読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
どんぶり委員長 市川ヒロシ
2017年07月28日 (金) | 編集 |


料理が手慣れている男子は、あるきっかけから生真面目な委員長女子に呼びつけられ丼料理を作らされる羽目になる。丼に特化した学園グルメコメディ。
ヒロインはしつけが、特に食事作法が厳しくB級グルメ的なものは食べたことがない生真面目な委員長。学校での調理実習の際、料理を作り慣れている男子が課題を無視してちゃっちゃと親子丼を作りさっさと食べてしまった出来事がおこる。
当初は下品な食べ物と敬遠していたがそのときの親子丼がとてもおいしそうで忘れられず、自分で作ってみても上手く行かず、仕方がないので件の男子に作ってもらうように頼む、というはじまり。
まあお願いするというよりツン?な上から目線な頼み方に一度は断るも、ヒロインの勢いに押されなんのかんのと作ってしまう男子、という構図ができあがる。
定番から変わり丼まで様々な丼料理が披露され、幕間にはレシピも載っている。丼というのもあるのだろうがどれもわりと手軽に作れるものばかりで、料理本としても使える内容ではなかろうか。物語のほうは、お嬢様気質ぽい委員長にツッコミつつもなんのかんのとつきあっている人の良い男子の関係はちょっとほのぼのする。委員長のグルメレポートっぷりはいい意味で滑稽でけっこう的を射た表現だと感じた。

市川ヒロシ
アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・グルメ・学園 / 好み度:★★★★★
でこぼこガーリッシュ 原鮎美
2017年07月27日 (木) | 編集 |


高い身長と美形で男前なルックスと身なりで男性と勘違いされやすい織子、小学生並の身長と体型と可愛い風貌で成人に見られないナッツン。親友同士の二人の女子大生を中心に描かれるキャンパス4コマコメディ。
織子とナッツンのよくある日常やらやりとりやらを軽快に描いた内容。ふたりはとても仲が良く、ボケツッコミとか掛け合いや喧嘩っぽいやりとりもあるが気負いしない良き関係だなと感じる。
織子が男子に間違われやすいのはその服装や髪型もあるのだが、男装の麗人気質でもなく本来はごく普通の女性の感性を持っている。過干渉気味の双子の兄たちが悪い虫がつかないように男装しろと言いそれに従っているうちに染みついてしまったというかんじ。男装で目立たないが実はナイスバディ、服装次第でフェミニンに変貌するというのがミソ。
ナッツンのほうは成長が・・止まったまんま年を重ねておりそれはそれで愛らしいのだが大人の女性になりたいと望んでいるかんじ。
彼女らのキャンパスライフや、彼女らが所属する古典芸能研究会の個性的な面々も登場しなんのかのと幅の広いコメディが描かれていく。4コマという形式だからというのもあるが、あるあるな身近に感じる会話や出来事を漫画的にいい感じに誇張して楽しめる構成になっている印象。気軽に読めて素で面白い。毎話冒頭にある二人のツーショットカット絵もなんか好き。

原鮎美
ビームコミックス全3巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・4コマ / 好み度:★★★★★
ハルロック 西餅
2017年07月25日 (火) | 編集 |


電子工作に魅了されている女子大生は、ちょっとした問題を様々な工作で解決?していく電子工作コメディ。

電子工作大好きな女子大生によるキャンパスコメディ・・でいいのかな。主題はあくまで電子工作なのだが、人物相関がナナメのゆるっとしたコメディというかんじ。
幼少時は分解魔だった主人公は、高校生のときの余り物選択で選んだ部活の顧問の影響で電子工作に目覚める。大学になるとパーツを買い、なにかしら自作するようになり、そこで技術が自分よりある小学生男子と出会い師匠と崇める。
女子らしい女子に育って欲しい、娘と楽しい買い物がしたいなどの望みを持つ母親、どこか達観した聡明な男子小学生、イケメンで成績優秀だが幼馴染みの主人公が好きで彼女の好きな世界に近づきたいと不得意分野の学校に入ったストーカーが入っている男子などが織りなすやりとりが見所。
どの人物も個性が強めなんだけどどこか茫洋というかほどよい脱力感があるノリがツボ。主人公は電子工作は好きだし工作歴も短くはないが、極めたマニアというほどでもなくめちゃくちゃ巧いとかその道の天才というわけではない。小学生を師匠を仰ぐくらいだし。なので彼女が作る物は唸るようなものではないし、そのためか物語において素人置いてけぼりのマニアックな展開が少ないところも良い。やっぱりどの題材でも著者のキャラや会話劇は面白いなあ。

西餅
モーニングKC全4巻 / 講談社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★
人類は衰退しました のんびりした報告
2017年07月21日 (金) | 編集 |


同名ラノベコミカライズ。といっても原作の世界観・登場人物を使ったアナザーストーリー的な内容。いやストーリー・・・はあるにはあるが、あの作品の世界観での登場人物のある日常を切り取ったようなショートストーリー集。
主人公のキャラデザは違うし本編にあるようなてんやわんやなこびとさん関連の事件もなく、地味にまったりとしたエピソードばかりで構成されている。
人類の緩やかな衰退とともに新人類たる小人さんがいる世界。世界全体がのんびりとした田舎という風情のまったりした世界。一見牧歌的だが端々に見せる旧文明の残骸が寂寥感というか退廃感を匂わせている。といっても原作と同じく決して昏くはない、ぽかぽか日向の縁側で茶をすする老人のようなまったりな雰囲気なのだが。
ストーリーとしては原作のほうが読み応えがあるのだが、作画といい作風といい作品の舞台設定にぴったりなのはこちらだなあと思ってしまう作品だった。紙の本では表紙が凝っている。


原作:田中ロミオ 漫画:見富拓哉
イッキコミックス全1巻 / 小学館
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★
ちょっと不思議な小宇宙 小田扉
2017年07月21日 (金) | 編集 |


独特の理論展開や創作ゲームで友人と楽しませる?女子、地球にじんわりと馴染むいかにもな宇宙人、マイペースおじいさんやある勤労男子の日常など、シュールですこし不思議な面々をほんわかまったりと描くショートショートギャグコメディ。
ちょっとナナメ角度で描くシュールというかショートショートっぽい短編集。平凡な日常の中で非日常な要素を目の端に捉えて二度見してしまうような感覚を味わえるタイトル。
突然!!まりちゃんシリーズは、いろんな事象を擬人化した絵でクイズにしたり思いついた疑問を唐突に切り出したりと、脈絡もなくいろんなことを始める女子まりちゃんとそれを喜んで受け入れつきあう女友達のやりとり。SFショートショートなオチがあったり、説得力があるようでハチャメチャな理論展開などが楽しめる。
トップオブザワールドは、いかにも鬼な風貌の男性の自分捜し的な半生っぽい話。
青シリーズは、なんとなくいつの間にか雑な擬態で人間社会に入った碧い色の宇宙人たちと人間達のSFチックだったり人情ものだったり、医者と患者のシュールコメディだったりなシリーズ。
夫婦ゲームは、ゲーマーの老夫婦の会話。レトロゲームあるあるなネタがいっぱい。
後は、ある青春・エアロ不良・スマホっ子・何系男子?・十徳鼻などが収録されている。
どの短編も妙に淡々としたノリで、かといって意外性だけを強調しておらずなんとなく主題がある構成なのがまた味わい深い。こういう作風は大好物。一言で述べるなら「よくできているお話」

小田扉
アクションコミックス全1巻 / 双葉社
ジャンル:青年・SF・コメディ / 好み度:★★★★★



愛しの可愛い子ちゃん サトーユキエ
2017年07月16日 (日) | 編集 |


口数が少ないクールな男子・・のようなお嬢様学校に通う美少女。女子達に王子のように慕われる彼女の本当の気質と彼女自身の恋の行方が決まった後の、周辺の女子達各々の恋のオムニバス。

美少年に見えるが実は美少女。お嬢様学校に通う彼女と隣同士の幼馴染みの男子は、合コンのセッティングを頼まれ、最近疎遠だった彼女を誘うのだが・・。王子様なヒロインは、クールに見えて実は古風な恋する乙女タイプだったという話でヒロインの恋は早々に成就。ヒロインの友人やお嬢様学校ゆえの王子様的に慕う女子など、周辺の女子各々の恋愛模様を描くオムニバスになっていく。ヒロインとの関連を含めた展開で面白くキレのある構成になっている。絵は筆致が柔らかく好感が持てる。
昔は奥ゆかしい乙女も今だと取り方次第ではストーカー一歩手前になるよね・・。

サトーユキエ
りぼんマスコットコミックスクッキー全2巻 / 集英社
ジャンル:少女・ラブコメ / 好み度:★★★★★
スイようび 汐村友
2017年04月23日 (日) | 編集 |


外国からやってきたお嫁ちゃんのスイちゃんと日本人の太田さんの新しい生活からはじまる新婚夫婦とご近所さんたちが織りなす異文化交流的日常コメディ。
旦那と一緒に新しい住処に、というわけでなくひとりで飛行機で異国から日本にやってきた嫁ちゃん・スイが主人公。里は南アメリカとか熱帯のジャングルっぽいかんじ。日本語がまだしゃべれないので主人公のフォーカスすると無音漫画になる。旦那さんとかご近所さんとかとのコミュニケーションがゆっくりゆっくり培われていく過程や、主人公の仕草や行動の描写が見所。なんか良い、と思わずつぶやいてしまう作風。主人公もご近所の女子もとても可愛い。旦那さんのおっとりめの気質もいいな。
婚姻に至った経緯とか主人公、ちと幼すぎないかとか、主人公の私物はよく税関通ったなとか細かいとこは突っ込んではならない(笑)後々明かされる事柄もあるかもしれないが。よつばと!とか好きな人にはツボだと思う。

<しおむらゆう>汐村友
MFコミックスフラッパーシリーズ / メディアファクトリー
ジャンル:青年・日常・ラブコメ / 好み度:★★★★★
応天の門 灰原薬
2017年04月14日 (金) | 編集 |


藤原氏の勢力が大きい平安時代。在原業平と菅原道真による、宮中で起こる様々な事件を解決する探偵サスペンス。
藤原一族が宮廷の権力を掌握せんとした平安の世。京の都では、女官の行方不明事件が起きていた。鬼の仕業とする帝から事件調査を依頼された在原業平は、引きこもり学生・菅原道真と出会い、彼を巻き込んで事件に挑む。
つまるところ、平安時代を舞台にしたバディ探偵もの。事件解決が主軸なので明快で読みやすい。むろん平安時代特有の世情やら風俗やらもきちんとあり、平安時代ドラマとしても堪能出来る。歴史上の人物を使っての物語としては面白い構成だと思うし読み応えはある。著者の絵も話の切り口が独特だけどこちらも期待を裏切らない面白さを堪能できたし、既作品よりライトなノリで気軽に読める方向性なのも良かった。ただ話が進むにつれやはり歴史の通りに二人の周辺は不穏になっていくんだろうなあ・・・。

灰原薬
バンチコミックス / 新潮社
ジャンル:青年・サスペンス・歴史 / 好み度:★★★★★