読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
箱庭のソレイユほか短文感想
2017年09月04日 (月) | 編集 |
2016-6
箱庭のソレイユ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
川端志季
その日は小学生のときヒロインが通っていた美術教室の先生の命日。先生は他殺で犯人は当時ヒロインの親友の少年とされた。事件から5年後、ヒロインが墓参りした際亡き先生の弟の青年と出会い、刑期を終え出所した少年と再会したところから物語は始まる。姉を殺した少年の動機と事によっては復讐したい青年、青年に惹かれつつ少年が犯人ではないと信じるヒロイン、ヒロインを護りたいと思う少年。恋愛要素とは別に過去の事件の真実が大きな伏線らしいサスペンス要素とシビアな人間模様が興味深い。人物相関と各々の立ち位置の設定を上手く活かし人間描写と物語を深くさせているように思う。少年の言動からどうも事件にはヒロインが知らず関与してるっぽそう・・?アールヌーボー風の表紙絵が個人的に好き。複数巻。★★★☆☆



2015-11
魔法使いと星降る庭(1) (あすかコミックスDX)
湖住 ふじこ
魔法が存在する現代社会。魔法使い適性がある人間は専門教育機関に入ることが義務づけられている。ヒロインは魔法適性ありと認められ魔法学校に入学するも最初の試験に四苦八苦、試験中に出会った学園住み込みの庭師の青年に惹かれる。そして西の魔女から逃げた悪魔の青年を成り行きで使い魔にしたため、怒った魔女に、好きな相手の前では男子になってしまう呪いを受けるという展開に。ファンタジー設定の学園恋愛成長モノかな。絵は美麗。魔法の在る世界観や魔法使いの諸々設定は興味深い。要素詰め込みで話の進め方がけっこうめまぐるしい印象。正直な所いまひとつ物語に入れなかったのは、ヒロインが乙女ゲーの主人公のようなキャラ設定だからかなあ。受難続きの状況に健気に頑張る姿は好ましいんだけど。複数巻。



2014/3
シェイクスピアの歴史劇をベースに中世イングランドの薔薇戦争を描くダークロマン。白薔薇・ヨーク家と赤薔薇・ランカスター家の両家の繰り返される王位争奪戦の話で、主人公はヨーク家の三男。他の兄弟と違う黒髪と両性具有の身体ゆえ母にとことん疎まれ自分を見てくれる相手、特に父にかなり傾倒してるみたい。美麗な絵柄による劇作のアレンジを加えた歴史ドラマは読み応えがある。予備知識がなくとももちろん楽しめる構成なのだが、あればより楽しめると思う。複数巻。★★★☆☆


2014-6
はぐみの庭 (コミックアヴァルス)
不二森千花
はぐみの庭・雨の日クローバー・隠恋慕を収録した恋愛短編集。表題作は人当たりの良い男子と無愛想な女子が園芸部の庭をきっかけに親しくなる話。といっても以前に二人は出会っていて女子は男子を気になってはいたという背景があるが。雨の日クローバーはこどもっぽいと言われがちな女子中学生がバス亭で出会った男子高校生に淡い恋心を抱く話、隠恋慕は、参拝者の少ない寂れた神社の神と神社に通っては願いを唱える人間の少女の話。恋愛モノだが両思いになったなど明確な描写はなく爽やかな雰囲気でゆるやかに物語が閉じる構成。ヒロインの笑顔など表情の描写が好ましい。★★☆☆☆



2013-12
ラストノーツ(1) (フラワーコミックス)
桜小路かのこ
不遇だった少女は、亡き祖父の縁から、死者に会える「反魂香」を扱う二人の青年の店に身を寄せることになる。北の雪国で母親の所業から村八分を受けていたヒロインは、東南アジアで死亡した祖父の遺言で香木を扱う青年ふたりと出会う。反魂香を巡るドラマが主題かな。初巻では恋愛要素はほぼなくどちらかというと疑似家族ものに近い内容。不遇なヒロインの拠り所が青年達のところに固まるところかな。恋愛要素はある・・のか?花ゆめ系でわりと見る展開に近い。反魂香というファンタジー要素はあるがドラマはリアルで続きが気になる作品。周囲の大人のふるまいが世知辛いなあ・・。複数巻。★★★☆☆

BL漫画短文感想
2017年09月04日 (月) | 編集 |
2014-08
店長、恋です。 (あすかコミックスCL-DX)
中田アキラ
新米雇われコンビニ店長と古株バイト青年・SVリーマンの三角関係ラブコメといったところか。SVってスーパーバイザーの略でコンビニにおけるマネージャーみたいなもん?店長だが新米のため古株バイトに文句を言われ続けあまり関わりたくないが夜勤で一緒になって以来バイトくんの調書が見えて気になる存在になるも、この仕事を紹介してくれた恩人であり高校の先輩で過去関係を持ったこともあるSVの青年に迫られる場面を目撃される。三角関係展開は定番ながら秀逸だし舞台であるコンビニの経営側のネタもわりとあって読み応えがあった。無愛想気味の古株バイトの言動、SV青年の微妙な心情の揺らぎが萌える。同じ世界観でSV青年の話や脇だったコンビニ店員の話もある。美麗で体つきが若干がっちりタイプの絵柄、繊細で余分なものがない線画。★★★☆☆☆



2014-02
オレ様のヨメになれ! (あすかコミックスCL-DX)
三尾じゅん太
獣医師として新生活を始めようと田舎の故郷に戻った青年は、子供の頃に遊んだシロと再会する。獣医師の青年×人間に顕現できる狼BL。幼少期は子犬だと思っていたが実は狼で人の姿になることが出来る相手は、主人公に自分のヨメになれとアタックをするという展開。狼少年の人間の俗世と無縁ゆえの無邪気さと天然気質と、職業柄か生来の気質か面倒見の良い獣医師の関係が見所。ほのぼのな雰囲気と種族の違い系シリアスを経てラブラブなふたり、といったかんじ。可愛らしいBLを堪能したい人向け。本編に登場する脇役の黒狼のラブ話もある。絵は上手く柔らかい印象の絵柄で好感が持てる。



2013-06
正しい先輩のオトし方 (あすかコミックスCL-DX)
砧菜々
表題作他オモチャじゃありません。・ふつつか者ですが。・おためしください・キモチよくて困る!・ごほうびくださいを収録したBL短編集。表題作は技術畑出身の新米営業とその教育係の敏腕営業の、新米×眼鏡上司リーマンもの。まっすぐ気質とクール系のやりとりが見所。短編集だがどの話も存外エピソードの手数は多かったように思う。ただ個人的にちょっと気恥ずかしい展開も多かったかな。総体的に片方が片想いなどでグルグルと空回りするも、実は相思相愛だったというオチ。今時のお手本BLといったかんじ。絵は達者で長・等身高めの絵柄。線の処理も無駄がなく丁寧で安定感がある。



2013-05
大好きだからイジメたいっ! (あすかコミックスCL-DX)
碧本さり
表題作ほか今日からコイビト・くやしいけど、好き。・夜は意地悪させて・やらしーことしたいほかを収録したBL短編集。表題作は朝目覚めると友人に全裸で抱きしめられていた大学生の話。その日から天然S気質の友人に猛アタックを掛けられる展開。他は同様に学生の話が多いが男性服飾店のリーマン同僚の話もある。絵柄は万人向けで繊細な筆致を含め絵は上手い。キャラの表情も豊か。受が主格で攻からのアプローチの後相手を意識した末結ばれる展開が多いかな。似たパターンが多めだがとっかかりから結末までの流れがスムーズだし読みやすい構成。絡みの描写も上手いと思う。



2013-04
君が大人になる前に (あすかコミックスCL-DX)
サガミワカ
表題作の他いい男には秘密がある・世界で一番長い夜の旅などを収録したBL作品集。表題作は片思いの予備校講師の秘密を偶然知ってしまった受験生の話。。秘密とは塾側の意向で年齢詐称しており29の既婚者と公言していたが実は大学生というもの。受験生の気持ちを知っていた講師は秘密を守る代わりにつきあおうと持ちかける。塾講師×受験生の契約恋愛モノと行ったところか。狡い講師と、つきあえるけど本心ではない空しさに悩む主人公。主人公の素直さは結果的に良い方向にいく結末なので読後感は良い。他は対立する課に所属するリーマン同士のBL。ロミジュリ的な展開のような・・。頁数的に展開が早くてちと戸惑う。最後は新幹線で元彼と再会したリーマンの話。なんか性格の悪い攻が多い気がする。著者のカラーなのかその傾向を集めた作品集なのか、どっちだ。



2013-10
とじこめたいっ! (あすかコミックスCL-DX)
山田 パピコ
表題作他アクマな親友・惚れたら負け!・めちゃくちゃに愛されてます。を収録したBL作品集。表題作は片思いの先輩を自分の部屋に閉じ込めた主人公の話。監禁っつってるけど軟禁だし先輩はオレ様で監禁した側がこき使われているというコメディ・・?展開は早いがツンからデレの変化を楽しむ話か。他は女子研究にエロDVDを借りたらゲイモノで、それ以来意識してしまう話、女性の人気をさらった同僚にライバル意識を持つリーマンの話など。めちゃくちゃに~は、同性にやっかまれがちなモテ男大学生が学内でも有名な野生児に告られる話で、頁数がある分物語として一番楽しめた。天真爛漫にアタックするキャラは微笑ましい。絵柄は等身の高いタイプ。勢いのある筆致・デッサン力は高い作画。活き活きしたキャラ描写が好ましい。


僕とその続きを (あすかコミックスCL-DX)
嶋二
表題作ほか押せないチャイム・恋一夜を収録した作品集。表題作は、酔いの勢いでか男に乗っかかられていたノンケの大学生の話。相手は准教授だった。Hはするけど恋愛はしない准教授相手に恋愛感情が芽生えてアタックするながれかな。押せないチャイムは8年ぶりに再会した友人を泊めることになったリーマンの話で、実は当時から相思相愛だったけど遠回りしちゃったよ的な内容。恋一夜は電車の運行停止からたまたま乗り合わせた他人のふたりが旅館に泊まったところから始まる恋愛もの。描き込みは少ないが魅力を感じる絵柄。お手本のような流れるように進むBL話で読みやすくはあった。



2013-08
ボクと上司と彼の恋人 (バンブーコミックス 麗人uno!コミックス)
赤根晴
表題作ほか坊っちゃんと、夢の中・熱砂の黒い王・樹海のマヨイガほかを収録したBL作品集。表題作は新人MRとその上司と元営業で現在は資料室所属のリーマンのオフィス内?三角関係BL。上司に叱られてばかりの主人公は愚痴をこぼしに資料室所属の時枝のところにいくのが日課だっだけどある日上司と時枝の濡れ場に遭遇しそのまま上司の挑発にのって3Pになるが・・。頁数が少ないのもあるけどAV並のとっかかりが個人的に今ひとつ。心情描写はまあまあだけどやっぱり説得力が薄い。あと印象に残ったのは坊っちゃんと、夢の中かな。昔の日本で、心が壊れた坊ちゃんの相手に買われた少年の話。話自体は好みだけど坊ちゃんの過去話も含めてもうちょい長めの話にしてほしかった。あとは砂漠の部族と日本人青年の話と、自殺目的で入った樹海で迷い家に入った青年のおとぎ話チックな設定の話。どの話も人物同士のやりとりが舞台劇のような大仰さがあった印象。ドラマチックな雰囲気が好みの人向けか。



2013-12
こんな僕でも愛してくれる? (あすかコミックスCL-DX)
一城 れもん
表題作ほか、きみの全部が欲しいから・君だけを想ってる・愛してると伝えたい・きみがいちばん!ほか収録。表題作は、影で努力しをれを周囲に見せず天才風を吹かす主人公と主人公に常に屈託無い好意を示す幼馴染みの話。努力せず人気のある相手に嫉妬と独占欲を持つ主人公ってかんじか。他は潔癖症の恋人と触れあいたい主人公の話、表題作に似た相関でリーマンものなど。主人公側が悶々と悩んだ後に会話し結ばれるって流れが多いかな。どのキャラも女々しいタイプだし、人物の表情もナヨッとしたかんじ。ふたりのやりとりというか台詞のレトロ感が半端なくて個人的にいまひとつ。



人間でした他短文感想
2017年09月04日 (月) | 編集 |
2016-6
都会のトム&ソーヤ(1) (少年マガジンエッジコミックス)
はやみねかおる フクシマハルカ
平凡だが機転が利く元気印の中学生と天才的な頭脳を持つ御曹司。ある秘密と目的を持つ、気質が全く違う同級生凸凹コンビによる謎解き青春冒険譚。同名小説コミカライズ。原作はかなり人気のタイトルのよう。彼らの最大の目的はあるレアなゲームを見つけること?で、その手がかりを探す中で、殺伐としていない事件やトラブル解決をする、探偵冒険みたいな内容。コンビのキャラや得意分野の分担が上手くキャラ描写も面白い。時系列順でないので原作を知らないととっつきにくいかも知れないがすぐに馴染む。複数巻。★★☆☆☆



2014-6
人間でした
百雷 きこのみ
臓器移植ならぬ魂の移植技術が存在する世界。魂を脳死(のような魂が抜けた)別の人間に移植することも、魂を一旦別媒体に移植し元の肉体に戻すといったことも可能という設定。ヒロインはひょんなことで同校のサッカー少年と出会う。その後その少年が練習中に倒れ、治療のため一時的に少年の魂はハムスターに移植され、ヒロインがハムスターの少年と暮らすことになる。状況的には漫画ではわりと見られるがそれに至る過程とSF設定が秀逸。背景はSFだが主題は思春期の男子と女子の甘酸っぱい青春モノそのもの。夏のとある一週間くらいの物語、というところがさらに青春モノとしてよく出来ているなあと。切なくなる舞台設定も含め物語として骨組みがしっかりしているし少年少女の心理描写も読み応えがある。同じ世界観での続シリーズ有り。




2016-09
終末のハーレム 1 (ジャンプコミックス)
LINK 宵野コタロー
難病のため有効な薬が出来るまでコールドスリープした医療研究者の青年が数年後開発された特効薬で完治し目覚めるも世界は一変していた。あるウィルスのため男性がほぼ死滅、主人公を含めわずかに生き残った男性は大多数の女性の種付けを求められる。表題の通り人類末世のハーレム状態というわけ。主人公は男性致死のウィルスに抗体があり人工授精で生まれた男子は生存できないため性行為を求められるわけだが主人公はそれを拒否、ウィルスの特効薬を作り出す道を選ぶ。整合性のあるSF設定を下敷きにしたエロスとサスペンスもの。冬眠前に告白した片思いの女性がいるが現在その女性は行方不明、主人公と同様の生存男性は主人公と正反対に特権を謳歌という要素を組み込む。レーベル的に主人公が励む展開はアレなのだと思うがエロス担当を別にしたことで物語に没頭できる構成。グラマラスな女体の見栄えが良い絵柄。複数巻。



2015/4
強制ハーレム契約 1
望月 あづみ
予知夢能力を持つ男子高校生が主人公。夢の内容はいつも日常の些細な出来事ばかりだったのだがある日姉の運転で学園内アイドル5人が死亡する夢を見る。彼女らの死を回避するためにアイドル5人を自分が口説き落とし旅行に行かせないようにする方法をとる。ってところで題名に繋がるみたい。学園ラブコメものかと思ったらミステリ色が濃い内容。題名と内容のイメージの乖離、話の組み立てに稚拙さを感じる。主人公のキャラが真剣だけど間抜けってのが見所?にしても登場人物すべてに魅力が感じられず;自分の頭が悪いからか何度読んでもわけがわからず途中で投げ出したくなる話だった。雑味の多い絵で好みでなかったのも要因かも;複数巻。



2014/9
BOOSKA+ ブースカプラス1(ヒーローズコミックス)
JIMMY 金巻ともこ naopu@FOOM とくたけきょうこ
円谷特撮作品ブースカの後日談的内容。20年後くらいに戻るとされたブースカは70年後くらいに帰ってきたが、当時懇意の男子は老成し死去、男子の孫とブースカとチャメゴンの共同生活が始まる。大らかなかの時代だと大丈夫だったけど、今は人の形になってないと弊害が起きやすいってのには、物語の上とはいえ時の流れを感じる。現代に合わせた設定をとりつつ往年の雰囲気を醸し出すシチュエーション多数。原作特撮は見てないので感慨は薄いが少年特撮系青春ものの秀作といえる。絵は上手い。複数巻。



2012-9
ノゾ×キミ(1) (少年サンデーコミックス)
本名ワコウ
覗きを咎めようとしたら女子更衣室に閉じ込められミイラ取りがミイラになる崖っぷち状況に追い散る男子高校生。だが男子を見つけた女子は何も言わず窮地を脱する・・かと思いきや件の女子は同じマンションの住人で、彼女は自分見せ合いっこを提案し主人公は彼女に翻弄される・・というちょいエロもの。基本初心だが健全な男子を主人公に据え消極的な男子が誘われるシチュエーションを堪能する作品のよう。若干フェチっぽいがそこが良いのだろう。既作品ノ・ゾ・キ・ア・ナのスピンアウト作品らしい。