読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
原始バカ一族 他短文感想
2017年11月15日 (水) | 編集 |
2012-10
口寄せ蓮治捕物帖 (バンブーコミックス)
黄島点心
父を捜して放浪する少年とオウム。少年がウクレレを弾けばオウムから死者の言葉が紡がれる。いわゆる口寄せ能力を持つ少年の話。少年とオウムが行く先々で遭遇する受難や事件を描くホラーミステリドラマ。ざっくりした絵柄は主題にあっており、著者らしい世知辛さというかやるせない展開も多いがミステリ要素も含まれており物語としては秀逸な内容。ちょっと中途半端に終わってる印象を受けるが続きはないのかな?★★☆☆☆



おれのキングダム(1) (ビッグコミックス)
楠桂
人並みに可愛い彼女が欲しいと望む、ごく普通の冴えない声が小さい男子専門学生は、ひょんなことから自分の声が女性を良いなりにできる能力があることを知る。この声は、会ったことのない石油王の父親ゆずりらしい。周囲の女性たちのみならず父親に縁のある女性も登場するハーレムコメディ系。女性作家が描いているのもあるだろうが、H系でも男子主人公はどこまでも女性にとっていい意味でヘタレであり、展開も女子キャラに優しいと感じる。まあ思い込みが激しい女子が多いのも特徴なのだが。絵は変わらず達者で絵面的にはえろいが寸止め展開が多い。いろいろ設定を盛り込んでコメディとして楽しめる構成。複数巻。★★☆☆☆



後遺症ラジオ(1) (シリウスコミックス)
中山昌亮
表紙の絵からして恐怖というより不気味なタイプのがっつりホラー。基本ショートショート系な内容。エピソードが繋がっているものもランダムに散らしているタイプ。不条理で不可解で不気味で不明瞭。恐怖を魅せるためのきっちりした構成じゃないあたりが不安をより煽るというか、生理的な分野での不快感がすごいというか。この構成はやっぱすごい。題名にあるようにラジオの周波数が各エピソードについているので、無作為にピースを並べて読み手側が繋げていく妙もあるのかもしれない。複数巻。



旭お嬢様と嘉島くん : 1 (アクションコミックス)
琴慈
進級が危うい貧乏男子学生は、お金持ちのお嬢様に男性恐怖症の克服を頼まれる、というラブコメ。特化した要素としてお嬢様は容姿も気質も可憐だが超怪力を持っており、一方主人公の男子は大抵の事故でも大丈夫な超絶な防御力を持つという設定がある。要はとっさにお嬢様が主人公をたたいたりしても主人公のダメージが少ないから選ばれた、ということで。脇には主人公を敵視するお嬢様のメイドなどお約束の美少女を配置したりと無難な仕上がり。美少女系絵師の人らしく絵はとても美麗。ストーリーは可もなく不可もなくだが個人的にはキャラ描写は好みな方だった。複数巻。



原始バカ一族 : 1 (アクションコミックス)
蓮古田二郎
原始時代を舞台に、一族というか集落?の生活を描く日常?コメディ。脳天気というかシンプルというか大らかな内容。まあ原始時代を舞台にしているが現代ネタといっても問題ないエピソードが多いかな。人間はいつの時代も(平和なら)かわんないということか。素で面白いがおっさんネタも多いかなあ。レーベルとしては順当だが。続刊として「原始バカ一族人間っていいな」も刊行。★★☆☆☆

デストロ246
2017年11月13日 (月) | 編集 |


ある実業家に雇われた外国人女性の殺し屋二人、横浜の女子高生ヤクザと懐刀の二人の女子、冷静沈着なある組織の殺し屋・・と、様々な壊れたアンダーグラウンドの女子たちの戦いの物語。
どこか壊れてたり突き抜けてたりする危ない女子高生たちの刺激の強いクライムアクションストーリーといったところか。
超人的な身体能力をもって繰り出されるアクション、女子らしい危うさと無邪気さと狡猾さが十二分に描写された内容。容赦のない対応、マフィアものらしい会話ややりとりを女子高生たちの絵面で堪能出来る。
メインキャラたちはいうに及ばず脇女性キャラもなかなかに曲者ぞろいかもしれない。
刺激的でシビアな展開が連綿と続くがメインキャラたちの死亡とか辛い展開ってのはあまりないようで、その点では個人的に好みなんだな。

高橋慶太郎
サンデーGXコミックス / 小学館
ジャンル:青年・アクション・クライムサスペンス / 好み度:★★★★☆
トウキョウ・D 祀木円
2017年11月12日 (日) | 編集 |


過去の内戦下で製造され、終結後も未だ都内に潜伏する戦闘用ロボットの回収を任務とする警視庁内の極秘チームが存在する。その部署に配属された刑事は、自分を護る人間型警備ロボットの青年とリスの着ぐるみを着たマスコットのような小ぶりなロボットSHIMAと出会う。
内戦終結後にロボットのマスターが都内に潜伏せよという命令を未だ守るロボットたちが回収されていない現状。見目が麗しいなどの理由から金持ちの好事家などに匿われている場合がほとんどということでなかなか居場所が特定できないのが理由のよう。
表紙にいるリス着ぐるみを着たロボットSHIMAを見るに、「しゅんにゃん」のスピンオフ作品といっていいのかな?ロボット製作会社も同じ企業みたいだし。先にしゅんにゃんを見るとちょっとギャップに驚くとともにマスコットみたいなロボットがハードボイルドなキャラにしっくりきているのも驚く。
設定だけ見るとハードボイルドだけど絵柄と作風とロボットはみな美形とかマスコット的なキャラもいたりで若干ゆるめなノリ。アクションや陰謀とかというよりロボットたちの存在意義とか、それを見るちょっと間の抜けたというか裏表のない感のあるキャラの主人公との関わりなどを含めたドラマのほうが肝だからか。
思ったより構成とか設定はよく出来ていると思う。主人公の捜査における役どころとか当人がそれをよくわかってなかったところとか。まあSHIMAが可愛いの一言に尽きる話でもあるかもしれない(笑)

祀木円
KCITAN(KCx)全2巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ・ハードボイルド / 好み度:★★★★☆
魔女の心臓 matoba
2017年11月10日 (金) | 編集 |


喋るランタンとともに旅する少女の目的は妹を探し出すこと。冷たい寓話のようなファンタジー。
少女の姿をした不老不死の魔女は喋るランタンとともにある目的で旅をしている。その先々で出会う人との物語。
思わせぶりな人物のドラマ演出とファンタジー寓話のような怜悧な世界観。どす黒い展開、悲しい結末だけでなく優しい話もあり、一辺倒ではない物語の作り込みが良かったし、どんでん返しっぽい構成も興味深かった。当初キャラや雰囲気のみで酔わせるタイプの話かと思ったのだが、予想外に良かったというのが正直な感想。絵はとにかく美麗。繊細な筆致に描き混まれた画面はそれだけで見応えがある。
やっぱり読んでみないと作品の良さはわからんもんだなとしみじみ思った一冊(高飛車な言い方ですみませんorz)
余談だが話す無機物と少女の旅っつーとキノを思い出す。

matoba
ガンガンコミックスONLINE全8巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★★☆
悪魔曰く俺の嫁 宮城りん
2017年11月05日 (日) | 編集 |


妄想好きのオタク女子の前に現れたのはちみっちゃい魔界の王子(本物)だった。不遜な言動だがヘタレな王子は女子に求婚するが・・。というはじまりの4コマ漫画。
オタク女子が魔界の王子に求婚される話。ヒロインは妄想が好きなオタク女子だが空想と現実はきっちり分けていてテンションは低空飛行タイプ。魔界の王子は、ファーストコンタクトではある理由で幼児の姿だが本来は成人の姿、かつ親族内ではみそっかすな扱いで実際けっこうヘタレタイプみたい。二人のコメディな掛け合いの次には、ドS系の王子の弟がやってくる展開に。

客観的には4コマとしてはキャラも展開も方向性が中途半端な気がした。求婚王子の身内での扱いはもっとないがしろかと思ったがそうでもなさそうだし、弟王子も冒頭はS系だがヒロインとの共通の趣味であっさりデレる。険悪な関係からゆるい関係性になるにも不穏な設定を盛っているのならもうちょい盛り上がりがあると良かった。
正直なところこのあたりの理由で初読では妙な違和感を覚えた。再読すると、ヒロインの気質は好みだし、なんのかのと平穏というか殺伐としないパターンも好きだし、で個人的には楽しく読めた。

宮城りん
ガンガンコミックスJOKER全2巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・4コマ / 好み度:★★★☆☆
赤橙(せきとう)
2017年11月05日 (日) | 編集 |


高校生探偵、のような立ち位置で警察に助言し事件を解決する男子。彼は金持ちの次男で幼少期より親しい同年代のメイドがいる。品行方正で聡明な彼だが当人にも知らないある特殊能力がある。そして主人公が逮捕に協力した連続殺人犯の脱走と主人公の屋敷で起った悲劇から唯一の大切なメイドの女子を守るため主人公は闇に転じる。
主人公が探偵役の単純な推理サスペンスものかと思ったが超能力的な要素も加わり、むしろ主人公自身が罪を犯す側になるオカルトクライムサスペンスになっていく。時系列が前後というか過去語りのト書きのモノローグで話を進めるので読みにくいかもしっれない。物語の視点が主人公に固定していないのも要因かな。
原作つきだから漫画にすると難解になるタイプなのかも。初見ではとっつきにくかったがじっくり読めば面白くなってくる。

原作:大部慧史 漫画:小川亮
少年マガジンコミックス全3巻 / 講談社
ジャンル:少年・クライムミステリ / 好み度:★★★★☆
魔王様ちょっとそれとって!!  春野友矢
2017年11月05日 (日) | 編集 |


「檻」に閉じ込められた伝説の魔王(女性)と魔法使い(勇者PTメンバー)ほかの素っ頓狂で割れ鍋に綴じ蓋な掛け合いを楽しむ作品。
冒頭は唐突に美少女が中二的必殺技を叫びながら胡散臭そうなイケメンと卓球をする場面から始まる。題名からもわかるがRPG的話なん伝だろうが・・・。蓋を開けてみると美少女は伝説の魔王で、閉鎖空間に封印された・・のはわかるがなぜか、勇者側の魔法使いも一緒に封印されてしまっているらしい。事後からはじまり世界観とちぐはぐな人物の行動、魔法使いにいいように言いくるめられるピエロ状態の魔王と、胡散臭い微笑に飄々とした雰囲気と欲に忠実なマイペースな魔法使いのやりとりが見所。
まあ後々キャラも増えますが、残念なキャラばかりという。
著者てぃーふらぐの人のようでなるほど、と思った。絵はシュッとしているというか萌え系だけどけっこうクールな絵柄というか。ジャンプ系ではあんま見られない絵柄と思うのは浅慮だろうか。
ばかばかしくも妙に高いテンションのやりとりを好む人には楽しめるお話。個人的にはてぃーふらぐと同じくアニメで見てみたい気がする。

春野友矢
ヤングジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:青年・ファンタジー・コメディ / 好み度:★★★☆☆
短文感想
2017年11月04日 (土) | 編集 |
2013-12
放課後〇〇倶楽部 1巻 (ガムコミックスプラス)
みなづき ふたご
引っ越ししてきたスケボー好きの瑠衣は自分に一目惚れした舞に強引に迫られる。舞は瑠衣が好きなスケボーにも興味を示す、という流れでスケボー部が発足する流れ・・なのだが主題はスケボーだったんかいと思うほどにまだるっこしい構成。冒頭のブラフ?はちょっと面白かったが。百合に学園ラブコメに美少女萌えに本題のスケボー・・とラノベや漫画の萌えどころを欲張った結果主題がぼやけてしまっている。話が進めば整頓されていくかもしれないが初巻ではとっちらかった印象しかうけない。絵は巧いしキャラ描写も魅力なのに残念。複数巻。



2011-11
マロマロ(1) (RYU COMICS)
楽楽
大事な柄杓をうっかり落とした日本神話系の女神様は、外面は良いが腹黒な男子小学生に柄杓を拾われ、神の力を失ってしまうというドタバタコメディ。男子小学生のSというよりハラスメントな気質、女神がコスプレなどいろいろ大変な目にばかりあう受難系展開。作品の方向性として在るのは認めるが好みと真逆で読み進め辛かった・・。複数巻。



2012-04
ヒキツイッター
日涌 祐
ひきこもり対策企業の営業の女性と癖のありすぎる引きこもり男性たちとの対峙を描くブラックコメディ。営業の女性はあくまで営業で、依頼された家庭の実情をまとめ専門のカウンセラーにつなぐ役割なのだが、引きこもりの親たちに強引に促され、業務外ながら引きこもりたちと対話する羽目になる。当人は仕事と割り切り勤めている引きこもりの家すらマイナスオーラが漂っているようで近づきたくないくらいなのだ。嫌々やっているのにそれがかえって良き方向に進み引きこもりが改善(ある意味改悪)されていくというユーモアを楽しむ話。ヒロインの渋々な対応が思わぬ展開という構成は面白い。引きこもりたちの言動は捜索とはいえ正直、ドンびくけども;;複数巻。



2012-10
ガン×クローバー GUN×CLOVER(1) (ドラゴンコミックスエイジ)
D.P 山口 ミコト
警護が必要な要人の子供が大半、残りはランク分けされた傭兵が生徒という特殊な学校が舞台。そこに転校してきた特殊能力を持つという要警護の少女の護衛はランクなしの傭兵男子だった。学園傭兵アクションものといったところか。エンタメらしいキャラ設定とどんでん返しの設定の見せ方は興味深い。警護対象の女子が多重人格ゆえ一度に出てくるキャラが多すぎてちょっと戸惑うが長編仕様ならまあわかる。勢いはあるので細かいところは気になるが読み応えはある。アニメ化向きな話。複数巻。