読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
恋情デスペラードほか短文感想
2017年10月05日 (木) | 編集 |
2016/3
グレンデル 1巻 ゼノンコミックス
オイカワマコ
王族を守護するという責務を全うしなかった咎で死罪を宣告された女性役人は、罪を免れる交換条件に絶滅したと言われる竜の仔の護衛を引き受けることになる。中華系王道ファンタジー活劇なのだがシビアというか容赦ない状況設定かつ人物設定もいろいろと凝っている。生き汚いというのとは違う生の執着みたいなものがあるヒロインは、戦闘で相手を負傷させると涙が出てくる。女性と子供の旅という精霊の守人みたいな構図だが子供のほうは上の思惑を知っているし、ヒロインは選択肢がなく了承するという世知辛さがある。絵は迫力のある筆致で世界観によく合っている。竜の仔のデザインが独特だなあ。複数巻。★★★☆☆



2012-12
この部室は帰宅しない部が占拠しました。 1 (コミックアライブ)
rin おかざき 登
ラノベ原作っぽい変則部活動青春ラブコメ。人畜無害な男子高校生は、転校生で動物じみた言動の狼少女(獣に育てられた少女のほう)、実は魔法使いの家系だった幼馴染みの少女とともに、「帰宅しない部」を設立し、部室利用許可を求めて生徒会の武闘派の面々と戦うというのが1巻の内容かな。ちなみに高慢タイプの生徒会長の女子もヒロインのひとり。3人のヒロインの背景設定もキャラもファンタジー(浮き世離れのほうの)色が強く、初読時は現代社会の普通の高校という舞台との違和感がすごかったが慣れとは恐ろしいもので・・(笑)多分作画担当が他の人だったら途中で投げてたかも。(私の感性において)違和感しかない話をちゃんと読み切れたし読後感も良かった。複数巻。



2013-4
純愛教祖みかなさま : 1 (アクションコミックス)
寿孝太
一人暮らしのごく普通の女子大生のアパートの隣に住む女子は、純愛性交教という怪しい新興宗教の教祖様でした、という下ネタ主体の女子たちの会話劇4コマ。教祖の女子が勧誘をする中で繰り広げられる直球すぎるエロ・下ネタ会話。ちなみに教義は純愛を貫きつつ性交渉を行うを旨とするらしい。客観的に破綻してるけどそれなりに説得力と理詰めと力押しの勧誘に、なし崩しに信者と言うことになってしまう。話が進むにつれ処女を拗らせたアラサー女性とか生真面目美少女とかも登場し、基本、やや議論系ボケツッコミな会話で構成されている。内容はHを含めた異性への興味や百合要素もあり中々にカオス。会話劇が大半というのもあるが絵面は単調。個人的にはどこまでも会話のみを楽しむ作品だった。複数巻。


デビルサバイバー(1) (シリウスコミックス)
ATLUS 松葉サトル ヤスダスズヒト
同名ゲームコミカライズ。ゲームは未プレイ。2はアニメで内容を知っていたけど1なのでまっさら状態で読む。突如街に悪魔があふれ出し主人公男子とその友人たちは封鎖された区画に閉じ込められ、悪魔召喚プログラムにより悪魔を得て戦う展開。7日間というタイムリミットも同じなのね。作中のアイテムがスマホでなくDSっぽいギミックなのは時代なのか。シリウスレーベルだからかコミカライズといっても原作を知らずとも楽しめる高いクオリティ。オリジナル要素もあるのかな?絵は達者で悪魔召喚の描写は見応えがある。複数巻。今更だけどアトラスは悪魔召喚ものばかりなんだなあ。



2016-1
性反対の彼女(1) (ビッグコミックス)
ひな姫
清楚なお嬢様を彼女に持つ青年が主人公。相思相愛なのだがその清楚さゆえに肉体交渉が中々進まないのが悩みの種。そんな中、彼女の「性欲に忠実な」人格がスマホに現れ、仮想の彼女が現実の彼女攻略のレクチャーをするという展開に。本当の清楚な女性だとあっさり事が進まないというHものとしては致命的な状況に、Hに積極的な別人格を持ってきてH要素を満たすという。どちらも性格は違うが彼女自身なのでよくある複数の女性と関係をって不義理な展開もない(かどうかは続き次第だが)。設定はうまいなと思ったしエピソードの手数も多く退屈しない。複数巻。



2014-9
GROUNDLESS : 1-隻眼の狙撃兵- (アクションコミックス)
影待蛍太
疫病の流行により諸外国から封鎖された島国が舞台。情勢によりちあんが悪化、解放軍という名の暴徒が住民を蹂躙し主人公の女性は夫と子を殺され自身も片目を失う。復讐のため夫の形見でもある狙撃銃を持ち自警団に入る。狙撃の腕が神がかっている隻眼の未亡人。政治背景や対立の状況もきちんと設定され、かつ主題であるミリタリー描写が綿密。遊びのない直球でシビアな軍事もの。ミリタリーものが好みの人には読ませる内容。こちらも表紙の絵と本文の絵の印象が違うなあ。しっかりした筆致で寓話ものでも合いそうな絵柄ゆえか写実系絵柄とも違うメッセージ性が感じられるように思う。(説明ヘタですみません)複数巻。★★☆☆☆


フェチクラス : 1 (アクションコミックス)
夏也園子 黒沢治美
怪奇小説が原作のよう。肉体の一部が持ち去られる殺人事件が続く。被害者はほぼ同じ学校の同じクラスの学生。身体の一部を偏執し好みの部位を持つ人間を殺しその部位を持ち帰る犯人の視点から描くタイプの猟奇ミステリかと思ったら、冒頭の事件を起こした犯人が別の部位を好む別の人物に殺されるという展開になる。順繰りに犯人側の視点で描かれる一方で、事件を追う3人の男女の視点からも描いていく。小説ならではの構成が興味深い。1クラス内で犯人と被害者が続く異様な状況の理由設定もあるので突拍子がないというわけではないさじ加減が印象的だった。複数巻。


子宝の神様は巫女の処女に興味がある様子です? (バンブーコミックス)
いちこ
ヒロインは心にエロ親父もしくはスケベ男子マインドを持つ処女で、実家の神社の巫女。ご神体の岩を壊したことから、18歳までに運命の男子と童貞・処女同士で結ばれなければ神と結ばれ人間とは結ばれないという子宝の神様の呪いを受ける。で、その運命の相手は男の娘系美少年の幼馴染みなのだがこちらも神の呪いでやたら女性に迫られて童貞の危機という状況に。そんなエロラブコメ。絵面的にお色気ショットは多々あれど、設定上、当人たちのHシチュエーションは少なめかなあ。その分ストーリーやエピソードの手数は多いがラストのまとめ方は若干強引だったように思う。絵柄は可愛いしデッサンも達者で描き慣れている感はある。ヒロインのようなタイプの残念女子は受けるのか・・?と思わなくもない。個人的には好きだけど。


ロボ子ちゃんオーバーケア (アクションコミックス)
あらい・まりこ
専業主婦の主人公は、舅の介護の補助として、介護用女性型ロボットを導入する。介護ロボットを通しての家族ドラマもの、かな。主婦である主人公は家事全般はもちろん舅の介護もこなすし決して怠けず一生懸命なんだけど一人では追いつかない、夫は仕事人間で不在が多く、娘は居るが実は主婦は後妻で、思春期の継子は打ち解けてくれず不登校状態という家庭状況。そこにやってきたロボットはけっこう毒舌で融通が利かなかった。家族間の問題をドライというか客観的に見るロボットを置くことで、橋田ドラマみたいな状況をシリアスに寄らず若干コメディタッチでさらっと描いている。1つ1つ丁寧にエピソードを描いているかんじ。主人公の「家族」のこだわりが主題なのかな。この手の家族ドラマ展開が苦手な人にも楽しめると思う。レーベル的は青年系のようだけど作風はミセス系女性誌に近いような気がする。余談だがロボットの首がもげたらバネが出てくるって・・昭和か!と突っ込んでしまった。初出が結構昔だったらごめんなさい。★★★☆☆


呪詛蛇-jyusohebi- : 1 (アクションコミックス)
MEIMU
行方不明の姉を捜すため彼女が通っていた山奥の全寮制の学院に入学したヒロインの話。蛇の呪いが絡むホラーオカルトアクション。夜毎見る不可思議な夢、死んだ姉からの写メール、学院の地下の秘密の部屋。よくあるホラー要素を適当に繋げているだけ。たとえ定番でも構成が普通ならいいんだけど行き当たりばったりな印象しかなかった。どんでん返しで話を盛り上げたいのかなと思うところも行き当たりばったりという印象しかなかった。ラストもホラーらしいバッドエンドの演出みたいだけど破綻しているように思う。絵はさすがに上手い。電子版は1巻表記だけど続きあるの・・?



2015-11
恋情デスペラード(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
アントンシク
世界一の夫を探す旅ガラスの女性剣士の旅を描いた時代劇+西部劇+SF活劇。日本刀に三度笠の腕は立つがイケメンには弱いヒロインを主人公にした時代劇なのだが、SF世界観をベースに、効果音やアクションの描写など西部劇の手法を多分に取り入れたエンタメ作品。仇討ち・人捜し・・など義理人情と裏切り・駆け引きと恋愛模様と殺陣と活劇。どの要素も痛快で王道で楽しめる内容。物語の構成も見事。複数巻。★★★☆☆



2016-07
男子バド部に女子が紛れてる シークレットバドミントンクラブ(1) (講談社コミックス)
にい さとる
団体戦出場には人数が足りない男子バトミントン部は、新入部員を探していたところ、才能アリの部員が入ることになる。待望の新人に沸き立つが、実はその新入部員は実は女子ということが判明する。一方既存部員たちは人数不足で背に腹は変えられず、そのまま男装の女子込みで団体戦に出場することに。むろん性別を偽って男バト部に入ったヒロインにはそうしなければならない理由がある。男子の中に性別を偽って女子が入るってのは定番の設定の1つだが、ヒロインだけが秘密を持つのではなく、また物語がヒロインの視点でないのも特徴か。そんなスパイスをのせてのスポーツ主体で行くのか人間模様を重視していくのか。まあ前述のほうなんだろうけど。とっかかりは興味を引く構成。どう展開していくのかで印象も変わりそう。複数巻。★★☆☆☆



2015-5
ゼロから始める魔法の書 (1) (電撃コミックスNEXT)
虎走かける しずまよしのり
同名ラノベコミカライズ。魔術はあるが魔法はまだない世界。ある世界を破滅させるほどの力がある魔法書を巡り、ゼロという名の魔女とその護衛となる獣落ちと呼ばれる獣人の青年によるバトルファンタジー・・でいいのかな。協会は粛正しなくてもいい魔女を狩り、獣人は魔女に追われる相関のよう。初見でも世界観は把握しやすい構成かな。シビアなタイプの話のようで好みではないが魅力はある。複数巻。



2015-2
ガールズ&パンツァー リボンの武者 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
野上 武志 鈴木 貴昭 ガールズ&パンツァー製作委員会
ガルパンスピンオフ作品。本物の戦を渇望するヒロインがパートナーの女子とともに愛車を繰って戦車道の野仕合・タンカスロンに挑む話。設定も登場人物も本編よりハードというかいくさっていうかな作品。本編とは違う別の魅力がある。絵は癖を感じるが技術は高く、主題に合っている。素直に面白いと感じる。複数巻。


子猫拾いましたほか短文感想
2017年10月05日 (木) | 編集 |
2016-1
子猫拾いました (ZERO-SUMコミックス)
よはち
一人暮らしの男子大学生が突然姪ッ子を一定期間預かることになるという話。子育て?に慣れていない学生と無愛想な少女のぎこちなくもゆっくりと交流を深めていく疑似家族もの。まあ親族なので疑似でもないか。正直なところ、数多ある疑似家族ものにない特徴が薄いというか印象に残らない話だった。絵は可愛いしエピソード構成も悪くはないしキャラも立っているんだけどね。登場人物に感情移入できるか否かが肝なのかなあ。続編「子猫また拾いました」もあり。



SSG~名門男子校血風録~(1) (ARIAコミックス)
櫻井しゅしゅしゅ
1年間の入院を余儀なくされた兄の代わりに妹が男装して名門男子校に入学するヒロイン。初登校早々、学内でも特別とされる5人の面々が属する社交クラブに招喚される。入学前に出会った美形だが癖の強い彼らは、実は土方や沖田など新撰組隊員の前世の記憶を持っており、ヒロインもその前世の記憶が思い出されるはずだと言われるが・・。新撰組×前世×学園バトルもの+恋愛要素といったところか。前世の人物の印象と現代のキャラのギャップが面白い。ヒロインは近藤さんってのにちょっと吹いた。維新志士などの前世持ちもいるようで何かしらの団体戦が始まる前フリがある。この手の話は食傷してしまうが、キャラの組み合わせの妙と話運びにストレスがなく予想より良かったというのが正直な感想。複数巻。余談だが、冒頭のシーンでの、女子生徒?それも他校の・・の台詞は、そりゃ他校生だよ、男子校なんだから、と突っ込んでしまった。