぽい気もする。収録作の中で唯一の中編。
タケトリオは竹取物語SFアクションバージョン。姫の連れ戻し役は姫の幼馴染みの青年二人。舞台背景とか青年二人と姫のやりとりが印象的。姫のキャラ設定にちょっと笑った。軽快かつドラマチック。
どの話も疑似も含めて家族の絆を主としたドラマと熱いバトルアクションが融合した内容。ある種の人情ものを彷彿とさせる熱さは苦手なジャンルのはずだがこちらはじんわりと心に染みて読ませる。線が多めで見栄えのある高品質の作画によるアクションやキャラ描写は秀逸。

設楽清人
ビームコミックスハルタ全1巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・ドラマ・アクション / 好み度:★★★☆☆
ワンダーラビットガール 廣瀬ゆい
2017年08月27日 (日) | 編集 |


家庭でも学校でもみそっかすのドルオタ眼鏡男子は、優秀で尊敬する兄の精神が壊れ入院したことに驚愕する。病室にあったUSBに入っていた兄の学校の女生徒のリストと、兄が呟いたワンダーラビットガールという謎の言葉を元に、兄になりすまして犯調査を始めるが。性癖・フェチを主題にした奇妙な官能学園サスペンス。

主人公は家庭でも学校でも居場所がない劣等生でドルオタ男子。双子の兄は優秀で人望も厚く主人公とは顔はそっくりなのに正反対。だが兄は弟の主人公にとても優しく主人公も兄を尊敬し慕っていた。そんな中、兄の精神が壊れ入院する事態が起きる。茫洋として反応が薄いがある条件で錯乱を来す状態。
兄が呟いたワンダーラビットガールという言葉と、兄の病室にあったUSBに入っていた兄の学校の女生徒と彼女らの性癖のリストから、兄を病に至らせたのはこのリストの中の「ワンダーラビットガール」だと判断、主人公は兄になりすまし、リスト内の女性と接触しワンダーラビットガールを探すことに、というはじまり。
見た目は兄と似ているのでなんとかごまかしつつリストの女生徒たちと接触を図るがどの女性も特殊な性癖持ち。彼女らが興奮する状況を作り主人公はほぼ手をつけることなく彼女らを絶頂に導き手がかりを得ていく。生の女子を目の前に本来の目的を失って兄に謝りつつ己のリビドーに従おうとするも女子側が一人で完結しておあずけ見たいな展開がいろんな意味で印象深い。えろ描写は妄想(という逃げ道)でかんなり濃い。絵柄と絶妙な画面構成なのかがっつり青年向けより薄味に感じる不思議。
兄に告白してフラれている女性ばかりでそれを知っての心の叫びを含め、主人公のモノローグが特徴的な一人ボケツッコミだし、けっこうゲスいというか欲に忠実なキャラなのが面白い。まあヒロイン達も主人公に負けず劣らず思い込みが強いモノローグだけど。
話の根幹はサスペンスだし登場人物たちは真面目というかシリアスだけど読み手から見るとほぼギャグに見える作風。それにしても世には様々な性癖があるんだなあ・・。
とにかく一風変わったキャラ描写と台詞回しが見所。他作者を引き合いに出すのはアレだけど河田雄志原作の漫画のテイストによく似ている。氏の原作漫画が面白いと感じればハマる話だなと感じた。
ネタバレになるが主人公が追いかけている推しアイドルも登場する。1巻目での伏線に気付かなかったよorz

廣瀬ゆい
ジャンプコミックスSQ / 集英社
ジャンル:青年・サスペンス・青春 / 好み度:★★★☆☆
おさな妻の星 後藤羽矢子
2017年08月27日 (日) | 編集 |
おさな妻の星
後藤羽矢子
2015-8



三十路の男性の見合い相手は16歳女子高生。男性は断るも女子は押しかけ女房のごとく男性の住まいに直撃、なんのかのと同居することになる4コマ同棲ラブコメディ。

三十路男性が見合い相手として紹介されたのは16歳の女子高生。男性は絶対何かあると訝しむ。女子高生の家は代々早婚で、女子高生の高齢の高祖母(曾祖母の母)が生きているうちに女子高生が産む来孫を見せてやりたいというのがこの見合いの主旨だった。端から見ればとんでもない理由ではあるが女子高生当人は俄然乗り気。
男性は一旦断るも女子高生は男性の家に押しかけ女房としてやってくる。何のかんのと同棲・・というか同居することになる。
良き嫁として教育されていたので家事全般は達者、居心地のよい生活環境に馴染みつつ、祖母や母たち4代の面々による妻の心得をたたき込まれた女子高生のアタックに四苦八苦するってかんじかな。
ヒロインの影には祖母たちの入れ知恵があるというオチが多いかな。現代に則しているかわからないが理にはかなってるとこもあるなあと思うのはおばはんだからだろうか;昔は家事や夫への配慮や態度、女性の生理や夜方面の心得とかほぼ親なり祖母なりがきっちり教えてたんだろうなと思わせる内容。
ヒロインは家事や知識をたたき込まれスペックが高く男性がやり込められることも多々あるが年相応の恥じらいもあったりするというキャラがいい。男性の心境と女子高生への感情の変化の描写も巧い。家庭内(嫁姑・夫婦間)の世知辛いあるあるネタももちろんある・・(笑)
幼妻の押しかけ女房という記号にとどまらず、エロ方面のネタでも現実味があるというか地味に勉強になることが多いのが特徴。よく出来ている作品だと感じる。

後藤羽矢子
ぶんか社コミックス / ぶんか社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆