読んだ漫画の適当感想ブログ。現在2011年~2016年発行タイトル対象。
2010年以前発行分の感想は本舎の漫画感想に、2017年以降分は漫画感想2017~にあります。
鸞鳳 高田裕三
2017年04月18日 (火) | 編集 |
鸞鳳(1) (イブニングKC)
高田 裕三
2014-4



現代に生きる自分が実感できない?東京大空襲の記憶を持つ青年は、突如自分を知っている風の女性と出会い、その直後天から戦闘機が街を爆撃してくる。運命の出会いと過去の亡霊による災厄。戦闘機による戦いはどこに向かうのか。

主人公はバイトで生活し、たまに覆面で小さな正義を行い動画にあげている。現代に生きる自分に乖離を感じつつ不器用に暮らしていた中、バイトの帰りがけに、道路の真ん中で避難を促す女性を見かける。彼女のいる場に割り行っていくと女性は主人公を知っているようだった。その直後女性が警告したとおり、災厄が空から降ってくる。それは昔の亡霊が戦闘機による空襲。戦うには当時のものを使うしかなく、主人公をはじめとした時空に飛ばされてきた人物たちが必要、という流れ。飛行機系の話は前にもあったのでこちらは戦う飛行機の話なのか。
国の上層部が関わるいわゆる国防の話のようで、状況が整うまでにけっこうめんどくさい展開が続く。正直読むにはちょっとまだるっこしさがあるのだがこのめんどくささをきっちり描いているところは主題を鑑みると良い点だと感じる。舞台が整えば主人公たちのヒーロー的展開になるのだと思う・・が著者のことなのでそうでもないかも?

イブニングKC / 講談社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★☆☆
りきじょ 歌麿
2017年04月17日 (月) | 編集 |


弓道のスポーツ特待生で入学したが胸が大きくなりすぎて成績が伸びず退部することになった女子。実成績も今ひとつでこのままでは退学せざるを得なくなった彼女は女子相撲の「りきじょ部」を薦められる。
女子相撲というマイナー(だと思うんだけど)スポーツを主題としたお話。レーベル的にそれなりにお色気シチュエーションとかやりとりとかはあるけれど、物語の主軸は直球のスポーツ青春ものだった。主人公の切羽詰まった状況を鑑みれば真剣にならざるを得ないのだが。主人公は元々スポーツ特待をとれるほどなので身体はしっかり作られているしセンスもある、弓道でネックになっていたところが利点になりそうなかんじ。
それなりな猛者の先輩達との稽古の後、因縁がそれなりにある他校との試合、と定番かつ安定した流れ。絵は巧く相撲の迫力を十分堪能出来るし、女子キャラの見せ方も可愛らしさとかっこよさの配分とかいい案配だと感じた。

歌麿
アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・スポーツ・学園 / 好み度:★★★☆☆
ろんぐらいだぁす! 三宅大志
2017年04月02日 (日) | 編集 |
ろんぐらいだぁす!: 1 (REXコミックス)
三宅 大志 LONGRIDERS
2013/3/27



店で見かけた折りたたみ自転車にひとめぼれをしてしまった女子大生は、自転車の世界へと入ることになる。
主人公は小柄で取り柄がなく鈍いというかとろいと自覚する大学1年生。街で見かけた折りたたみ自転車に一目惚れし、自転車乗りの親友のアドバイスなどから、お店で自転車探しを始めるところから始まる。女子大生、自転車デビュー漫画。
ちょこちょこ出てきている自転車×美少女もの、といっていいのか。主人公が初心者なので段階を踏んで自転車の世界がわかる構成。他作品よりも自転車乗りの世界がわかりやすい内容だったように思うのは、主人公の親友がすでに自転車乗りですぐに行動を起こせる展開だったからなのかも。
しかし車輪が小さい折りたたみ自転車で、本格長距離用?自転車についていく展開は、ちょっとびっくりした。土地勘がないのだけど別段無茶でもないのか・・?体力ない人間なので未知の世界だった;
主人公と友人二人に加え、熟練域の先輩二人を加え、話がゆっくりひろがっていく。ツーリングの描写は辛くも楽しそうな雰囲気がよく出ているように思う。

<みやけたいし>三宅大志
REXコミックス / 一迅社
ジャンル:青年・スポーツ / 好み度:★★★☆☆
RACK―13係の残酷器械― 荊木吠人
2017年02月06日 (月) | 編集 |


警視総監を父に持ち類い希なる推理力を有する男子高校生は、父の推理依頼に絡んだ事件で一般に秘匿されているらしい係に所属する男性と出会う。彼は、人の形に顕現した拷問具を使い、明らかにクロだが証拠がない容疑者の自白を促す役割を担っていた。

主人公は警視総監の息子。少ない情報で的確に犯人を見つける卓越した推理能力ゆえか度々警視庁への助言を行っている。で、自分が関わったある事件の取調室で、警官というにはそぐわない長髪の端正な顔立ちの青年と出会う。彼は警視庁のある部署の人間で、容疑者のに対し、人の形に顕現した拷問具を使い、容疑者が「真実」を自白するまで拷問は終わらない。
端的に言うと拷問具擬人化漫画。推理ミステリと妖艶で残酷なゴシックホラーを合わせたような内容。拷問する相手はあきらかに悪人なので対象の読者層の嫌悪は少ないと思われる。ちなみに拷問中に負った傷は拷問が終了すればなくなるという設定。
妖艶で冷淡な展開はシャープで美麗な絵柄と相まって主題で魅せたい雰囲気が良く出ている。ごく一般的な感性の男子高校生がなんのかんおと彼らから眼が離せなくなる過程も自然で興味深かった。読者層にはなじみが薄い題材を扱っているゆえか、作中でも幕間でも登場する拷問具の豆知識が丁寧に書かれているところも特徴か。
正直、読む前はゴシック調の記号的な話かなと思っていたのだが(すみません)予想より遙かに面白かった。定番とはいえば定番だが、キャラに魅力が感じられるし話運びもわかりやすい。

<いばらきばいと>荊木吠人
MFコミックスジーンシリーズ / メディアファクトリー
ジャンル:少女・ブラックフファンタジー・ミステリ / 好み度:★★★★★
ロジック 西巻拓馬
2016年12月25日 (日) | 編集 |


三流美大生の青年は、絵を描くことに情熱が持てずさりとて他にすることもなし、と漫然とした心情が続き退学も考えていた中、同じ大学の1年の女子に弟子にしてくれと持ちかけられる。
自分の行く道が定まらず迷走と停滞状態の青年の前に突如現れた天真爛漫で自分を慕う女性が登場する、というはじまり。女性は恋愛感情・・ではなく青年の絵の才能に惚れ込んで、ということらしいが、1巻の終わりかけくらいにどうもややこし目の事情があるようで・・という感じ。
青年は女性との出会いで絵に対する何らかの答えなり指針が持てるようになるのか、青年と女性との間柄は最終的にどうなるとか、女性側の事情はどういうことなのか・・といろいろと気になる伏線が張られている。まあ、ぐいぐい入ってくる女性の影響で、停滞していた青年が徐々に動き出す展開なんだろうけど1巻ではなかなかに進まない印象を受ける。それなりの巻数を見込んでならこの速度は妥当か。
副題にもあるように美大生の青春ものなのだが、あまねく美大生のイメージ直球な主人公のキャラはわかりやすい。モラトリアムな人間ってこういうのを言うのかな・・。

西巻拓馬
講談社コミックス  / 講談社
ジャンル:青年・青春 / 好み度:★★★☆☆
れんげヌードルライフ 小坂俊史
2016年08月23日 (火) | 編集 |


商店街の一角にある、父娘が営むラーメン屋を舞台にした4コマ。気分屋の父親や周囲に振り回される生真面目な娘。
自称こだわり派・天才、思いつきで新作ラーメンや企画を起こしては失敗、気分屋で破天荒なラーメンやの店主、店主の娘で基本生真面目、父や周囲の珍行動にツッコミを入れる苦労人の役どころの女子中学生を中心に展開する4コマコメディ。
ラーメン屋を舞台にしたご近所物語といったかんじか。普通に起承転結でオチをつけるオーソドックスでお手本的な4コマの内容。どのエピソードもーメンに関連づけて展開しているところが地味にすごい。主人公の少女の名前から作品中ほとんどいない母親までネタにできそうな要素を隅々まで使ってるあたりも。
基本的に主人公が周囲に振り回されるってのは好みではないのだがこちらはあっさりというか素直にコメディとして楽しめた。
それにしてもどことなく古びた雰囲気というか作風だなあと思ったら初出は2004年だった。単行本化は初なのかね。

<こさかしゅんじ>小坂俊史
バンブーコミックス全1巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★☆☆
ライジングサン 藤原さとし
2016年08月21日 (日) | 編集 |


規格外の行動を起こす男子学生は、自衛隊員の男性との出会いから、自衛隊に入ることに自分の活路を見いだす。自衛隊入隊青春物語。
主人公は、突拍子もない予想外の行動を繰り返す高校生男子。亡き父親が原因で自暴自棄というか迷走しているというかな心理状態。そんな中、自分の庭のような山の森の中で、自主訓練中?の一人の自衛隊員と出会う。自衛隊員の言葉に感化され主人公は自衛隊に入ることを決意する。そんな始まりの自衛隊入隊の話。
物語の肝である自衛隊内の様々な背景描写はリアリティがあり、訓練の様子や主人公を始めとした候補生たちのドラマは地に足のついたタイプの熱さが全面に出ている。
主人公の入隊理由はある意味想像しやすいのだが他の候補生の面々のキャラはちょっと驚くが、面々のひとりのタイプと似た人間が自衛隊に入ったことがあったことを思い出す。体力面でついて行けなくてやめちゃったけど。
正直、この漫画の主題の方面に疎く興味も薄いのだが、物語としてはかなり秀逸で読み応えがあると感じた。興味が薄くてもあれよあれよと読み切らせるパワーがあるというか。ドラマ面は熱血タイプだけどそれだけで押し切ってない構成がはまったのかも。
話のとっかかりだけなので言及するほどでもないのだろうが、なにか収まりきらない熱情を持つ主人公を押さえ込むでなく理解している身内の大人ができているなあと感じた。

アクションコミックス / 双葉社
ジャンル:青年・業界・ドラマ / 好み度:★★★☆☆
ロマンチカクロック 槙ようこ
2016年08月19日 (金) | 編集 |


美人で社交性が高く人気者で元気者の妹、頭が良くてクールな兄は、男女の双子。ふたりを中心とした学園ストーリー。
双子の兄妹が主人公、というけっこう珍しい作品。双子ゆえに発生するライバル心とか保護欲とかいろいろと描写されている。兄弟姉妹というと双子以外だと年が違うし学生時代は1学年の違いでもいろんな方面で接点がないもんだったよなあ。双子の行動と片割れに対する様々な感情、言動を見るに、男女の双子を主人公にした意図をなんとなく感じる。べたつかない、でもなんのかのと双方片割れが大事という兄妹の関係、妹の元気っぷりと兄の聡明さの対比の描写が興味深い。あと双子の家庭環境は微妙に複雑・・なのか・・??
りぼんレーベルは低年齢層向けのわりに年取った私でもストーリーに興味を引かれる内容の作品が多いのでびっくりする。絵も綿密なタイプの作家が多いしね。

槙ようこ
りぼんマスコットコミックス全10巻 / 集英社
ジャンル:少女・青春 / 好み度:★★★★☆