読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
城下町のダンデライオン 春日歩
2017年09月05日 (火) | 編集 |


特殊能力を持つ王家9人きょうだいの生活は200以上の監視カメラによって全国放送され、総選挙で次期国王が決定する。異色の大家族王室日常ドタバタ4コマ漫画。
現代社会の日本ぽいとある王政の国。その王家は9人の王子・王女がおり、各々超能力を持っている。現国王の意向から家族は庶民的な家に家族が住み、一般市民と同じ暮らしをしている。そして王室家族の生活圏内には200以上の監視カメラがつきその画像は全国放送され、兄弟達の暮らしぶりを見た国民が総選挙で次期国王が決定するという。
定期的に王族の暮らしを放送し中間順位を出すという皇室アルバムと米国の大統領選挙を足したような状況設定。
1巻目は三女の視点で始まる。彼女は極度の恥ずかしがり屋でカメラ位置を把握し極力画に映らないようにしているが裏目に出ることしばし・・みたいなかんじ。他の兄弟たちも各々の周囲や生活や選挙について思うところとか能力関連のエピソードが展開される。選挙というか王位争奪戦みたいな状況だがきょうだいたちの仲は悪くなく、ごく普通の兄弟関係といったかんじ。人数が多いとやっぱり仲の良い同士の兄弟と交流が薄い兄弟はあるようだが。
初見では、超能力と王族と大家族と王位争奪戦という組み合わせの意外さに驚いた作品。
設定だけ見るとごった煮すぎてどういう構成になるのか身構えてしまったが、思ったより読みやすかった。兄弟の多さには混乱するかとも思ったが各々の個性をしっかり分けているので混乱が少なく魅力を感じた。
ただ文化・生活様式がまんま日本なのに、本宅のお城や城内の雰囲気が西欧風でちょっとだけ違和感を覚えた。
ドタバタコメディと萌えとシリアスの配分が良い。

春日歩
まんがタイムKRコミックス / 芳文社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆
のぼさんとカノジョ モリコロス
2017年09月05日 (火) | 編集 |


人の良い青年は格安で借りた部屋で見えないカノジョと同居している。そんな非日常的な日常を描く物語。
人が良いというかおんぼりとしているというか癒やし系というかな青年が主人公。その素朴でゆったりとした気質が周囲に好まれ、なにげにモテる大学生。そんな彼には、その行動からどうも同棲相手がいる雰囲気。しかし彼が帰る部屋には誰も居ない、というか見えない、なぜなら同居人はその部屋に棲み着いた幽霊なのだった。
主人公が入居当初は幽霊女子は迷惑なポルターガイストを起こし続けていたが、主人公の方向性がちょっとズレた文句からの和解。仲良くなったふたりは同棲と共同生活の境目的な風情でそれなりにいっしょに暮らしている日常を描いていく展開。
主人公の、人当たりが良く人が良い、いい意味で鈍いところがある絶妙のキャラ設定が物語を面白くさせている。一方で幽霊の女子はいろんな意味で女子で可愛いキャラ。ポルターガイスト?と器用に使い家事・雑事を行うとか、ボードで意思疎通するとか、細々した生活設定が良い。
あと主人公の「同棲相手」に興味津々の友人達、主人公に惚れていてまめにおすそわけをもってくる同じアパートの住人女性など、脇役のキャラの動かし方もうまい。
青春・恋愛ものって苦手なノリの話が多いのだがこちらは本当に読みやすいというか心にすとんと入る話だった。日常系に見られるまったりさとカノジョの状況からのシリアス展開も、押しつけでない自然な作風が活きている。

モリコロス
ゼノンコミックス / 徳間書店
ジャンル:青年・恋愛・ドラマ / 好み度:★★★★★
ドルメンX 高木ユーナ
2017年09月05日 (火) | 編集 |


戦争を起こさず地球人に気づかれないように侵略しようとする異星人5人組がトップアイドルになって地球侵略を目指す芸能界ストーリー。
主人公たちは、戦争を起こさず地球人に気付かれないまま侵略しようとする異星人の若者5人組。いろいろ試みるも失敗に終わっていたところ、紅一点の仲間がハマっているアイドルのトップを取れば地球人を操れるのでは、と思いつく。芸能界がなんたるか、をそれなりに知るアイドルオタクの女子の知識から、オーディションを受ける面々だが・・。
アイドルメンズでドルメンか、なるほど・・。異星人がアイドルを目指すという設定から軽いノリの芸能ドタバタ劇かと思ったらなかなかどうして夢を追う若者の熱血で直球なドラマ仕様だった。
キャラが違うのでゆくゆくはグループとして覇者になるを目標としつつも、芸能界に入ることすらなかなかの狭き門だし各々受けたオーディションでの成果もバラバラという現実。仲間内では一番株の男子が結果を出せず悶々としたり、トントン進んでいくリーダーは戸惑いが多かったり。芸能界を全く知らない面々が、芸能界の様々なシビアな現実を目の当たりにする描写はインパクトがある。
ご都合主義的にトントンと話は進まず重い展開も多々あるドラマ性・キャラの心情描写もシリアスで深い。あと絶望で身が割かれる思い、とか心臓をわしづかみにされるって心情表現が物理的リアルな絵面で描写されているのも特徴か。この描写と主人公たちが宇宙人という設定に妙な親和性を覚えてしまう。
テニミュをモデルとした舞台劇が彼らの芸能界へのとっかかりになってるのが面白い。リキミュって力士か!と思わず突っ込んでしまった(笑)今時のスポ根ってこんな感じなんかな~とある種の感慨のある話だった。

高木ユーナ
ビッグコミックス / 講談社
ジャンル:青年・業界  / 好み度:★★☆☆☆