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嵐の檻 松本蜜柑
2017年05月14日 (日) | 編集 |
嵐の檻
松本蜜柑
2012-12-27



小学校教諭の前に現れた青年。名門の家を舞台にした過去の人間模様、その決着をつけるべく現れた彼は、10年前の兄の死にまつわる事実と教諭の行動を問いに来たのだが・・。レトロな時代を舞台にした本格的なメロドラマBL。

物語はある精悍な青年が、おっとりした体の小学校教諭を訪ねてくる。彼らは既知の間柄であり、教諭は青年の家の住み込み書生だったがある出来事から出奔し行方が知れていなかった模様。そして青年は実兄の死に関して教諭を問い詰めるところから物語は始まり、一旦彼らの過去の話に移行する。
青年は、少年期に母が死亡し母の実家に引き取られる。駆け落ちした母の子ということで名家で君主の祖父をはじめとした敵ばかりの屋敷内で、味方なのは、病弱な実兄と兄の世話役の書生=現在の教諭だけだった。そんな中、青年は兄と教諭の仲を知り、その後兄の縁談が決まったあたりで兄はあることから死亡する経緯が語られる。
兄の死の真相、主人公と教諭が各々隠していたこと、彼らの思いなど、読み手に知らされる事柄がぐるぐると変わり、メロドラマでありちょっとミステリっぽい要素もあるように感じた。BLとしての艶もあるが物語として読み応えがあった。
時代設定は大正~昭和初期あたり。メロドラマを作りやすい時代背景だし蓋を開けてみればドラマとしては設定も展開も王道中の王道。このジャンルにありがちなドロドロな救いようのない要素はそぎ落とされているが、現代においてはこのほうが入りやすいと思う。丁寧な人物描写とわかりやすい話運びで良い内容だった。

<まつもとみかん>松本蜜柑
花恋コミックス全1巻 / 日本文芸社
ジャンル:ボーイズラブ・ドラマ / 好み度:★★★★☆
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